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国産紅茶のヤベー茶園、三種飲み比べ

以前「国産紅茶のヤベーやつ」というタイトルで書いた記事で紹介したんだけど、国産の紅茶をつくっている茶園さんで井村園さんという茶園があります。下記リンク参照。

最近は紅茶の専門店に行くのもままならない世情、思い立ちましてこちら通販から三種ほど買ってみました。以下所感です。

金谷和紅茶 YABUKITA

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おどろきの520円。この美味しさで実質無料では?

和紅茶らしい香りが特徴。
といっても、その「らしさ」は若干、他とちがいます。

国産紅茶を形容するときの「和紅茶らしい」というのはだいたい「ほうじ茶ライクな」or「柏もちライクな」と読み替えて差し支えないという乱暴な基準をおれは持っているんですが、こいつに限ってはちょっと違いましたね。確かに柏餅とか和菓子の葉っぱみたいな感じはあるのですが、口当たりがともかく柔らかい。そして香りが甘い。これは公式にも書いてある花香という部分かと思われます。

甘い香りのする葉っぱに遠く遠く桃の香りがするような気がする、そんな感じでしょうか。桃の香りはここの茶園さんが作っている別の品種のお茶(後述します)からするものなんですが、水と大地が共通だと少し似てくるものなんですかねえ。そうお茶は農産物、水と土の影響をガッツリ受けるもの。そして限界紅茶オタクはそんな水と土の違いに思いをはせるもの。

とはいえ他の和紅茶が持っている「らしさ」はきちんと備えていて、何より美味しいので(これを書きながらポット一杯飲み尽くしてしまった)、「和紅茶」の入り口に最適やもしれません。一人分3gで50g入っているので在庫も安心、一袋で10数杯は飲めるのでおかわりしても大丈夫です。紅茶で優勝していきましょう。

KANAYA WAKOCHA Citrus scent

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若葉の香りのファーストフラッシュ。柑橘から酸っぱさを抜いたような爽やかさと、さっぱりしたお茶の香りがします。春の若葉ですね。
シトラス・セントの名前がついていますが、アールグレイやその他のフレーバーティーのようにホンモノの柑橘が入ってるわけではないです。鼻に抜けていく香りにどこか柑橘のような爽やかさがある、といったところ。

ファーストフラッシュ、ともすれば緑茶みたいになるのは国産紅茶も海外の産地もあるあるなんですけど、これはちゃんと紅茶の味と香りがします。さっぱりと、お茶の葉の若さを口いっぱいに感じられる一品です。

しかも朗報として、ほとんど渋くない。爽やかな若葉の香りとキリッとした渋みはときにセットであったりしますし、渋みこそ紅茶の醍醐味として楽しむ向きもあるかと思いますが、そこはそれ。このお茶からは苦さも渋さも出さねえぞという強い意志が感じられます。苦み渋みが欲しい人は抽出時間を長く取るといいかもしれない。

ふつうに入れるとミルクや砂糖を入れる感じではないんで、ミルクティーファンは後述のももかを選ぶとよいでしょう。
なんでも合いそうな爽やかさですが、おれが合わせるならおはぎとかお団子とかそういう和食に合わせたい、そんな紅茶です。

ももかプレミアムリーフ C-SF-1

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プレミアムティーコンテストで堂々の四つ星、五つ星をとったやつは売り切れているのですが大丈夫ですこれも抜群に美味しい。

この「ももか」については前述の記事で紹介したのでくわしくは割愛しますが、前の記事でのせた写真は茎の入ったもので、こちらはスタンダードに葉っぱ部分だけをお茶にしたものです。

桃の果実のような甘い香りとコクのある風味、苦さや渋さの抑えられたその液体は美味しいもののたしかな余韻を口のなかに残してゆきます。そのままでもミルクティーにしても美味しく、これだけでお腹いっぱいのような錯覚すなわち満足感でいっぱいです。

とりあえず美味しい紅茶をのみたいと言われたら俺がすすめるのはこの「ももか」。去年2019年のものは次々に売り切れていくのでみんなこの家から出ない時期を好機と思って買うべきです。マストバイ。大事なことだから二回言いました。

まとめ

さて、これだけ美味しい紅茶たちなんですが、良いニュースといたしまして4袋くらいまでならポスト投函される配送方法を選ぶことができてしまいます、井村園さんの通販は優秀です。誰にも会わずに受け取れるという寸法ですね。

どのみち家にこもっているなら美味しいものを飲んでいるほうがメンタルに良いというもの、飲み物をさがしているひとにも前々から迷っていたひとにもこの井村園さんのお茶はおれから激烈プッシュしていく所存でございます。

初めてでどれ買えばいいかわからなかったらももかを買えば良いんじゃないかな! こちらからは以上です。