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究極の全自動マリオを徹底的に解説 その5「20回復活する全自動」

今回は、ピンクコイン分岐を利用した全自動の仕組みを解説します。

この記事では「スーパーマリオメーカー」のことを「マリメ」、
「3Dワールドスキン」のことを「3Dスキン」、
「中間ポイント」のことを「中間」、
土管に入った先のゾーンのことを「裏」、
対してスタートやゴールがあるゾーンのことを「表」
と表し、それぞれのゾーンにある中間のことを
「表中間」「裏中間」と表します。

また、「オブジェクト」「存在」という言葉を
その4にて説明しております。こちらも使用します。
存在限界数のことは「リミット」と表します。

さて、本題に入ろうと思います。
まずはピンクコイン分岐を利用した全自動の仕組みです。

流れをちょっとした図解で説明したいと思います。
Sがスタート、Gがゴール、表が表中間、裏が裏中間、
Dがデス、Pがピンクコイン、Kがピンクコインのカギ化、
Wがカギ付きワープボックスです。
行の始めの括弧は、開始時に持っているピンクコインを表します。

ピンクコイン分岐を使うと、あるかないかでルートを変更できます。
Pの後にGで取得、Tで既に取得済み(取らない場合)を表します。

さて、では本格的に考えてみましょう。
ピンクコイン分岐を組み込む場合、
中間をいつ通過するのかが大事になってきます。
なぜなら、ピンクコイン取得状況は
中間を通過した時のみ記憶されるからです。

例えばピンクコイン4枚を配置する、という状況で考えてみましょう。
ちなみにピンクコインは表に5枚、裏に5枚の計10枚、配置できます。

スタート後はまず表に到達、そしてそこからの動きを考えます。
表からピンクコインに向かい、
取得した場合は裏に向かう、
取得しなかった場合は次のピンクコインに向かう、
という感じにしてみます。
なぜ取得時に裏に向かうのかというと、
ピンクコイン取得状況は中間を通過しないと記憶されないからです。
裏からスタートした時は、表を通過してすぐにやられるようにします。

そして、4枚目は取得できない場所に配置し、
3枚目を取得しなかった場合はゴールに向かう、としてみます。

S → 表 → D
表 → P1G → 裏 → D
(P1)裏 → 表 → D
(P1)表 → P1T → P2G → 裏 → D
(P12)裏 → 表 → D
(P12)表 → P1T → P2T →P3G → 裏 → D
(P123)裏 → 表 → D
(P123)表 → P1T → P2T → P3T → G

前々回、ピンクコイン3枚を使用し
工夫を重ねて6回復活が限界でしたが、
今回はこの時点で7回復活する全自動ができてしまいました。
これは使用するピンクコインを増やせば増やすだけ、
周回数を増やすことができます。
あと、カギ付きのワープボックスを利用していない、
ということも注目です。
ピンクコイン分岐を利用すれば、
単調な表と裏のループではないルートを構築できるので、
システムの自由度が増す、ということが言えます。

さて、今回のやり方は最後、
つまり4つ目のピンクコインは取得していません。
4つ目が無いと3つ目のピンクコイン取得時にカギになってしまうので、
それを防ぐために配置はしなくてはいけないのですが、
これを取る時は絶対にゴールをしないといけません。
なぜなら、ピンクコインがカギになった後に中間からスタートするのは、
スタート直後に中間を通過して復活した時と
状況的にまったく同じになるからです。
カギに変換された時は、その流れで必ずゴールしないといけない、
という理屈になります。
・最後のピンクコインは取らずにゴール。
・最後のピンクコインを取ってゴール。
・最後のピンクコインを取り、カギ付きワープボックスを利用してゴール。
この3つは意味的にはまったく同じことになるのです。

これも踏まえて、ピンクコインを最大である10枚配置した時、
何回復活するのかを調べてみましょう。

S → 表 → D
表 → P1G → 裏 → D
(P1)裏 → 表 → D
(P1)表 → P1T → P2G → 裏 → D
(P12)裏 → 表 → D
(P12)表 → P1T → P2T → P3G → 裏 → D
(P123)裏 → 表 → D
(P123)表 → P1T → P2T → P3T → P4G → 裏 → D
(P1234)裏 → 表 → D
(P1234)表 → P1T → P2T → P3T → P4T → P5G→ 裏 → D
(P12345)裏 → 表 → D
(P12345)表 → P1T → P2T → P3T → P4T → P5T → P6G → 裏 → D
(P123456)裏 → 表 → D
(P123456)表 → P1T → P2T → P3T → P4T → P5T → P6T → P7G → 裏 → D
(P1234567)裏 → 表 → D
(P1234567)表 → P1T → P2T → P3T → P4T → P5T → P6T → P7T → P8G → 裏 → D
(P12345678)裏 → 表 → D
(P12345678)表 → P1T → P2T → P3T → P4T → P5T → P6T → P7T → P8T → P9G → 裏 → D
(P123456789)裏 → 表 → D
(P123456789)表 → P1T → P2T → P3T → P4T → P5T → P6T → P7T → P8T → P9T → G

長くなりましたが、流れはシンプルです。
取得していないピンクコインに辿り着いたら中間を通過して終わり、
これを繰り返しています。
この段階で19回復活です。
そして、この仕組みですとスタート直後に表に行ってますが、
裏に行くようにすれば1回復活が増えます。
なので、20回復活する仕組みを作ることができました。

このようにピンクコイン分岐を利用すれば、
爆発的に周回数を増やすことができます。
では、21回以上復活する全自動を作るにはどうすれば良いでしょうか。

周回数の最大値を考える時の基礎はここまでの考え方です。
全自動という性質上、基本的な動きは同じとなります。
なので、変化を付けられるのはどこだろうか、
それを考える必要があります。
次回は、さらなる周回数に至るには、を解説しようと思います。

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