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落語と浪曲の新作ネタ下ろしイベント『ソーゾーシー』の全国ツアーを今年も開催したい!

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こんにちは。立川吉笑です!

吉笑クラファン202002

今年もソーゾーシーで
全国ツアーを開催させて頂くことになりました。
そしてそして、
今年もこうしてクラウドファンディングで
皆様からのご支援を募ることになりました。

若手の落語家・浪曲師合わせて5人で
ツアーを回るのがどうして大変かは
去年のクラウドファンディングページに
記してありますが、

ざっくりまとめると
「交通費と宿泊費」だけで
イベントの予算のほとんどを
使い切ってしまうのです。

だからこれまでは
東京以外の場所からお声がけ頂いたとしても、
「鯉八×昇々」とか「太福・みね子×吉笑」などと
2組ずつで伺うのが精一杯でした。

4組勢揃いで
しかもネタ下ろしの『ソーゾーシー』は
独特の熱気があって、
それを東京以外の場所にも
お届けできればと試みたのが
「ソーゾーシーTOUR2019」でした。

交通費・宿泊費を捻出するために
演芸界ではほとんど馴染みのない
クラウドファンディングを利用しました。

そして結果はなんと
264名の方から135万9千円ものご支援を頂戴し、
東京公演を皮切りに
愛知・大阪・福岡・富山と5ヶ所でのツアーを
開催することに成功しました。

各地とも大勢のお客様が集まってくださって
本当に大成功と胸を張れるツアーになりました!

その模様は
映像作家・エリザベス宮地監督による
ツアードキュメンタリーでも
垣間見ることができるかと思います。
(ちなみにこの映像も皆様からのご支援で制作費を捻出できました)

ツアーを周り終える頃にはみんなの中に
「また来年もやりましょう!」
という強い想いが湧いてきたのでした。

改めて、『ソーゾーシーTOUR2019』
ご支援くださいまして
本当にありがとうございます!!

今年のツアーについては
我らが昇々リーダーからご案内申し上げます!

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ども、(一応)ソーゾーシーを立ち上げた張本人の春風亭昇々です。

昇々クラファン202001

吉笑くんも書いてくれたように
去年のツアーがとても楽しかったんです。
だから「今年もやりたいね」と。
しかも今年は鯉八兄さんが
真打に昇進されるタイミング
でもあったから
そのお披露目も兼ねて、
「去年よりも大規模なツアーにしようぜ!」
と準備を始めたのが去年の暮れでした。

その結果、各地の主催者様が立候補してくださり
去年開催した
東京・愛知・大阪・福岡・富山の5ヶ所に加えて
北海道・山形・新潟・福井・神奈川
静岡・京都・広島・鹿児島・沖縄と
なんと全国15ヶ所のツアーを
回ることが決まりました。

東京と神奈川だけは
自分たちで主催(会場との打ち合わせや当日の運営)も勤めますが、
他の13ヶ所は
それぞれ主催してくださる方がいます。

当たり前ですけど、
公演数が3倍に増えたのだから、
交通費・宿泊費も約3倍に膨れ上がります。

ざっくりとした見積もりを立てたところ
「176万2000円」くらい必要だとわかりました。
ギョエー!!!

しかも
クラウドファンディングには手数料がかかるから、
諸々考えると
200万円強の支援を集める必要があります。
去年の最初の目標金額が85万円だったから、
「そりゃ3倍になったらそうなるよなぁ」
と理屈はわかるけど、
やっぱり額が額なんで、みんなで
ガクガクブルブル震えあがりました。

そして、そんな中。
新型コロナウイルスが
猛威をふるうことになったのです。
さすがのロボ吉笑も
「コレハ ソウテイガイ・・・」と
フリーズしていました。

5月に予定されていた
鯉八兄さんの披露興行は延期。

演芸会も軒並み・延期や中止、
開催できる会も
客席数を大幅に削減するなど対策が必要で、
しかも状況が好転するどころか
まだまだ悪化する可能性すらある。
そんな状況に日本中が、
いや世界中が陥ってしまっているのは
皆さんもご存知のところだと思います。

今年も開催したいと思うけど、
こんな時にツアーなど開催できるのか。
各地の主催者様と連絡を取りつつ、
みんなで何度も話し合いました。
その結果・・・は、
太福兄さんからお願いします!

