はみでるバーガーメンチカツ

今日は寒いですね。

そんな中、一人でゴミ置き場で雨に打たれている子を見つけたので、近くのコンビニのゴミ箱で雨宿りしてもらいました。

お昼時にメンチカツなんて字を目にすると、
急激に食欲が増しますな。

メンチカツって、どうも自分で作っても美味しく感じないのです。なので、私はお惣菜屋さんで買ってしまいます。商店街のお肉屋さんなら尚良し。

よく行くスーパーの隣に、お肉屋さんがあります。
そこは、おぃちゃん(と、私は呼んでいる)が一人でお店を切り盛りしています。

おぃちゃんは、いつも白衣に白い帽子。
14歳年下の奥さんと、「せがれ」がいる。
165センチ。今年で80歳。お魚は食べない。
(行くたびにちょいちょい、自分の情報を小出しにしてきて分かったこと)

お肉はある程度陳列していますが、
お客さんが注文する都度切り分けてくれます。
表示の価格は、安いのに全て税込み。
そしてどれも国産でしっかりとした品質。

ショウウィンドウの一番上には、
おぃちゃん特製のお惣菜がたくさん。

フライはエビ、イカ、アジ、カキ、チキン。
コロッケはジャガイモ、コーンクリーム、かにクリーム。豚カツ、ひれカツ、チキンカツ、レバカツ。
それから大きな唐揚げ。豚の味噌漬け。
チャーシューの塊。マカロニとポテトサラダ。

これ全部を、おぃちゃんが仕込んでいるのです。
なくなったらまた揚げる。

揚げ物のにおいに誘われてやってくる学生。
「いつものやつ30個ね!」と、
予約していく作業着姿の男性。
自転車でスーパーにお買い物に来るお母さん。

たくさんの常連さんが、入れ替わり立ち替わりにやって来ます。

「肉が好きで、肉屋になった」と言う、おぃちゃん。
お肉を量りで計らない、おぃちゃん。
ビニール袋の中に直接、おまけで揚げ物をぶちこんでくれる、おぃちゃん。

おぃちゃんの、玉葱たっぷりのサクサクメンチカツ。
食べたくなっちゃった。

あ、ところで。「はみでるバーガー」君。
きみは「はみでるバーガー」だから、はみでたかっただけだったのかな。ゴミ箱に収めるなんて、野暮なことをしたかもしれないね(笑)。

寒いときこそ、はみでよう。
(こたつからはみ出しながら愛を込めて…)

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