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D+サマーライブ感想!!

●はじめに

すっかり存在を忘れていたこのサイト。
思いの丈を発散するのに、これ程良いツールは無いのに、一切活用してなかった事を思い出す。
ツイートというものは、半強制的にTLに言葉を流すため、フォロワーの方々が特に見たくないものまで見せてしまう。
しかし、このサイトにアクセスする、そのひと過程がある事実は、発信者の見せたくないものを半強制的に見せる罪悪感を取り除き、より素直な表現を可能にするだろう。

以降はあくまでも僕個人の感想に過ぎない。
閉鎖的空間における記述は、それを裏付けるためのものでもある。

●全体的な感想

正直、僕は今回のライブでは満足出来なかった。
勿論、楽しくなかった訳では無い。
ライブとして十分に楽しんだし、思っきし叫んだし、こうやって書いている今でも多幸感に溢れている。
しかし、満腹は感じない。
この大きな要因として、曲数が少ない、時間が短い、といったことが挙げられる。
逆に言えば、この感情は至極当然なのかもしれない。
周知の通り、今回のライブは御新規さん大歓迎をコンセプトとしたものであった。
故に、値段も敷居も低く設定していて、曲に関しても、所謂DIALOGUE+売れ筋・人気曲が盛りこまれており、新規の方に対してDIALOGUE+を紹介するにはこれ以上ない選曲であった。

しかし、田淵智也は対象を限定するようなライブをするだろうか。
僕は、そこに今回の、言わば「不満足感」の要因があると思っている。
『空腹は最上の調味料』、英語圏においても同様の意味で『Hunger is the best source.』と訳されるこの言葉は、ローマ帝国時代のとある哲学者の発言である。
この言葉は、何かを欲する心が、その " 何か " の価値や意義を高めていくという意味である。
彼はこの「不満足感」を調味料とし、僕のライブへの空腹を強化したのではないだろうか。

って考えてたけど、なんか俺以外みんな大満足してて、上記に当てはまるの俺しかいなそう。ごく個人的な感想と捉えて頂けるとありがたいです。
理路整然とした論理を大層に並べ奉ったが、要は
「またライブ行きたい!!」
ってことです。

●各曲の感想

様々な都合(主に金銭面)を理由に、2部のみの参加であった。
そのため、下記していくのは2部の曲に限定されることを注意書いておく。

1、ダイアローグ+インビテーション

この曲を一言で表すのならば、「始まりで終わりの曲」と言える。
始まり要素は、この曲の収録シングル『はじめてのかくめい!』に由来する。
DIALOGUE+のデビューシングルのB面曲として存在するこの曲は、所謂自己紹介曲である。
また、曲名を和訳すると「DIALOGUE+への招待状」となる。
以上のことから、『ダイアローグ+インビテーション』は始まりの曲である言えよう。
では、この曲の終わりの要素は何だろうか。
それは、我々が毎月享受するDIALOGUE+BOXに起因する。
あのイかしたイントロと共にゆりにゃの「そろそろお別れの時間となってしまいましたー」の言葉、この一連の流れに、一度は「終わってしまう…」という虚無を感じた経験があるであろう。
もう50回近くこの流れを繰り返しているのだから、『ダイアローグ+インビテーション』と終わりの概念を起因せずにはいられない。
何なら、潜在意識としては尾張の感覚の方が近いであろう。

そんな曲が一番最初に来たのである。
インビテの、あのイかしたイントロに熱狂しなかった者はいなかったであろう。
先ほどまで寝ていた隣の席の席の人も、それが嘘だったかのように叫び始めた。
何より、この曲は数少ない公的な声出し曲である。
盛り上がらない訳がない。
また、今回のライブの影響で、「インビテ初っ端概念」が構築された。
マルっと意識ごと変えるライブほど面白いものはない。

2、にゃんぼりーdeモッフィー!!

