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Middleman's Loveの再スタートに寄せて

まさかnoteの初っ端にこんな文章を書くことになるなんてな…という気持ちでいます。

「Middleman's Love(旧Middle Love) 」は作品制作の告知があってからの2年、Mii2のファンとしても、タイBLドラマファンとしても、待って待って待ち侘びていたシリーズでした。

2020年の12月。SaifazonStoryのラストの後公開されたMiddle Love(現Middleman's LoveとBedFriend)のパイロット版を初めて再生したとき、手が震えたことを覚えています。日本にタイ作品が徐々に配信され、あらゆる変化を遂げてゆくこの2年、ずっと私の心の真ん中に、時には片隅に、いつかは「Mii2のMiddleman's Love 」が観れる、という気持ちがありました。

制作告知当初、2021年には撮影と放送と言われていたものの、まだまだ世の中はコロナ禍でもありました。すでに予定されていた「CloseFriend」ののち、Jimmyは韓国のBLドラマ「Peach of Time」の主演に抜擢され、Tommyとともに何日もの隔離を経て、真冬の韓国という慣れない厳しい環境のなか言葉の壁も超えなければならなかった撮影がありました。帰国後はまたしばらくコロナが猛威を振るい…。気がつけば「Middleman's Love」の情報更新は殆どないまま2021年は終わりを迎えており、いつの間にか「Remember15」というホラー作品にも2人揃って出演し、長い間「Middleman's Love」は眠っていたままでした。

そして2022年半ばになってようやくフィッティングの情報が出て再開となったわけです。2人のファンのひとりとして喜びもひとしおだったものの、なんとなく一抹の不安もありました。

いくらファンとはいえ2人の気持ちなど全くわからないし、そもそも他者である2人の気持ちなどわかったつもりになるべきでもありません。

ただ、晴れの場の記者会見でも、2人がしきりに「ファンを待たせて済まなかった」と謝っていたことやJimmyが他の作品のヒットを受けてプレッシャーを口にしていたことが印象に残りました。

新しい作品に向かうワクワクは2人にあるのだろうか、大丈夫なのだろうか、このまま本当に観れるんだろうか、いや、どうか頼むから観せてくれと願ってもいました。

しかし、8月、Jimmyが健康面の問題により降板。JimmyがMai役を演じないのならばTommyもJade役を降りるということで揃っての降板となりました。2人の作品が見れないことも悲しいけど、最後までJimmyもTommyも何度も謝っていたのが辛かった。そして何より「やっぱりこうなってしまうのか」と捉えるような状況が続いていたこと、再開の時に抱いたわずかな不安が実現してしまったことがより私の心を重苦しくさせました。

多くのMii2ファンの皆さんは、筆舌に尽くしがたい感情を、この初夏から秋にかけて抱いていたのではないでしょうか。私もその1人です。改めて三次元の人間を「推す」ことについて考え直した数ヶ月でした。(とはいえ根本が作品ウォッチャーなので相変わらずタイBL作品は楽しんでるんですが)


今回、同じDomundiのTutorYimがMaiJadeを引き継いでくれることになり、私個人は、これでとうとう「Mii2のMiddleman's Love 」はひとつ区切りを迎えたのだなと感じています。

そして「TutorYimのMiddleman's Love 」として、作品が再び新しいスタートを切る始まりでもあると捉えています。「先輩が演じるはずだった役で主役デビュー」という字面だけで、2人が担うプレッシャーの存在を想像できますが、すでに息のあった演技を見せてきたTutorYimの2人なら、俳優として作品を演じきれると信じています。

願わくば「Middleman's Love」の「MaiとJade」は、JimmyTommyの2人、そしてTutorYimの2人、それぞれの俳優が役に向き合い挑んだ作品として、たくさんの人に愛されてくれればいいな。私個人はそう思っています。

そして、いちいち書くのもばかばかしいのでは、と思いつつ、剣呑な意見を見かけたので書いておきます。

上記は私ひとり・個人の気持ちです。誰かの代弁でもないし総意でもありません。ここまで作品がたどった道をどう捉えるのかは人によって違うはずです。何もかも、その人の気持ちはその人のものであり、誰かに心の赴き方を指示されたり、押し殺して我慢したりするものではありません。応援しなければならないわけでも、応援しないことを咎められるわけでもない。

作品に期待を寄せてきたファンの心情とその行方はそのファン個人のものです。不可抗力として起こってきた出来事を、誰かの気持ちを強制する道具にしてはいけない。そう思います。

これからも「Middleman's Love」2023年の作品公開を静かに待ちたいと思います。

※作品の経緯の時系列や情報は下記にまとめています


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