ポンポン山の石灰岩
前々から疑問に思っていたことを解決しにポンポン山竈ヶ谷を散策。
上流の流れの中に点々と転がる石灰岩がいったいどこから流されてきたのか、その行方を追ってみました。
ポンポン山の地質は丹波帯に属し、おおむねその基盤は砂岩です。石灰岩は砂岩の地層に挟まれた一部でしか見られません。
竈ヶ谷の下流に「出灰」在所があります。「出灰」と書いて「いずりは」と読みます。
名は体を表すといいますが地名もまた然り。「出灰」は「灰の出る場所」を暗示します。
では「灰」って何でしょう?
出灰から京都西山の山々を越えた大原野に同じく「出灰」という地名があり、そのすぐ近くに「灰方」「灰谷」という地名も見られます。その地域は古来「石灰」を採掘していた場所として記録されています。
そう「灰」は「石灰」だったんですね。
高槻の「出灰」の石灰採掘場所、それが竃ヶ谷左俣だったのです。
今日はその採掘跡を確認することができました。
ポンポン山の名前の由来、「頂上で飛び跳ねるとポンポンと音がする」のは地下に石灰岩の空洞があるからという話がありますが、あながち根も葉もない話ではないかもしれません。
因みに国産100%の資源は石灰だけで、上・下水道用、食品添加物用、肥料用、鉄鋼用、化学用、土木・建築用、公害防止用など幅広く使われています。