一番新しいシングル曲であるこの曲。
先日のDIALOGUE+コンプリートには参戦できなかったため、現地で聴くのは初めてであった。
この曲の見せ場と言えば、ラスサビ前のきょんちゃんの高音ロングトーンである。
これを初めて聴いたときは誰もが奮いあがったことであろう。
田淵が配信で絶賛していたのも頷ける。
これが生で聴けたのだから、その感動は並のものではない。
しかし、唯一の心残りが、僕の身長が足りず、丁度そのシーンの彼女の姿が見えなかったことである。

3、デネブとスピカ

楽曲派に最も支持されていると言っても過言ではないこの曲。
作曲者田淵本人もかなり気に入っている曲であろう。
何かと重要局面において出されるイメージがあるこの曲が3番目に登場した。
この曲においては、今更特別述べるようなことは何もない。
「最高のパフォーマンス」以上の褒め方を知らない僕には、この表現が限界である。

4、夏の花火と君と青

DIALOGUE+の曲の中で、一番熱烈なファンが多い印象があるこの曲。
個人的に、先日勝浦に訪れたこともあって、この曲に対する解像度はかなり高い状況にあった。
この曲は、ひとつ前の『デネブとスピカ』と並んでライブ鉄板曲となっている。
その所以は、会場をひとつにまとめ上げる2Aのクラップにあると思う。
『Puzzle』の際もこの曲が演奏されたのだが、その時は初参戦ということもあり、このクラップについていけなかった。
故に当時は客観的にこの一体感を見ていたのだが、その時の感動は並大抵ではなかった。
これはライブだからこそ垣間見える魅力と言えよう。

5、MAHOROBA-deli

この曲も、DIALOGUE+コンプリートに参戦できなかったということで、初生音体験となった。
正直、クソ楽しかった。
5曲目ということもあり、会場のボルテージも高まってきた頃であった。
僕自身もライブの感覚()を取り戻し、ヘドバンをし始めたり…
何よりダブルパチンコの振りが楽しい。
振り入れはshortsで沢山見たこともあり、脳内における準備は完璧であった。
勿論、そこ以外もケチのつけようがなかった。
今後、ライブ定番曲に昇華してもおかしくはない。

6、僕らが愚かだなんて誰が言った

最早この曲もライブ定番曲である。
毎度この曲には心を震わされる。
特に「Moon-side must be the only honest truth and heart.」のフレーズは興奮必至であろう。
この曲において、彼女らの圧倒的な歌唱・パフォーマンスを認めない者はログっ子の中でいないだろう。

7、好きだよ、好き。

物議を醸したじゃんけん大会の末に演奏されたこの曲。
ちなみに、僕は此度のじゃんけん大会は、特に否定はしない派である。
なぜなら、彼女たちが可愛かったから。
本当にこの一言冥利に尽きる。
ただ、じゃんけんの間にひとつ曲できたよね?という自分もいる。
そこは、MCをしないでお馴染みのユニゾンに脳を支配察れているからであろう。
ただ、「無駄を行う一興」という生き方をしている僕としては、今回の件は肯定派に近い。

曲に関しては、申し分なく良かった。
ただ、誰かが「好き好きは新規向けのライブでやるものではない」と仰っていたものを見て、同意の念を抱いた。
僕個人として、この曲はDIALOGUE+を好きになればなるほどその良さが増すものだと思っている。
事実、僕がこの曲を最初に聴いた時の感想は、「いい曲だな」であり、「田淵、好きってワードをこんなにも直接的に歌詞に使うんだ」であった。
この感想は、彼の他の曲(特にユニゾン)を知っている人は、誰もが一度は抱いたのではないだろうか。
彼は直接的に自分の気持ちを乗せない。
曲名『君の瞳に恋してない』や、『ラブソングは突然に ~what is the name of that mistery~ 』の本当に突然ラブソングを歌い出す演出等を省みれば、彼は所謂 ‘‘ ツンデレ ‘‘ なのであろう。
故に、何度も好きの感情を真っ直ぐ乗せているこの曲には驚愕したのであった。

