葬列の波に艶やかな音を加える者

そうそれでいい

あなたが楽園でハープを弾き鳴らし悦びと愛を捧げる時

私はやはり荒地の果てで、痩せこけた猟犬に柔らかな兎を食ませ、淫売狐を踊らせる

陰を厭い愚弄するがいい

私はここで幾千万もの赤黒く爛れた膿を

弔っているのだから

#あたおか散文
#月の物語

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