さばえまつりの開催宣言を行いました。
本記事は2024年2月5日に森一貴さんによって投稿された記事を転載しています。
ついに、さばえまつりの開催宣言を行いました。
今秋、さばえまつりを開催します。お祭りは誰もが乗り込めるおおきな舟、誰もが「つくる」ことに関われるおおきな舞台です。何が起こるか、誰も知らない。僕も。これはなんなんですかと問われても、何も説明できない。当たり前です。まだないものだから。僕らがこれからつくるんだから。
ひとまず、一緒にさばえまつりをつくっていくLINEグループ、現在の参加者57名です。さて、どこまで増えることやら!みなさん、これからどうぞよろしくお願いします。イッココ!
ちなみに鯖江外の人へ。さばえまつりは、地域の人たちはもちろんのこと、県外の人たちとも手を取り合いながら形にしていきます。そちらについても、まもなく担い手を募集するので、引き続きぜひ情報をフォローしていただけたら嬉しいです。もちろん、おもしろそうで我慢できなくなったらとりあえず鯖江に来てもらっても構いません。キックオフミーティングにも、東京からこのイベントのためだけに来ちゃった人や、一年半外国を旅していて帰国2日で思わず鯖江に来ちゃった人がいました。いいでしょ。みんなでおもしろいことやりたいです僕は。
今回さばえまつりキックオフミーティングには、ドット道東中西拓郎さんと、MAA三宅航太郎さんが来てくれました。どう考えてもめちゃくちゃ最高の人選だったと思っている。絶妙なバランスで担い手の関わりしろを広げつつ、集まってくる人々のスキルセットを形にし続けてきた中西さん。多様なかたい構造のすきまを縫って、境目にある「中途半端」をにじませてつづけてきた三宅さん。ふたりともスタイルは違えど、どちらの話も(飲み会の話もあわせて、笑)、今回のさばえまつりにとってすごく大事な契機となる話をしてくれたように思います。完全に俺得だった。もちろん、それぞれに持ち帰ることができたものがあったはず。みんなの感想も聞いてみればよかったな。
裏話。お祭りは、異質なものたちの共在の場です。その日だけは空間まるごとがリミナルになってしまう。さまざまな二項対立が―つくる/つかうだとか、ひと/ものだとか、えらい/えらくないだとか―融解し、それどころか転倒してしまいさえする。これまで当たり前だと思っていたもののつながりがほどけ、新しいつながりかたの可能性が露呈される。そのなかにこそ、変化の兆しはあります。
僕にとってもさばえまつりは、いろいろな対立する二項のきわきわの波を、ぎりぎりで乗りこなすような挑戦です。
そもそも僕のこの発案自体、「ちょっと周縁で尖った面白いことをやってる移住者」と「メインストリームにいるがなかなか変われない地域の人」みたいな、どこかで聞いてきた取ってつけたような二項対立に対する怒りみたいなものが背景にある。
「じゃあメインストリームでもあり周縁でもあり、尖っていて面白いけど誰にとっても優しいものでもあるようなことを、地域の人も移住者も巻き込みながらやるのは一体誰なんだよ?」
一時的で実験的な挑戦と、千年続くうねりとは両立できないののだろうか?イケてて尖ってるヤツと、平凡でだらだらしたヤツは同じ場にいられないのだろうか?リーダーが引っ張るピラミッド構造と、分散的で自発的なアメーバ構造とを同時に実現することは可能なのか?毎日、いくつもの極のあいだ、いくつもの要素のあいだで揺れる日々です。それでも僕は二兎を追い、二兎を得たい。僕にとってのさばえまつりは、これまでお前はこっち、お前はこっちだと簡単に決めようとするすべてのものごとに対するツッパリです。そのあいだ、きわきわを乗りこなそうとする挑戦は、めちゃくちゃ繊細で、びっくりするほど難解です。でもそれこそが僕が一番大事だと思っていること。このお祭りが形になったとき、僕はそのお祭りの経済合理性や意味性についてなんにも説明できないかもしれないけれど、きっとめちゃくちゃスゲーヤツになっていると思います。まあわかんないんだけどね。
まだ何も起きてないけど、とりあえず、「鯖江、なんか起きてるな、、、」という感じがしていたら嬉しいな。どうなることやら。みんなでイッココしていきましょう。