ただ、DIALOGUE+を2年以上追いかけた今になっては、この曲は僕にとって、「いい曲だな」と感じるエモソングになっている。
今回来てくださった新規の方々にも、いつかこの曲がエモソングになる日を待つ。

8、かすかでたしか

前に続きこの曲も、DIALOGUE+を代表するエモソングである。
僕は、この曲を歌っているときに、メンバー同士が向き合って笑いあう姿が好きだ。
この時のステージ上は、「尊い」の一言ですべてを片付けられる空間ではない。
見ているこちらの心まで茜色に染め上げられる感覚を覚えるのは、僕だけでないはず。

9、20xxMUEの光

「やあやあこの世に未練なし」というきょんちゃんの歌から始まるこの曲。
会場全体が最高潮に湧いたのを肌で感じた。
また、この曲の代名詞と言えば「横跳び」であろう。
簡素で覚えやすい振りであるが、これが会場を丸め込む一体感を生む。
この曲は脳死で楽しむに限る。

10、おもいでしりとり

現在Yutube上にて561万回再生(2023/08/21時点)を叩き出しているこの曲は、今でも根強い人気を誇る曲である。
冒頭のまなつさんの「星に願いをできるだけ愛をおもいでしりとり」のフレーズは、一言で我々を曲に引きずり込む魔力めいたものを持っている。
彼女の声だからこそできる芸当だと思う。

11、人生イージー?2023

今回の講演の目玉とも言えるこの曲。
緯度経度の公開スタッフミーティングにおいて、この曲は形を変えてやると明言されていたこともあって、待望していたファンは多いのではないだろうか。
僕もそのひとりである。
音の聞き分けがあまり得意ではない僕は、以前のものとの違いがあまりわからなかったが、正直そこは問題ではない。
『人生イージー?』という思い入れのある曲が再度生音で浴びれたこと、そこに大きな意味がある。

以前、この曲について後輩君(高校時代の1個下の部活の後輩)と語ったことがある。
その際、2人の共通認識として挙げられたのが、「この曲の本質は2番にある」ということである。
あえて粗暴な言葉で表現すると、1番はアニメタイアップ用に書かれた建前であるということになる。
その根拠たるは、作詞作曲者田淵智也の質(たち)である。
彼は、「がんばって」という単純な言葉で激励する人間ではない、と解釈している。
彼はユニゾンの曲『ノンフィクション・コンパス』において、「自分で叶えなくちゃすぐに消えてしまう」と書いている。
自力本願で何かを成し遂げることに意味を見出している彼だからこその歌詞であろう。
この表現は、『人生イージー?』の2番「がんばってないのは君の甘えだ」に通じるものがある。
そう考えると、先程述べた ‘‘ 建前 ‘‘ にも意味が帯び始める。
この曲は、単なる応援歌ではなく、「自分の時代をつかむのは努力したお前だ」ということを言いたいのかもしれない。

12、はじめてのかくめい!2023

前回のDIALOGUE+のライブ、|latitude|でも披露されたこの曲。
『はじめてのかくめい!』は最初に聴いた時からずっと大好きな曲だったため、こうやってライブで披露してくれるのはかなり嬉しい。
僕の中で「原点にして頂点」の立場にあるこの曲。
また、彼女らの現在地の指標になり得る曲でもあると思う。
現在の彼女らは、様々な苦節を乗り越えてステージに立っている。
決してあたりまえではないこの現状への感謝は忘れてはならない。

●おわりに

DIALOGUE+が自身らを表現するとき、「革命」という言葉を多用する。
今公演前の田淵智也のメッセージにも使われている。
また、僕自身としては、ライブ後のゆりにゃのMCでもよく聞く気がする。
DIALOGUE+が起こす革命とは何だろうか。
音楽界への革命か、はたまた自身らの革命か。
もしかしたら既にどこかで語られているのかもしれない。
しかし、それを知らないのもまた一興である。

革命5年目、彼女らの一挙手一投足に目が離せない。

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