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【画材】まっちの透明水彩絵具を買いました

十数年ぶりに画材をセット買いしました。
前回はアプリの話で、今回は画材の話…方向性が謎のnoteですが、ともあれ今回は透明水彩絵具「まっち」についてです。

アナログ画材遍歴(どうでもいい話)

趣味や仕事でコミックイラストを描くことがあり、画材を初めて購入したのは中学生の頃です。当時はデジタル環境などありませんでしたので…(遠い目)
憧れの作家さんの影響で初手からドクターマーチンのカラーインクに手を出し、分かり合えずに挫折した過去があります。中学生にはめちゃめちゃ高価な画材ですよ、いや、大人にとってもまあまあなお買い物ですが。
学生の頃は、美術の授業でも必要になったホルベインのドローイングインクがお気に入りでした。(話が逸れますが、ホルベインのドローイングインクは耐水性で水彩の主線などに使える優秀アイテムだったんですが、2018年に生産終了になっていました…いま、今ほしい…!!!(´;ω;`))
高1で自分のノートPCを手に入れたところからデジタル環境の割合が増えていきました。デジタル周りは父のおかげです。ありがとうありがとう。(そして壊れかけた父のPCを分解して直す娘に育ちました)

ここ数年でインク沼にはまったりして、アナログにしかない良さも改めて感じています。某先生などの影響もあって、透明水彩という王道の画材を改めて認識するようになったのがここ数ヶ月の話。扉を開いてみたら、まあ、ここも深い沼だった!(笑)
長いこと片田舎に住んでいたので、いわゆるブランド画材(?)を手に取る機会はそんなに多くありませんでした。水彩絵具といえば、学童用品コーナーで売っているポリチューブのあれですよ。実際、手元にあるのは随分昔にホームセンターで買った安い固形水彩セット。15年以上前に買ったのではないかと思われますが、使用頻度もあまり高くなくてそんなに減っていません(笑)
おすすめメーカーなどを探してみると、シュミンケをはじめ海外メーカーのオシャレな絵具がたくさん紹介されていますよね。確かに憧れはある。が、びびっちゃうお値段のものも多く、私の使用頻度には見合わない!(使えよ)
…という中で見かけたのが国内のメーカーさん「まっち」の水彩絵具だったというわけです。そして2023年4月1日から価格改定(値上げ)というお話。自分のAmazonアカウントにはふるさと納税で還元されたアマギフが。これだっ!ポチ!前置きが長い!

まっちの水彩絵具とは

一周回ってレトロかわいい

「まっち」は長野県にある国内のメーカーさんで、現在は銀座にある月光荘が出資しています。
詳細は公式サイトをご覧頂ければと思いますが、特徴は以下。
・有機リン・フェノールなどの有害化学物質、化学溶剤及び有毒重金属や界面活性剤不使用。無臭。パッケージ含め、お子さんや化学物質過敏症の方にも安心。
・高い防腐性と抜群の定着力。
・鮮やかな発色。顔料の粒子が極小で、混色しても濁りにくい。
・水に溶けやすく、色伸びがスムーズ。

そして、びっくりしちゃうようなお手頃価格。価格改定のアナウンスはあったものの、適正な価格設定をして頑張って頂きたいものです。このご時世、国産で頑張っていらっしゃるメーカーさんを応援したいなという気持ちもあって、ささやかながら(なんせセットで買ってもたいした金額にならない)購入に踏み切りました。
なお、公式オンラインショップでは、絵具のほかに筆やパレットなどの関連用品も取扱があります。

販路はちょっと狭いけど

いいところたくさんな絵具ではありますが、実店舗の取扱店が少ないというのが難点でしょうか。都内の一部の画材店ではバラ売り含めて取扱があるようですが、最新の状況は把握できていないので割愛します。
通販ではセット売りの一部がAmazonや楽天で入手可能なようですが、公式オンラインショップが一番かなと思います。私はAmazonでセット購入(アマギフがあったから)、公式オンラインショップで単品を追加購入しました。
ちなみに、公式オンラインショップでの注文時に備考欄へ「カタログやチラシがあったらほしいです」と記載してみたところ、商品発送時に同封して頂けました。商品説明のリーフレットと混色基準表、各シリーズのコンセプトの説明書が入っていました。ありがとうございます!(本当は事前にお問い合わせするべきだったのかもしれませんが…!スミマセン)

同封頂けたリーフレット類の一部(ありがとうございます)

ということで、頂いた説明書きなども参考にしながら商品ラインナップの説明をしていきたいと思います。

商品ラインナップ(2023.3時点)

