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手と心

編むということを目的に、勤務していた頃には関わらなかっただろうなといういろんな方との出会いや交流があり、私自身の世界も深まる。
年齢の違いとか関係なく、その人との時間を大切にしたいと思っている。
編み物に来てくださる方には母のことは伝えていない。私の役割は編み物を楽しく伝えることだから。急にお休みをお願いした方にも「大丈夫です」と笑顔で答えている。

私の心は文字にはできるけど、まだ言葉にするのは詰まってしまう。私の心は深い湖のような気がしている。

昨日来てくれた人は真っ直ぐで澄んだ目のとろけてしまいそうな笑顔。花が好きでハンドマッサージを勉強中。昨年、マッサージを受け心がほぐれた。先週来てくださった時に手を触れてもらうだけでも…と思ったけど言えなかった。
何気なく『手を触ってもらっていいですか』とお願いしてやわらかな握手をした。ほっとした。
そして、『なにか感じましたか?』と尋ねた。
彼女は『あたたかくて、…やさしい』と私の目をみて呟いた。
“よかった”。と思った。うまくいえないけど、そう思った。頑張れると思った。

夕方、彼女のお父さんからメールが届いた。


今日(も)ありがとうございました

帰ってきてすぐの一言
「毛糸の先生のお家は今日も平和だったよ。あ〜楽しかった🧶」


彼女は小学4年生👧。
尊敬する人。

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