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八倒杯 振り返り

どうも、サビぬきです。

2021/2/13。
持ち物制限種族統一戦、八倒杯。

初めての仲間大会開催となりましたが、当日は60人近い方に参加いただき、そこそこの規模の大会となりました。
参加してくださった皆様、大変ありがとうございました!

もしどんな大会だったの? というところから知りたい方は、こちらをご確認ください。

今回はどんなポケモンに持たせてもある程度の強さが担保されている、使用頻度が高く汎用性の高い持ち物8種に使用制限をかけました。

今回使用制限とした持ち物は次の通りです。

・こだわりハチマキ
・こだわりメガネ
・こだわりスカーフ
・きあいのタスキ
・いのちのたま
・じゃくてんほけん
・とつげきチョッキ
・たべのこし

となります。
どれも強力な持ち物ですが、特筆して

・きあいのタスキ
・こだわりスカーフ
・じゃくてんほけん

が制限指定になることにより、与えた影響は大きかったのではないかと思います。

きあいのタスキ 制限指定による影響

・相性が不利で弱点を突かれてしまう場合、素の耐久で耐えなければならない。先発でも確実な行動保証がない。

・相手の積み技に対し、きあいのタスキを盾に切り返すことができない。積まれてからでは遅いので、積ませないように立ち回る必要がある。

・種族統一戦ではただでさえ相性不利を覆すのが難しいが、より難しくなる。マッチングに素直な勝敗結果が予想される。

・タスキで耐えられることがないため、積み技で全抜き体制を整えてしまえば勝ち確定。このため積み技採用が増加。

・タスキで耐えられた相手にトドメ という場面がないので、先制技採用の減少。

こだわりスカーフ 制限指定による影響

・先攻後攻の逆転による奇襲が不可能になった。このため行動順は基本的に種族値通りとなる。

・Sを上げる相手の積み技に対し、種族値が勝っていても上から仕掛けることができない。積まれてからでは遅いので、積ませないように立ち回る必要がある。

・代用品として考えられるのは「カムラのみ」。こらえるやみがわりと組み合わせる必要があり、発動がバレてしまうので奇襲はできない。

・ダイジェット やSを上げる積み技を使えるポケモンは、積んだ後に上をとられにくくなるため、いつもより有利。

じゃくてんほけん 制限指定による影響

・相性不利時の強力かつ常套的な切り返し手段、じゃくてんほけん+ダイマックス のコンボが使えない。

・相性が勝っていれば、相手のじゃくてんほけんを警戒する必要がない。そのまま弱点を突いてよい。

・種族統一戦ではただでさえ相性不利を覆すのが難しいが、より難しくなる。マッチングに素直な勝敗結果が予想される。

こんなところかと思います。
要するに、「特性が強い、または技が強い」ポケモンがさらに強くなる!
割とマッチングに素直で、タイプ相性に順当な結果になる!
な印象ですね。

主催の使用パーティー

持ち物を「きのみ」類に限定した構築を組んでみました。
なぜきのみに統一したかって?

その理由は・・・「なんとなく」です。

ただリピートボール級や、ラグラージ統一ミラーの仲間大会「究極沼魚祭」でも、リンド、オボンはもちろんのこと、カムラやイバンも一定の強さがあることから、せっかくなら「きのみ」で縛ろうぜ?ってことで組んでみました。

ラグラージ統一における制限アイテムの影響

・きあいのタスキ
一番困ります。4倍弱点となる草タイプの技は、基本的に耐えることができません。
タイプ不一致であれば耐久に割くことにより1回は動けますが(倒せるかどうかは別)、タイプ一致は無理です。
草タイプとマッチングしてしまった場合は、潔く諦めるほかありません。
無理です。

・こだわりスカーフ
少し困ります。ラグラージ統一では素早さ種族値115族までの相手に対し、奇襲を仕掛ける目的で採用します。
クイックターンでサイクルを回し、残りのスイープに使用する という目的でも運用できますが、この大会ではどちらの運用もできません。
このため、水・地面両方を半減以下にしてしまう、「浮いてるドラゴンタイプ」へ先攻で撃ち込める打点がなく、対処は絶望的です。
正直無理なので諦めましょう。

・じゃくてんほけん
ラグラージ統一ではあまり影響ありません。というのも、ラグラージの弱点は草タイプのみであり、またダイジェットを覚えず素早さも高くはないので、そもそもじゃくてんほけんとの相性があまりよくありません。
保険は未加入でも行けるコです。
問題ありません。

