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原神コンサートの話|2023.11.25

11/25「GENSHIN CONCERT」横浜昼公演へ行ってきました。

原神のオケコン鑑賞はこれが三度目。
一回目は23/2/11「原神 Symphony」横浜昼公演。
二回目は23/6/3「原神 Symphony」名古屋夜公演。
(「原神 Symphony」の感想も、また記録しておきたい)

今回は大好きなスメールの曲や、正機の神の戦闘曲がプログラムに含まれているとあって、とても楽しみにしていました。

本公演は「原神 Symphony」BDのシリアルコード先行で申し込んだおかげか、はたまた偶然か、幸運にも1階席の中央近くの席を当てることができました。
「原神 Symphony」の二公演はどちらも2階席。
曲の特性上か、音響がマイクでかなり調整されており、2階席では、楽器の生音が届いてくるという感覚は正直薄かったので、聞こえ方の違いという意味でも楽しみにしていました。

以下、プログラムに沿って感想です。

(プログラムは以下ニュース記事を参照)

●オープニング
冒頭、演奏前に公式YouTubeにもアップされている「オーケストラコンサートCM」が舞台スクリーンで上映されました。
外見のみを基準とした一番の推しは、と問われるとアルベド先生の姿が思い浮かぶ私は「アルベド先生、顔がいいな…」と改めてしみじみ感じていました。

・原神メインテーマ
王道の幕開けですね。
「原神 Symphony」の方はゲーム冒頭、双子の片割れが天理に奪われてしまうシーンの緊迫感ある音楽が始まりの方に演奏されていましたが、明るく華々しい幕開けで、こちらも良かったです。

●第一部
・モンドの一日
・真紅の騎士、出発!
お馴染みモンドのテーマ(私はいつもモンドの合成台の前でログアウトするので、これを聴くと「テイワットに来たぞ」という気持ちになります)から始まり、個人的に良い意味で最初の驚きがクレーちゃん実戦紹介「真紅の騎士、出発!」でした。
セトリは予習していたので、演奏されるのは知っていましたが、正直なところ、彼女らしい可愛らしい曲だなあというくらいで、特別印象には残っていなかったのです。
しかし、オーケストラの演奏では元の音源よりメリハリがくっきり感じられて、とっても楽しく聴くことができました。

・詩人の仕事
・風が運んだ聖歌
ウェンティ実戦紹介「詩人の仕事」は「原神Symphony」から引き続きの登場。
コンマスさんのちょっとロックな感じのソロが相変わらず格好良かったです。
「風が運んだ聖歌」は原曲だとパイプオルガン中心ですが、弦楽器が加わったアレンジがされていて良かった。

・孤独の旅路
・アカツキワイナリー
「孤独の旅路」、モンドのフィールド曲の中でもかなり好きな曲の一つです。
原曲はアコースティックギターで演奏されていますが、今回の演奏では、確か二回目のメロディからオーケストラ隊が加わってきていて、音の広がりがぶわっと豊かになる感じがとても美しかったです。
「アカツキワイナリー」も再びの登場。これは何回聴いてもいいですね。

・銀白の希望
・清らかな笑顔
・仲間の力
ドラゴンスパインから2曲。繊細なピアノから始まり、フルートなど木管隊の掛け合いがとっても美しかったです。ピアノの森下唯さん、ご自身でも原神をプレイされているだけあって、演奏の空気感が原曲、原神の世界そのものという印象を受けました。
「仲間の力」のピアノも優しくて素敵でした。

・ささめく帰風
杯のバラッドより。後半のチェロのメロディがめちゃくちゃ良かった!じんわり心が揺さぶられ、同時に温められるような演奏でした。

・華やかな灯火、星々の如く
・乙女の待ち続け
璃月開幕は海灯祭2023より。花火がたくさん上がる華やかなムービーと相まって、めでたい!という気持ちになりますね。
璃月〜稲妻にかけて箏・三味線の和楽器隊と、笛の坂本圭さんが大活躍でウキウキでした。
特に坂本さんは「原神Symphony」で「笛の人、過労死するのでは…」と心配になるくらいの活躍振りを拝見して以来、すっかりファンになっていたので、また演奏を聴くことができて本当に嬉しかったです。
様々な種類の笛を駆使して、時にご自身で楽器にも手を加えながら多彩な音色を奏でられていて、今回も最高でした。

・生と死の送迎者
クレーちゃんに続き、元々の印象を良い意味でひっくり返された曲その2です。
この曲、めちゃくちゃオーケストラ映えしていたと思います。ダイナミクスの幅がすごかった。

・雪国より訪れし者
・アヤックスからの返信
「原神Symphony」に引き続き、タルタリヤ、愛されてるなあ…と思ったプログラム。笑
雪が舞うようなピアノとギターの対比が格好良い。

