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SAAI会員紹介 チーママ 長森ルイさん

今回の会員インタビューでは、Bar変態のチーママ長森ルイさんにお話をお伺いしました。

プロフィール

長森 ルイ(ながもり・るい)氏
慶應義塾大学卒業後、デンマークの海運世界最大手Maersk Lineに入社。その後フリーランスの日英バイリンガルMC/通訳として主に国際会議やスポーツ国際大会、海外トレードショー等で活躍し、2013年株式会社キャリーオンを設立。子ども服の買取・販売コミュニティ「キャリーオン」は、ママのニーズを捉えた手軽な出品方法、丁寧な商品管理、高品質な販売商品などの特長が多くのユーザーの支持を集め国内最大規模のサービスに成長。同社事業を通じてSDGs5、12の達成にも寄与し、2020年退任。2021年キャリーオン売却。2021年、CBD輸入販売を手掛け「すべての人に"自分サスティナブル®"なライフスタイルを提供する」をビジョンとした株式会社Leaflowを設立し、代表取締役CEOに就任。日本ではまだ数少ない女性のシリアルアントレプレナーとして活躍するかたわら、Startup Lady Japan理事、One Young World Japan理事として、女性アントレプレナーおよび日本を支える次世代グローバルリーダーの育成にも従事。


多彩なキャリアから「起業」という選択肢による
起死回生

ーーこれまでのキャリアについて教えてください。

大学卒業後にもともと総合職をやりたかったのと海外へ行きたい思いから、海外転勤が約束されているデンマークの海運会社への就職を決めました。そこから3年ほど経ったころ、英語の壁がものすごく高く挫折を経験したんです。私自身、英語はある程度できる状態で入ったものの、周囲のデンマーク人は尋常じゃなく頭もいいし英語もできました。私は、十分なプレゼンもできず、周囲に太刀打ちできない状態で、英語を一生使わない職業に就きたいと思って日本に帰ってきました。

ーー帰国後は何をされたのですか。

一回くらいは自分がやりたかったことを真剣に追いかけてみようと、中高時代に劇団が好きだったことから演劇を始めました。しかし、劇団の世界は自分にあうものじゃなかったんですよね。
そんな中、自分が英語をある程度喋れることからバイリンガルMCのアルバイトを依頼されたんです。当時、苦手だと思っていた英語が日本ではまだまだお金になりましたこの仕事では、国際会議や国際試合などを扱っていて、徐々に、閣僚級の方や皇室の方々などのハイレベルセグメントをお相手するようになり、それが面白くなって長く続けることになります。

ーーそこから起業までの道のりはどのように歩まれましたか?

その後、結婚と出産を経験しました。MCは労働集約型の仕事なので、自分が現場に行かないとお給料はもらえません。このままでは経済的にも辛いと判断して、自分の仕事を持たなければならないと思うようになりました。しかし、私はブランクが長いこともあり大企業に戻れないだろうと判断したんです。そこで「起業するしか起死回生するチャンスがない」と思い、人生初の起業をしました。最初の事業は子ども服のリユースとリセールを行うというものでした。(会社名:『キャリーオン』) 事業の発端は、周囲でこういう事業のアイデアをカタチにしてみないかと、私が偶然声をかけていただいたことです。自分の事業も欲しかった上に、ニーズも目の前にあったので「やりましょう」と即決しました。そしてその会社を8年続けて、売却までできたのが去年です。『キャリーオン』に関してはコファウンダーの方と買ってくださった親会社が育ててくれています。私は次の挑戦へ進もうと決意し、株式会社Leaflow」をはじめました。

株式会社Leaflowが発売するCBD入り微炭酸ドリンクLeaflow (リーフロー)

「この事業をなぜやるのか?」自ら会社を立て、動かしていく苦悩や熱意

ーー実際に起業をする前とした後、、自分の想像とのギャップや苦労はありましたか。

私は他に選択肢がなく起業したくてしたタイプなので思っていたのと違うとはあまり思わなかったですね。でも、日々感じていたのは自分がいかに実力不足かということです。当時、自分は起業の知識も十分に持ち合わせていませんでした。今スタートアップで起業家というと、リクルートやサイバーなどのご出身の方やMBAを取得されている方など、スキルの高い方たちが多いです。そういう中で、自分はなんのバッググラウンドも知識も能力もなく、ものすごい劣等感を感じていました。他にやることがなかったから仕方なく起業しました、みたいなのが私だったのでそれが大きな引け目でしたね。


