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究極の全自動マリオを徹底的に解説 その3「3回以上復活する全自動」

今回は3回以上復活する全自動コースについての説明です。

この記事では「スーパーマリオメーカー」のことを「マリメ」、
「3Dワールドスキン」のことを「3Dスキン」、
「中間ポイント」のことを「中間」、
土管に入った先のゾーンのことを「裏」、
対してスタートやゴールがあるゾーンのことを「表」
と表し、それぞれのゾーンにある中間のことを
「表中間」「裏中間」と表します。

前回、全自動でも3Dスキンなら土管に入ることができ、
中間を使用すれば2回復活するものが作れる、
というところまで説明しました。

では、3回以上復活させることはできないのか。
中間から復活する際、
ほぼすべてのものは元に戻ってしまうという説明をしました。
その中で戻らないものが1つだけあります。
それが「ピンクコインの取得状況」です。
これを利用すれば3回以上の復活が可能となるのではないでしょうか。

ピンクコインというのはマリメ独自のシステムで、
コース上の全てのピンクコインを集めると
取得したピンクコインは消滅し、
代わりにカギが手に入るというギミックです。
カギは、カギ付きの扉に入れるアイテムですが、
全自動では扉に入ることは、上を入力できないので不可能です。
ただし、3Dスキンには
扉と似た性質のワープボックスというギミックがあり、
ワープボックスは触れるだけで入ることができるので、
全自動でも使用可能ということになります。
そしてワープボックスもカギ付きのものが選べます。

では、どういう感じで
ピンクコインとワープボックスを配置すれば良いのか。
単純にピンクコインを配置し、
カギになった時点でワープボックスに入ってゴール、としても
結局2回の復活にとどまってしまうことでしょう。
なぜなら、1回目はピンクコインを取らないけど、
2回目はピンクコインを取る、というようなことはできないから。
全自動はまったく同じ動きをするので、
意図的に取らないということは基本的にはできないのです。

ここで1つ大事な要素となるのが、
ピンクコインの状況は持ち越しても、
カギの取得状況は持ち越さない、ということです。
つまり、ピンクコインを全て取った後に復活した場合、
カギは持っていないことになると同時に
ピンクコインも全て未取得の状況に戻ります。
これを使えば3回以上の復活が見えてきます。

では具体的に考えてみましょう。
1:開始地点からスタートし、表中間を切ってやられる。
2:表中間からスタートし、裏中間を切ってやられる。
3:裏中間からスタートし、表中間を切ってやられる。
というコースを作ったとします。
これを走らせると、2と3を延々と繰り返すこととなります。

ちょっとした図解で説明してみます。
Sがスタート、Gがゴール、表が表中間、裏が裏中間、
Dがデス、Pがピンクコイン、Kがピンクコインのカギ化、
Wがカギ付きワープボックスです。

S → 表 → D
表 → 裏 → D
裏 → 表 → D

表中間からのルートにピンクコインを1枚、
裏中間からのルートにもピンクコインを1枚配置します。
別に1枚じゃなくても良いのですが、
意味合い的には1枚だろうと5枚だろうと同じことです。

便宜上、Pの後に数字を表記して、
どのピンクコインか分かりやすくします。
S → 表 → D
表 → P1 → 裏 → D
裏 → P2 → 表 → D

するとどうなるか。
まずはルート2の時に1枚を取り、
ルート3の時にもう1枚を取ってカギに変換
表中間を切ってやられるので、
カギもピンクコインも何も取ってない状況で
表中間からスタート、という堂々巡りになります。

行の始めの括弧に、その時持っているピンクコインを表記します。
S → 表 → D
表 → P1 → 裏 → D
(P1)裏 → P2K → 表 → D

なので、ルート3の途中、
ピンクコインを取るのと表中間を切るのあいだに
カギ付きワープボックスを配置します。
このワープボックスをゴールに向かうルートにすると、
2回復活の状況となります。
先ほど挙げた単純にピンクコインとワープボックスを配置した、
という状況ですね。

S → 表 → D
表 → P1 → 裏 → D
(P1)裏 → P2K → W → G

では、この時のワープボックスに入った後、
何もせずにやられるようにすればどうでしょうか。
カギはなくなり、ピンクコイン取得もリセットされます。
そして、表中間を切っていないので、
スタートは裏中間からとなります。

S → 表 → D
表 → P1 → 裏 → D
(P1)裏 → P2K → W → D

この時点で3回目の復活をしていますから、
延々とループをしなければ、
つまりゴールに行き着くことができれば成功となります。
さて、この状況でさらに進めていくと、
今度は表中間のあとのピンクコインを取った時に
カギが成立することになります。
なので、そこにゴールへ向かうワープボックスを設置すれば、
うまく行くのではないでしょうか。

S → 表 → D
表 → P1 → 裏 → D
(P1)裏 → P2K → W → D
裏 → P2 → 表 → D
(P2)表 → P1K → W → G

見事、4回復活の全自動を作ることができました。
これが出来る理由としては、
カギ付きワープボックスはカギを持っていないと素通りする、
という機能を利用している、ということがあります。

では、4回復活より多く復活はできるでしょうか。
ここからの考え方は、
今回の究極の全自動にも通ずるものとなり、
これまでよりもややこしいお話となります。

まず、表中間後のワープボックスの先をゴールではなくデスに。
スタート地点から表中間のあいだに1枚のピンクコインを配置します。
そのピンクコインの直後にゴールにつながるワープボックスを配置、
さらに、裏中間からのルートのワープボックスの後に
そのピンクコインを取る、というルートを構築します。

S → P1 → 表 → D
(P1)表 →P2 → 裏 → D
(P12)裏 → P3K → W → D
裏 → P3 → P1 → 表 → D
(P13)表 → P2K → W → D
表 → P2 → 裏 → D
(P2)裏 → P3 → P1 → W → G

6回復活する全自動を作ることができました。
開始地点からのスタートは道中で1回しか起きない事象ですが、
そこでピンクコインを取らせることによって、
周回数を増やすことができるのです。

さて、ここで注目していただきたいのが、
各行の一番初めの要素についてです。
ピンクコインの所持状況と開始地点の組み合わせ、
1つとして同じものが無いことが分かると思います。
これは当たり前と言えば当たり前で、
全自動ではここが同じ場合は、
まったく同じことが繰り返されてしまうのです。
逆に言えば、ここが違うなら工夫すればルートは変えられる、
ということでもあります。
今回はカギ付きワープボックスしか変化は付けられていませんが、
マリメ2にはもう1つ、変化させられる要素があるのです。

今回は、
「3回以上復活する全自動の作り方」
「ピンクコインを使った復活全自動」
についてでした。

次回は、さらに周回数を増やすための要素
「ピンクコイン分岐」について詳しくお話していこうと思います。

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