・浮世閑歩
・麟躍幽岩
こちらも「原神Symphony」に引き続いての登場。
「浮世閑歩」、もう文句なしに格好良いですよね。最高。二胡のような音で奏でられるヴァイオリンは勿論、箏と三味線がアツかった。

・治病求本(白朮実戦紹介)
元々の印象をひっくり返された曲その3。
まだOSTとしては出ていないのもあり、正直曲としての印象がほとんど残っていなかったのですが、オーケストラの演奏になると見違えて(聞き違えて?)驚きました。
実戦紹介動画だとどうしても声の方に耳が引っ張られちゃうので、OSTのリリースが待ち遠しいです。

・命の綱渡り
もうね、これは泣いちゃいますよね。
魔神任務間章第2幕をプレイしてこのムービーを見たときにぼろぼろ泣いて。しばらくは見返すたびにまた泣いていたので、いつかこの曲をオケコンで聴けたらいいなあと願っていました。
もう出だしから泣いていた気がします。演奏がかなり原曲に忠実で没入感がすごかった。息を呑んで聴き入っていたからか、濃密でとても長く感じられた時間でした。

そう、「命の綱渡り」が本当に良くて。めちゃくちゃ良くて。
ここで休憩に入ったのですが、初めはグッズを買うつもりは無かったのに、気付いたらTシャツとアルベド先生の缶バッジをお迎えしておりました。お布施したくなっちゃったんだよね。

アルベド先生、ほんと顔が良い

●第二部
・落葉風波
「原神Symphony」では「稲妻」が演奏されていて、私は「稲妻」のフリューゲルホルンの甘やかなソロとピッコロトランペットの目が覚めるようなハイトーンがめちゃくちゃ好きなので、今回プログラムに含まれていないのが少し寂しかったのですが、「落葉風波」でしっとり始まる稲妻編も大変良かったです。

・流水盈盈
・風儀の舞
・睡竜の目覚め
神里家のターンに心海さんを添えて。
坂本さんはじめ和楽器隊大活躍で耳が最高に幸せでした。箏の吉永さん、音も姿もお美しい…。
神里兄妹の2曲は優雅で美しくて、心地よい。「風儀の舞」中盤、弦楽器のメロディが好きです。
心海さんの「睡竜の目覚め」、これもオケで化けたなあと感じた曲でした。音の奔流が気持ちよかった。

・薄櫻が綻ぶ時
原神の音楽は素晴らしいものばかりで、一番好きな曲を挙げよと言われると決めかねてしまいますが、ベスト10に入る曲を挙げようと考えたとき、淵下宮フィールド曲の「消滅した記憶」と、同じく淵下宮戦闘曲の「波を裂く寒光」が思い浮かぶくらいには、淵下宮の音楽が好きなんです。
でも、七国とは少し異なる位置付けのフィールドである淵下宮、オケコンで聴くのは難しいだろうなあと思っていたので、今回PVの一部分であっても聴くことができて、個人的に大変嬉しかったです。嘆くようなヴァイオリンが最高。
その後の神子さん、禍津御建鳴神命のパートも良いですよね。週ボス雷電さんのテーマ「稲光鳴神」も大好きなので、好きがぎゅっと詰まった演奏でした。

・妄念と執念
雷電影、あるいは雷電将軍というのは、双子の神であった雷神の荒御魂の部分なんだろうなあということを感じる一曲。
鳴り響く「さくらさくら」のモチーフ、痺れる。

・羽ばたく時
神里家のターン再び。元々素敵なPVですが、オケで聴くとより感動的で良かった。

・瞬きの永遠
稲妻のラストをこうやって締めるのか…とプログラム構成に感服した一曲。
「薄桜が綻ぶ時」、「妄念と執念」の緊張感からのラスト二曲の流れ、とても美しかった。

・揺らめく木々の影
・輝く新芽のメロディー・ウツァヴのメロディーなどのアレンジ
アビディアの森だ〜〜〜!楽しみにしていたスメールパートの幕開け、初めてスメールの地を踏んだ時の感動とワクワクが蘇りました。
ヴァナラーナの音楽も聴けて嬉しかったなあ。箏と三味線がうまく使われていて、新鮮なんだけどよく馴染んでいて素晴らしかった。

・賑やかな港
オルモス港だ〜〜〜!!!この曲めちゃくちゃ好きなんです。「原神Symphony」のアンコールでも演奏されていましたが、何度聴いても素晴らしい。パーカッションがアツい。

・花神の舞
ドニアザード…!っていう気持ちを思い出しました。キラキラで眩しくて、ちょっと切ない原曲の雰囲気そのままでとっても良かった。

・疑問、そして沈黙(アルハイゼン実戦紹介)
何度も言ってしまうのですが、原曲が比較的しっとりした曲の魅せ方が素晴らしかった。これも早くOSTリリースされてほしい。