  1. マッチベイシックカラー(10cc/本)
    看板商品。一般の絵具の3倍量の高濃度。
    色数は少ないが混色しても濁りにくく、混色・重ね塗りする専門家向け。
    全13色。3原色セット(白黒の2本がついた計5本)、10色、12色(白2本入りの計13本)、13色セット展開。
    3原色はブルー(シアン)・マゼンタ・イエロー。

  2. マッチブライトカラー(12cc/本)
    色の濃度は一般の絵具と同程度。純色のみのセット組。
    鮮明で、混色しても濁りにくいのはこちらも同様。
    全20色。8色、12色、20色セット展開。
    ブライトカラーの3原色はきいろ、ロ-ズ、そらいろ。

  3. マッチレインボーカラー(12cc/本)
    高彩度の色、混色では再現しにくい中間色を組み合わせたセット。
    「ややマット調」という説明があり、厚塗りや白を少量混ぜることで不透明水彩のような使いかたも可能だそうです。
    全19色。12色、19色セット(白2本入りの計20本)展開。
    3原色はきいろ、ロ-ズ、そらいろ。

  4. マッチカラー(12cc/本)
    混色まではやらないお子さん向けにも適した、調和のとれた色合わせ。
    こちらもややマット調とのこと。
    全19色。12色、19色セット(白2本入りの計20本)展開。

  5. マッチポスターカラー(10cc/本)
    これのみ不透明水彩絵具。エアブラシにも。
    全12色。9色セット(白2本入りの計10本)、12色(白2本入りの計13本)セット展開。

シリーズを跨いだ混色、また他の市販品との混色も可とありました。
パレットに出して乾燥させたものは、固形水彩絵具としても使用可です。
これから価格改定があるものの、2023年3月(改定前)時点では看板商品の「ベイシックカラー」12色セットでも3,300円、単品買いも1本200円しないくらいでした。安すぎる…。

シリーズごとのカラー一覧

さて、それぞれどんな色があるの?という話です。
購入する絵具を選ぶ時、実は公式サイトを見ていて困った(迷った)ことがありました。シリーズごと・かつ色数セットごとにページと説明が分かれているので、どのセットにどの色が入っているかを把握するために複数ページを反復横跳びしないといけない。残業で帰宅したIQ3のダメな大人の脳みそに入ってこない!何色がどれに入っていてどれに入ってないの!?一覧が欲しい!(滝汗)
というわけで、公式サイトからコピペして一覧表を作りました(2023.3時点)。購入時の比較検討などにご参考ください。(間違いがあったらすみません…)
あと、できればwebにもチューブのお写真だけじゃなくて色見本が…欲しいですね…

購入品の色見本

ラベルは自分で貼るものも(お子さんの教育に大変良い)

私はベイシックカラーの12色セット、マッチカラーとブライトカラーから単品で10本強購入しました。写真に入れそびれましたが、ベイシックカラーのイエローオーカー(13色セットに入っている)も単品で買ってあります。
前述のカラー一覧を見て頂くと分かりますが、すべてのシリーズをまともにフルセット買うと重複する色が出てくるんですよね。そのため、大手(?)の情報系サイトさんもひとつセット買い&気になったものを単品買いされている方が多いようで、全色の色見本は見つけられず。実店舗の取扱が少ないだけに、webで事前サーチをするうえではやはり色見本が欲しいところです…。
ひとまず、チューブから試し塗りをしてみた一覧です。私の癖で、水分多めなので色は薄いかもしれません(というか、水の量が均等でなくて色により濃度ムラがあります…すみません)。紙はトラベラーズノートの水彩紙。普通に白い紙なので、色味の邪魔はしていないはずです。一応きちんとスキャンして現物に近くなるよう調整したつもりですが、参考になるでしょうか…?

ホワイトは塗り忘れました(スキャンしても見えないけど)

再現出来ているか分かりませんが、なるほど彩度高め…! コミック系の明るいイラストなどはよく映えそうです。逆に自然物を描く(リアル写生系)には彩度の調節、混色にテクニックが要りそう。単品で買い足した中間色もニュアンスがあって綺麗な色です。それぞれ単色塗りしても良さそう。
個人的には、はだいろ(このネーミング、大丈夫かな?)ときはいいろが好みです。絵が描きたくなる色!

最後に

まだ買ったばかりで使い込めていないので、使用感はこれからじっくり見ていきたいと思います。チューブにたっぷり入っているので、ハーフパンにも詰め込みました。早く時間を作って使い込みたいなあ。
ここまでお付き合いくださった方がいらっしゃいましたらありがとうございます。気になる色があったらぜひぜひお試しください! そして色見本見せてください(笑)

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