変わること、変わらないこと。

あと2ヶ月で留学生活が終わりそう。
非日常が日常になっていったこの数ヶ月はなんかへんな感じで、どういうテンションで過ごしたら良いのかいまいち分からない状態がずっと続いてる。
とにかく刺激を楽しむ旅でもなく、新しい生活を始める移住でもなく、半年間だけの留学っていう中途半端なカタチ。

そんな生活の中で気づいたことがある。

それは、全然日本にいる時と変わってないってこと。
最初はワクワク全開でとにかく刺激が嬉しくて、旅をしているような気持ちで過ごしていた。次第に大学が始まり、生活に慣れ、なんだか退屈な気持ちになった。この生活が日常になったんだと思う。

良いところも悪いところも、日本にいる時と驚くほど全く一緒。

好奇心旺盛で新しいことにはすぐ飛びつくし、勢いですぐ行動するところ。本当に思ってることを相手に伝えられないこと、愛想笑いでその場を乗り切るところ。すぐ授業飛ぶし、クラスでは友達を作ろうとしないところ。良い子にはなりたくないし、一般論なんて気にせず生きたいところ。すぐに心を開けないし、1人の時間を大切にしたいところ。気が向かないことは後回しにするところ。人と比べたくないのに比べちゃって自己嫌悪に陥るところ。たくさん食べて、たくさん寝るところ。面白いこと大好きなところ。

世界のどこに行っても結局サラはサラなんだなあって思った。
留学先だからチャレンジングな状況だからって何か特別に変わるわけでもなく、辛くなる原因は結局日本にいる時と同じいつものやつ。
環境を変えても全然変わらない、どうしようもないやつ。
そんな自分が好きでもあり、厄介でもある。
表面では成長していても根本では何も成長できていないような気がする。
もはや内面を成長させるべきなのか、それをありのままの自分だと認めて付き合っていくべきなのか、自然に変わりゆく時の流れに身を任せるべきなのかも分からない。

2ヶ月後帰国した時に、留学でこんなに成長して帰ってきたよ!と胸を張って言えるのだろうか。なんだか不安。
21歳の半年間という長く貴重な時間を使って異文化で生活していながら、根本は何も変わりませんでした。という結論に至ってしまうのが怖い。

どれだけ考えても変わらないものは変わらない。
今はとりあえず、目の前の感情に対して丁寧に向き合ってきたいと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?