ーーそんな劣等感を乗り越えるためにどんなことをしましたか。

そのときはすでに会社ができて事業が進んでいる状態だったので「とりあえずやるしかない」という気持ちでいっぱいでした。当時のファウンダーにも随分と迷惑かけたし、色々なことを教えてもらいました。本当に目の前の小さな一歩を乗り越えながらとにかくひたすら進みました。やりながら進んでいく、自転車操業とはまさにこのこと、という感じでしたね。

SAAIでも起業家としてお仕事をする長森さん

「CBD」を通してワクワクする明日を提供していく

ーー今の事業を始めたきっかけはなんでしたか。

現在は「CBD」を使った商品を扱っています。コロナ禍で多くの人がこれまで以上にストレスを抱えて過ごしていると思います。そんな中で、どうしたらもっと自分らしく生きられるのか、どうしたらもっと明日を楽しみにワクワクした気持ちで過ごせるのか、というのが大きな課題です。みんな自分を良く見せようとか、飾ってみせようとすることに限りなく疲れています。
私にはECとB to Cの事業をやってきているバックグラウンドがありました。以前の事業では、毎日忙しくて子育てにも疲れ切っているお母さんの役に立てる事業をやりたい思いから仕事をしていました。今も困っている誰かの役に立ちたいという根本の気持ちは同じで、自分のバックグラウンドで事業としてやっていける商材はないかなと考えたときに、CBDがありました。植物なのですごく優しいし、日本ではまだ新しかったこともあり、これは良いものだと思い目をつけました。 

Leaflowが使用している栽培ファーム

ーーCBDを通じて人々にどんな時間を過ごして欲しいのですか。

Leaflowのパーパスは「明日を夢見る力を育む」です。このパーパスをコンセプトに、自分自身に向き合う時間セルフケアの習慣を身につけて欲しいという狙いがあります。
煩わしいことや日頃のストレスを一回リセットして置いておき、自分をまず大切にする。そこからじゃないと何事も生まれてこないということを提唱していきたいです。自分が精神的にも身体的にも健康でいる状態だからこそ、もっと良いパフォーマンスが出せる。ちょっと肩の力を抜こうよという気持ちにプラスして、ワクワクする気分で過ごしてもらいたいんです。


ーー今取り扱うCBDの製品がどんな人たちに届いてほしいですか

今届けたいのは、ミレニアル世代の人たちです。職場の人間関係や、子育てなど、働き方から、プライベートまで、環境が変化するタイミングが特に多いと思います。
そんな人たちの話を聞くと、変化が目まぐるしい毎日の中で、疲れが取れず、日々ストレスを抱えることもあって、自分なりの気分転換ができていないように感じるんですよね。そうした人たちが、自分が好きなことや、夢中になれる時間に目を向けられるような、気分転換できるスイッチとしてこのドリンクを飲んで欲しいですね。


ーーBar変態に来店する会員さんたちの特徴や傾向について、どのような印象をお持ちですか?

多種多様な方々が日常的にいらっしゃる印象です。事業相談から雑談、などみなさんフランクにお話ししに来てくださる方々が多いです。特に、出会ってきた方はやはり誰も彼も前向きなエネルギーにあふれていて、そういうのが暖かくて良いなと思います。経営者とかファウンダーは基本的に孤独なので、SAAIのようなコミュニティはやっぱり魅力的です。
Bar変態のチーママとして、会員さんが来店しやすいきっかけ作りを沢山考えていきたいと思います。

ーーBar変態の活動を通じて、会員のみなさんにどんなことを伝えたいですか?

コロナ渦で忘れていた「人に会う」大事さや意義を伝えたいです。
SAAIに来ることで場所があることの重要さを痛感しました。

オンラインで過ごす1時間と、Barで過ごす1時間は全く違います。
顔を直接見合わせて会話をする、たったそれだけのことでも、その場の空気感や、臨場感を五感が感じ取るので、その時にしか湧いてこない感情や発想は、どうしても置き換えられないものがあると感じます。

その場でしか得ることができない、偶発的な出会いと時間を、楽しんでいただきたいと思います。ぜひ、ウォーミングアップの意味も込めて、Bar変態に来てみてください。

※本文内でいう「変態」は生物学的メタモルフォーゼの意

長森さんのBar変態でのママ名は「ルイ様」


Bar変態のママとしてだけでなく、一起業家としても活躍する長森ルイさん。
会員さんからは頼れる先輩起業家として憧れの存在。なんとルイさんに説教してほしい!という会員さんもいらっしゃいます。
5月24日には新商品CBD入り微炭酸ドリンクLeaflow (リーフロー)をリリース。パッション溢れて周りに火をつけていくルイさん、引き続き応縁しております!


株式会社Leaflowについては、コチラをぜひチェックしてください↓


▼PRTIMES



・執筆:吉村龍二