・灰燼(エピソード 放浪者「灰燼」)
傾奇者、スカラマシュ、正機の神あるいは放浪者のターン。
弦楽器が泣いている…と思った記憶があります。たぶん私も泣いてた。

・六輪一露の狂詩曲
・三千婆界の御詠歌
プログラムに正機の神の戦闘曲が含まれていて、さらにボーカルとしてPaolo Andrea Di Pietroさんが出演されると知ったとき、本当に本当に嬉しかったです。
原曲は作曲者であるYu-peng Chenさんが歌われていて、こちらはこちらで、少年のような声の透明感がスカラマシュに合っている感じがして好きなのですが、スメールOST宣伝MVでパオロさんの歌声を聴いて衝撃を受けて。
パオロさんの歌う「三千婆界の御詠歌」、いつか生で聴きたいなあと願っていたので、曲が始まり、パオロさんが登場してきたところでもうドキドキでした。

もうね、これは泣いちゃうよね。

MVにも衝撃を受けましたが、比べ物にならないくらいの音の圧、感情の表出、奔流に、ただただ揺さぶられ、心打たれました。
スクリーンにパオロさんの表情が映し出されていたのですか、怒りとか、悲しみとか、遣る瀬無さが滲み出て、溢れ出ているようで。

「ごやのすゑなぞながされ」という歌詞の解釈として、「名前も付けないうちに、なぜ捨てたのか」という意味である旨の記述を拝読したことがありますが、まさにそんな嘆きが伝わってくるような歌声(うたごえ、というより、「叫び」と表した方がしっくり来るかもしれない)でした。

圧倒的な表現で、これは本当に、現地で生で聴くことができて幸せでした。

・いつかの知恵、いつかの願い
前曲までで身体にめちゃくちゃ力が入っており、ちょっとぐったりしているところに追い討ちのように泣かせに来るじゃないか…と思いきや。
個人的にはこの曲だけ、少々アレンジが好みではなく、(「ここでそう来るんかーい」という意味ではちょっと面白かった)ぶっちゃけ涙が引っ込みました。笛が過労死しちゃうからエレキギターに譲ったのかな…

・スメール
スメールお披露目の生放送が初出でしたかね。
この曲を初めて聴いたときの感動は今でも覚えています。原神、こんな引き出しもあるのか!って。
スメール始まりの曲で締めるか…と。プログラム構成が本当に秀逸だった。
原曲サックスソロのところ、どうするのかなあと思っていたらダブルリード隊が担っていたりと、アレンジがありながらも原曲の雰囲気はしっかり感じられて素晴らしかったです。
「スメール」、「原神Symphony」のアンコールでは超ダイジェスト版だったので、今回はしっかりフルで聴けて大変幸せでした。金管隊がとっても格好良かった。
プログラムラストの曲だからか、最後原曲よりかなりたっぷり目に演奏されていて、音の余韻まで華やかで最高でした。

●アンコール
・あたたかな風を眺めて
・生い茂る木陰の原を訪ねて
・衆の水の詩
アンコールは予習せずに臨みました。
フォンテーヌだろうなあとは思っていたのですが、ちょっと絡め手な感じのオシャレな選曲で素敵でした。
フォンテーヌ、楽器の構成がわりと弦中心で、オーケストラ最高に映えますね。次回があるとしたら楽しみだなあ。

「衆の水の詩」が流れ始めたときは、曲の雰囲気からしてもこれで本当に終わりなんだなあという感じがして、名残惜しかったです。
ラストの音の響きが美しかった。

全体的な感想として、座席のおかげもあり、特に和楽器や坂本さんの笛、ボーカル辺りは「生の音」を感じられる瞬間があったのが嬉しかったです。

また、オーケストラの音響で聴いたことで良さに気付けた曲がたくさんあり、個人的に良い驚きが得られました。

そして、プログラムの構成がよく練られているというか、原神好きな人には堪らないんじゃないかなあという印象でした。
一方、「原神Symphony」ではモンド、璃月、稲妻、三国のテーマと戦闘曲がきっちり含まれた王道プログラムといった感じで、私はこちらも聴いていたので、今回の「GENSHIN CONCERT」はまた違った魅力がある構成だと感じたのかな、とも思ったりします。

あとはわがままを言うと、「原神Symphony」横浜夜公演だけで演奏された「運命の別れ」を聴いてみたかったなあ。
BDではもちろん鑑賞しましたが、この曲も生で聴くとまた違う印象がある曲だと感じます。

つらつらと綴っていたらめちゃくちゃ長くなってしまいました(5,600文字超だってさ)。

原神の音楽、本当に大好きなので、今回聴きに行くことができて幸せでした。夢みたいで、あっという間の2時間でした。
今回もBD、欲を言えば音源が、欲しい…!発売を祈ります。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
よろしければ、あなたの好きな曲のこともお聞かせくださいね。

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