蒸発する存在

声がキラキラと光だけを放ち

振動を失った

大男は私の左足をねじりあげると肩に担ぎ歩き出した

私の腕は地面をいざり

私の頬は砂を食む

照りつける太陽が涙を奪い

ただ揺らぐにも軽すぎる存在だけが確かであった

#あたおか散文
#魔女

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