個体紹介

イバン型

意地っ張り
実数値:180-178-112-x-113-104
H36A252B12D20S190

配分の意図としては、
H:4n
A:ぶっぱ
S:103 かつダウンロード対策でD>Bになるよう調整したら余ったので104

1回動く→後攻みがわり→イバンで倒す→みがわりを盾にもう1発殴る→Sに振ってるのであわよくばもう1回
というコンセプトの型です。
成功率は低いですが、決まると強いです。
みがわりかこらえるかは迷いどころです。
両方育てればいいか。

NNの由来:長崎県 福江島のビーチ、大浜海水浴場 より。

オボンステロ型

呑気
実数値:207-130-156-x-111-58
H252B252D6

ランクマでもよく見るHBステロあくびのオボンラグラージです。
本大会では過去作技の使用が可能なので、ほえる を入れています。
積み技が強いルールなので、あくびやほえるで積みを妨害します。
タスキがないルールなのでステロの優先度はやや低いですが、地震が当たらない飛行タイプ他、岩弱点の相手にダメージを稼ぐ目的で撒きます。

NNの由来:沖縄県 伊平屋島のビーチ、米崎海岸 より。

リンド反射型

意地っ張り
実数値:207-178-110-x-111-80
H252A252D6

サブウエポンで草技を持つ相手にワンチャン抗うための枠です。
このルールでは重要な枠となります。
このコで勝てない草技持ちには勝てません。

抗い方は2パターンあり、

・リンド+カウンターまたはミラーコート

・ダイマックスし、リンドを盾にダイアイス

の2択です。
ダイアイスの威力を上げるため、反射型ですがA振りとしています。
ダイアイス または ゆきなだれで確1圏内にできるのであれば、反射よりも氷技で攻撃 の優先度のほうが高いです。
水技を採用していないので湿っています。

NNの由来:沖縄県 古宇利島のビーチ、古宇利ビーチ より。

ねむカゴ型

慎重
実数値:207-130-110-x-132-103
H252D78S180

このルールでは積み技が強いので、耐久しながらしっかり積む枠です。
3世代や4世代で強かった、のろいラグ のリメイク版ともいえるラグラージです。
当時と比べるとビルドアップ が使えるようになったため、素早さが下がらなくなっています。
このため、Sに努力値を振ることが可能となり、6振り80族(+それ抜き)までに先攻をとれるよう、実数値が103になるようにSを振っています。(ホントこのSライン大好きですね。)

先攻さえ取れればビルド数回積みからダイアースすることで、ABDが上昇、Sが勝ってる相手にはかなり優位に立てます。
今大会のMVPはこのコでした。

NNの由来:北海道 小樽市のビーチ、サンセットビーチ銭函(ぜにばこ) より。

みがカム型

陽気
実数値:176-162-110-x-110-123
H6A252S252

Sを最速まで上げた積み型ラグラージです。
あくび により自分で積む隙を作れる点が偉く、カムラのみが発動すれば最速115族まで抜きされます。
カムラの発動はみがわりとビルドアップを組み合わせ、相手からのダメージ感覚を見ながらうまく圏内に入れます。
圏内にさえ入れば、ダイマックスして全抜きモードに入れます。
Sに補正をかけていますが、それでも雨激流1積みダイストリーム の火力はすさまじいです。

ダイストリーム(130) × A1↑(1.5) × 雨(1.5) × 激流(1.5)

=威力:438
(計算途中小数点以下切り捨て)

これだけ異常な火力を、最速115族よりも上から叩きつけるんです。
弱いわけがない。

H252ラグラージすら確定1発です。
でもダイマするとこれだけ火力が高くても耐えてしまうことから、その一方でラグラージの耐久性のポテンシャルのすさまじさも同時に伺えますね。
やはりラグラージ、最強か?

ラグラージしか勝たん。

NNの由来:新潟県の主要港、新潟港 より。釣り場としては東港が人気とのこと。

みがヤタ型

臆病
実数値:176-x-110-137-110-123
H6C252S252

ここまで全員物理型であるため、てっぺき 等Bを上げる積み技の対策に、1体特殊型が欲しいと感じました。
そこでマッドショット、はかいこうせん(ダイアタック)で通常時、ダイマ時両方にS操作技を搭載した特殊型を採用しました。
これもみがカム型同様、S操作で上をとりダメージ感覚からやタピ発動タイミングを調整、雨激流ダイストリームをブチ込むコンセプトとなっています。

物理型よりは少し火力が落ちます。
基本的に物理型に対して強力な対抗手段(てっぺき、おにび、いかく等)を持つ相手に選出します。
それ以外の相手にはほぼ選出しません。

はかいこうせんはそのまま撃つことはほとんどありませんが、そのまま撃つとロマンがあるので何かとおススメです。
ダイアタックとして実用性がかなり高いのでネタではないです。タブンネ。

