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国産紅茶のやべーやつ、さらに二選

どうも限界紅茶オタクです。最近のトンチキ紅茶語録は「お茶を蒸らす時間より大事な時間なんてねえ」です。

なんか年始になってから正月休みで皆さん暇をしてたのか国産紅茶の記事↓

……をついったーでまわしてくれて、なかには買ってくれた人もいたみたいでオタクは嬉しいです。フットワーク軽いのすごくいいと思う。嬉しいのでさらに紹介しちゃうぞ!

毎度のことながらこの記事は書いた人の趣味による私見で、専門家の見解とはいろいろ異なります。自分で試せる環境の人は自分で試すんだぞ。自分の舌が一番のレビュワーです。

ちなみに専門店などでは「和紅茶」って呼ぶことが多いんだけど、なんか定義があやふやになりそうで、おれのnoteでは国産紅茶に統一してます。なので人に話すときうまく伝わらなかったら和紅茶って言ってみてほしい。

茨城県猿島市 長野園

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職人が、こだわりぬいたらうまかった。

またも茨城猿島です。前回の記事に入れるか最後まで悩んだのがこちらのお茶です。関東圏なためか、東京など首都圏にお住まいの方はイベントなどで入手しやすいのも魅力であります。

通販サイトのリンクはこちら。

俺が持ってるのは今、2020年頭だと「在来種」の「SASHIMA CRAFT TEA Z1 Silky Queen」で、ここを知るきっかけになったのは「おくみどり」です(今年もう売り切れてる~!)

ここの紅茶も2019年に開催されたイベントで五つ星のタイトルをとっています。専門店のみならず一般参加者の投票でも選ばれた納得の強さです。

ともかくここは「狙い撃ちで美味しいんだな」という納得感がすごい。甘み、苦み、香り、全部計算されているのではないかと思う完成度。
とくに「うまみ」があるということなのか、その美味しさには一種の中毒性があり、耐熱グラスに茶葉を入れて湯を注ぎその上澄みをのむ、なくなったら湯をたす……↓

という、こういう飲み方だといくら湯があっても足りません。美味しいを求めて体が勝手に動くんだ。

(ちなみにこのグラス煎出の方法はかつてこのジークレフさんがこの長野園さんのおくみどりを売っていたときに店頭で教えてもらいました。長くなるので割愛するけどいろんなお茶のいれかたがあるんだよ)

通販サイトでわかるように、複数の品種を扱っていて、品種によって違う味わいなので、試せる環境なら試してほしい。きっと一つは気に入るはず。

静岡県磐田市 マルヒ製茶

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豪奢な花束が贈られてきた気分。

カワイイ系のパッケージとは裏腹にゴージャス系の味、その実力は口に入れたときの香りの華やかさからすでににじみ出ています。

わかる人は台湾茶の華やかな感じっていうとわかるでしょうか。これは比喩だけではなくマルヒ製茶さんが台湾で学んだ技術を生かしていることから、実際の味にも影響していると思われます。癖はまったくなく、日本と台湾の紅茶のいいとこ取りという感じ。入れ方がわかるなら二煎以上ふつうにいけます。

通販サイトはこちら。商品名「紅」の名前、写真の時点とよみが変わってますが(イベント出展したとき、けっこうかぶってたからな…)本物です。

公式ではストレートでのむのがおすすめとされ、おれも「紅」のストレート大好きなんですが、ちょっとここで思い出してほしい。去年はやったタピオカミルクティー、どこが発祥だったか……

そう台湾です。台湾の紅茶は、日本には「いいやつ」しか入ってこないので機会がないのですが、そういう台湾茶の美味しいやつ、ためしにミルクと好みで砂糖をいれてみると……あっ、やべーやつ!! ってなります。

で、日本のだってそうならないわけはない。このnoteでは台湾茶の系譜を継ぐマルヒ製茶さんの「紅」に、ミルクをいれてしまう罪深い所業をささやくぞ。まずストレート試してからね(保険)。

こういう、いわばテストにも耐えられるのは、輸入コストのかからない国産紅茶ならでは、なので、ちょっと紙幅を割いてみました。どうしても高価なお茶のミルクティーを躊躇しちゃう人も国産なら比較的気楽だと思います。

国産にせよ輸入にせよ、こうしたお茶はほかにも沢山あります。高価だからいれにくいだけで、合うやつは合う。飽きてきたり、あるいは入れ方によって苦すぎたり濃すぎたりしたら軽率にミルクティーにするといいと思うんだよな。
個人的に砂糖はお茶請けがわりなのでお茶請けがあるならなくていいんだけど、ミルクは割と何にでもいれて試すようにしてます。話がマルヒ製茶さんから逸れまくってしまった。

まとめと補足

さて、専門店や紅茶オタクのあいだではすでに流行っている国産紅茶ではありますが、その味の普及には研究の余地が多く残り、まだまだ道半ばでもあります。
それってつまり、まだ「国産だから」って安易に適当なとこのを買っちゃうとハズレを引く可能性がまだ残ってるってことです。

これまで紹介した5軒の茶園さんは飛び抜けて完成してて、なおかつおれの好みだから紹介しました。そう、好みかどうかが大事で、まわりがどんなに苦手でも自分が好きなお茶ってのも存在しますからな。

で、じゃあそのお茶が好みかハズレか、どこで知るか。

インドのダージリンやアッサム、それにスリランカのセイロンの場合、バイヤーが買ってきてくれる専門店で試すしかなかったのですが、なんと国産紅茶はすぐ近所でつくっているわけで、頑張れば探しに行けるわけです。
お茶どころにお住まいの方はドライブがてら茶寮にいってみるのもいいですね。そういう気軽さも国産紅茶の「やべー」とこだと思ってます。

書いた人は都内に住んでいるもので、茶園さんが集まって試飲のできるイベントで基本探してるのですが、いつどこでやるかはわりとアンテナ張っておく必要があります。ひとつ行けば次どこに出る、どこでやるとか案内があったりするんですけどね。

今回紹介したお茶はジャパン・ティーフェスティバルで手に入れました。これは毎年のようにやってるので今年もチェックするとよいでしょう。吉田茶園さん、千代乃園さんはその前の5月、同じ主催のかたが深大寺でやったイベントで入手してます。
やっぱ実際にお会いすると、急須でいれる茶園さんの手さばきとか見れるのでとてもおすすめです。

良いものを自分でさがしたい、と興味を持ったなら、こういうイベント方向にもアンテナを張っておくとよいやもしれません。よき紅茶ライフを!