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AIイラストの話

2024/2/8現在までに一部界隈で騒がれているAI絵について思うことです。

大前提、私はAIイラストをよく思ってない派です。著作権はもはや機能していなかったり、単純に自分の研鑽を軽々超えてしかも商売にされている(しかも見た目が良ければニーズもある)状態がシンプルに悔しい。ただ私がAIを使わない理由は、「それを使うと私の個性が無くなる!」とか、「描く工程こそが至高!」とかそんな絵描きのプライド的なのは全くありません。どちらかというと、「使うと隣人の絵描き仲間から嫌な目で見られるかも…」という後ろめたさとか、そもそも描くスピード感自体そこまで自分の腕に不満がなかったり(多分あれこれ触ってるより直接書いたほうが私はきっと速い)、何よりツールの使い方を1から学ぶのが面倒という、なんとも情けなくものぐさな理由です。

だけどもし、不慮の事故で自分の腕が使い物にならなくなった場合、私はAIを使うことを躊躇いません。

私は手が使えなくても自分の創作をやめたくないです。

もともと絵を描いていた人が、描けなくなってしまって、そんな人が本来起こせたはずのアイデアを形にしたいと思った時に、その人の事も「AIはダメ」と、言えるのか。不慮の事故とまではいかずとも、例えば老化して手が震えてしまうとか、私がそうなる可能性がゼロではないので、そうなった場合は私は必ず手のひら返してAI擁護派に成り代わるはずです。もしこういう話が、声の大きい人の美談としてSNSに浸透したら、世間の天秤がAIを使って絵を描くのは悪じゃない!という方向に傾くんじゃないかなと思ってます。それまでに著作権とか倫理観とかの方針が固まっていて、誰も不幸になることなく、気持ちよく利用できる未来がある事を祈るばかりです。

まぁそもそもこういう論争はデジタルイラストが導入されたときにも巻き起こってるものなので(加工がなんちゃらとかね)、いずれ一般化されるんだろうなとも思ってたり。

それ以上のAIイラストの事は実際使ってからでないと語れない(語るのは野暮)ので今回はこれまで。

ぞなもし

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