僕ら、空想特撮の虜。

※この文章は、公開日当日に「シン・ウルトラマン」を観た感想などを、視聴から間を開けずに書いたものの投稿を忘れていたものを今更になって掘り起こしてきたものになります。

「シン・ウルトラマン」を観た。公開初日に映画を観るという経験が実は私にとって初めてであった。何故いつもスロウスタートで公開期限ギリギリまで観に行かずネタバレを喰らい「ンン!」と唸っている私がこれほど早く劇場に足を運んだかと言うと、留学中の反動からである。Twitterフォロワー諸兄なら2021年度内に日本で公開された映画作品というものに私がどういう感情を抱いていたかご想像することは容易いであろう。過ちは繰り返さない。
無論作品に対する期待感で胸がいっぱいであったことも要因の一つだ。絶対にこの目で確かめねばと強く思った。
劇場に足を運ぶ前、私はこう考えていた。
「空想特撮映画、なんと甘美な響きであろうか。」
本編を観る前から既にこの言葉の虜である。もうこういった類の作品が好きなのは遺伝子レベルで決まっていることなんだなとしみじみ思う。このキャッチフレーズ、副題、さもなくば枕詞だけでどんぶり三杯は白米を食えただろう。実際食べたのはマクドナルドのチキンチーズバーガーだったが。レモンの酸味が効いたソースが美味いんだよな。
とまあ観る前から他人に太鼓判を押せるくらいには高評価を下すことが確定していたわけであるが、そもそも空想特撮という言葉は初代「ウルトラマン」の時点で「空想特撮シリーズ」という形で使われている。要は受け継がれた言葉だが、最近のシリーズではあまり見られない言葉だ。私は近年のウルトラシリーズも大好きで毎年欠かさず視聴しているしたまに玩具も手に取るくらいであるが、この「空想特撮映画」に感じるワクワクとはまた別種のものを追いかけているんだなと思う。だからなんだ、という話だが、つまるところ私は特撮映画という慣れ親しんだジャンルに、全く新しいエンターテインメントを求めていたのだ。
結果として、そのときめきは成就した。この手記の目的は作品の感想ではなく映画そのものが封切り以前から持っている雰囲気を語ることであるので言及は避ける。私は無粋なことはしない。読者諸兄、安心したまへ。私は実のあるネタバレはできない。一夜明けて既に記憶が薄れかかっているからだ。
夜間に人気の映画を観るという経験も初めてであったので隣に迷惑な中国人の兄ちゃん集団がいたり私越しに逆隣のおっちゃんが彼らを注意してくれたりいろいろあったな…劇場を発った際に雨が降っていたので、傘を開く際に変身ポーズやったな…のような、ぼんやりした記憶しか残っていない。

いや、遅い。遅すぎる。いつまで感想文書いてるんだ。もう半年以上経った上にアマプラで配信されてるんですけど。上の文ほとんど観た直後には出来上がってたのになんで封じ込めちゃうかな!!?!??とにかく!観て!ください!マジで!!!!!!ごめんねこんな文章今更投稿しちゃって!!!!


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