NNの由来:沖縄県 今帰仁村の重要港湾 運天港 より。
この港から出る船に乗ることで、伊是名島や伊平屋島に行けます。

結果

最終レート:1478

39位/59人 でした。
(主催が景品順位に該当しなくて良かったぜ)

全体的に草タイプ技が無理でした。
チョッキもタスキもないからね。仕方ないね。

戦績
ジュカイン● のっけから無理。タネガンに無抵抗のまま3ターンキルで終了。
サンダー○ ラス1赤ゲージまで追い詰められるも激流カムラで大逆転勝利。
ドラピオン● どくびしで詰められ敗北。相手の構築&プレイングが上手。
ボルトロス○ ダイソウゲンをうまく反射し、ビルドで詰めて勝利。
インテレオン● スナイパーで撃ち抜かれた。
サザンドラ● 浮いてるドラゴンはしんどい。
モスノウ● ダイアース半減でギガドレインは無理。
バイウールー● グラススライダーは無理。
ラティアス● 浮いてるドラゴンはしんどい。エナボ無理。
ヤドン○ 種族値でゴリ押し。
パッチルドン○ 種族値でゴリ押し。
デスバーン○ ダイソウゲンを貰うも耐え、うまく切り返して勝利。
モスノウ● ギガドレインは無理って言ってるでしょ。
カメックス○ ねむカゴ型大活躍。

全体的にマッチング運ががが(言い訳)
ねむカゴ型、みがカム型が活躍した試合は楽しかったです。
vsドラピオン戦はお相手のプレイングがマジで上手かったです。

この3つがよく分かる試合はいずれ動画化します。

上位入賞種族

優勝:カメックス統一
準優勝:テッカグヤ統一
3位:ポリゴン2統一
4位:ラプラス統一
5位:サザンドラ統一
6位:ヌメルゴン統一
7位:ミミッキュ統一
8位:イシズマイ統一
9位:アバゴーラ統一
10位:ウオノラゴン統一

こだわりアイテムや命の珠による瞬間火力が出せないルールのため、全体的に耐久が高いポケモンがランクイン。
そして1位はカメックス統一 でした!
1位の方は古くからカメックスを相棒として種族統一戦に参戦しているベテランの方で、ステータスのバランスがよく様々な型に対応でき、さらに「からをやぶる」を使えることが環境に良くマッチしていたのだと思います。
優勝おめでとうございます!

他にも、「からをやぶる」が使えるポケモンが目立ちます。
中でも8位のイシズマイ統一 はすごいと思います!
きあいのタスキが使えないこのルールでは、相性不利にも1回切り返せる最強クラスの特性「がんじょう」に、最強の積み技「からをやぶる」が使えることで、進化前でもこれだけの好成績を出せたのだと思います。

人気の持ち物

トップ10入りした種族を使用されている統一より、採用頻度の高いアイテムを出してみました。
トップ3 を紹介します。

1位:ラムのみ
(10種族中6種族採用)

S操作技の定番、でんじは への対策として定番ですね。
相性不利な統一が、相性有利な統一に対してこのルールでできることは状態異常からの搦め手が基本になるので、元々の有利を盤石なものにするためには有効だったのだと思います。

2位:オボンのみ(10種族中4種族採用)

ザ・無難。
HP半分以下で25%回復。
誰に持たせてもとりあえず無難な仕事はします。
「本来確2のところを相手にバレずに確3にする持ち物」として考えると、なかなか強いですね。

3位:イバンのみ(10種族中4種族採用)

カムラのみは発動がバレてしまうので、奇襲枠としてスカーフの代用でしょうか。
能動的に発動するにはこらえるやみがわりと組み合わせる必要がありますが、その場合発動が相手にバレやすくなる欠点があります。
一方で、HPに振るなどして耐久調整することで、相手の攻撃により上手く発動圏内に入れると奇襲性抜群ですね。
素早さの低いポケモンでは、このルールでは有用だと思います。

他にも、半減実や1.2倍のタイプ強化アイテム(しんぴのしずく、のろいのおふだ等)もちょこちょこ採用されておりました。
半減実はきあいのタスキ やとつげきチョッキ の代用として、
タイプ強化アイテムはこだわりアイテムやいのちのたま の代用として採用 という感じかと思われます。

最後に

今回がはじめての仲間大会開催でしたが、60人近くの方にご参加いただき本当にありがとうございました。
今回の大会ををきっかけに、今後も特殊ルールの大会を開催していきたいと思います。
また面白いルールを考えておきますので、今後ともよろしくお願いします!

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