夜職のビジネスモデルの決定的な問題

人間にはダンバー数というものがあり、人間関係の量に関する理論には「5-15-50-150-500の法則」があります。これは、自分に最も近い存在で精神的な支えになってくれる家族や親友の存在が5人、家族ではないけれど相手が亡くなったら大きな悲しみを感じる存在が15人、さらに頻繁にコミュニケーションを取る相手が50人、というように人間関係を捉えています。
間をとって自分の指揮系統下における人数を30人としたときにホストやキャバ嬢が30人の客から金を巻き上げるのが限界に達してしまいます。これを解決するには30人のホストやキャバ嬢を指揮系統下に置き、更にフランチャイズ展開させる、これを続けていけば無限にお金を吸い上げられます。
ただし、ネズミ講がそうなようにこれには問題があります。それはこの仕組みはネズミ講と同じで1代目、2代目、3代目まではそこそこの利益がでますが4代目以降は怪しくなっていき、下の人間の犠牲を元に成立させているシステムなのです。上は下が役に立たなくなれば切り捨てれば良いので便利は便利ですけど 感情的なエネルギーが巨大であればあるほど跳ねっ返りも大きくなってしまうことをお忘れなく。

要するに人間が命令を利かせることが出来るのは30人が限界+ネズミ講と同様に利益を得るのが3代目までが限界なのを考慮するとどんなに頑張ってフランチャイズ展開させても30人の客×30人のスタッフ×30人の店長で2万7000人の客を管理するが限界であり、これが搾取ビジネスの人数的な限界ともいえます。
更に間接的にスタッフと店長で900人いるわけですからこの仕組みを真似されると商売敵が増えてしまうと言う問題も発生してしまいます。つまるところ組織の規模がすぐに頭打ちになってしまう上に敵が増殖してしまうと言うやっかいな問題が発生してしまうのです。

教訓としては「商売はマーケット管理が重要」 そんなところでしょうか...

じゃあセブンイレブン・ファミリーマート・ローソンみたいに契約書で雁字搦めにすれば良いだろ!!!と思うかもしれませんがスタッフ→店長になるわけですから今まで散々パワハラ祭りで教育を受けてきた人間が急に方針を転換して支配構造を変えるのは不可能でしょう。よく言う体罰をされた生徒が教師になってから次の生徒に暴力を振るってしまう現象に似ています。

ここで1つ思いつくのは決して損をしない人間がいると言うことです、それは店長に金を出している人間です=大株主、ボスと言っても良いでしょう
こいつは下がマズくなれば切れば良い上に利益を上げている内はフランチャイズ料を回収し続けることが出来ます。 「枝は切っても幹は腐らない、また生えてくる。」 fin 


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