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ということで、
昇々リーダーからのバトンを受け継いだのは
浪曲師の玉川太福です。

太福クラファン2020

自分の考えすら日々揺れ動く
何が正解か全くわからないなかで
みんなと話し合った結果、
単刀直入に申し上げると
『ソーゾーシーTOUR2020』
開催することに決めました!

もちろん従来の予定通りにはいかない。
各会場ともキャパの50%以下に客席数を減らす。
感染状況が悪化したら、当然中止にする。
そもそも東京から他府県に移動していいのか。

色々なことを考えました。
色々なご意見があるのも想像できます。
そして「これが正解だ」という答えには
自分たちも辿り着けていません。

それでも最大限感染予防に努めて、
あらゆるリスクを回避し、
対策を用意して、
その上で当初の予定から
大きく変更が余儀なくされたとしても。

やっぱり鯉八兄さんの真打昇進を皆で祝いたい。
安全面に考慮した上で、
各地にライブ演芸をお届けしたい。

そんな風に考えました。
なので、まずは大前提として、
今後どれだけ状況が悪化しても、
最悪イベント開催ができなくなって
例えば配信のみになってしまうとしても
とにかくその状況でできる最善を尽くしながら
後から振り返った時に
『ソーゾーシーTOUR2020』を開催して良かったと
心から思えるような、
そんなツアーにしたい
と思っています。

ということで、
日程など詳しいことや、
何か変更があった場合は
随時こちらでお知らせします。

また、現時点でお知らせしていることも
状況によって
どんどん変わっていく可能性があります。

本当に
一週間後どうなってるかすら見通せない、
そんな状況なので。

なので、ひとまず現時点でのツアーの概要を
改めて吉笑さんから説明してもらいます。

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はい、ということで、
すでに当初の予定から大きく変更があります。

まずはツアーの日程が大きく変わりました。

9月22日(火・祝):広島公演@福山駅前シネマモード
9月27日(日):愛知公演@港文化小劇場
9月28日(月):兵庫公演@神戸新開地・喜楽館
 →大阪公演から兵庫公演に変更になりました。
9月30日(水):東京公演@ユーロライブ
10月4日(日):福岡公演@福岡市美術館
 (10月11日(日):鯉八、真打披露興行初日)
10月25日(日):山形公演@山形県生涯学習センター
 →鯉八不在回。その代わり特別な趣向を用意します。
11月1日(日):北海道公演予定@札幌
 →鯉八不在回。自主開催するつもりで動いています。
11月14日(土):富山公演@富山県民小劇場
 →披露目期間中ですが、鯉八含めたフルメンバーです。
 (11月20日(金):鯉八、真打披露興行千秋楽)
11月21日(土):福井公演@鯖江公民館
11月22日(日):新潟公演@りゅーとぴあ能楽堂
11月29日(日):京都公演@京都文化博物館6階和室
12月4日(金):静岡公演@サールナートホール
12月6日(日):神奈川公演@関内ホール小ホール
12月20日(日):沖縄公演@桜坂劇場
12月24日(木):鹿児島公演@川商ホール

鯉八兄さんの寄席での披露興行が
ツアー期間にがっつり重なってしまったので
そこをズラしたり、
危機管理の観点から
「主催として協力できない」と判断された地域が
いくつか出てきたので、
そこを自主開催する方向で
いまも調整しているところです。
(東京・神奈川に加えて
北海道と鹿児島が自主開催となります)

それから公演日の振替がうまく調整できず
山形公演と北海道公演は
なんと鯉八兄さん不在になります。
その代わり、
むしろこの日の方が
鯉八兄さんを堪能して頂けるくらいに
特別な趣向をふんだんに用意するつもりです!

そしてこのコロナ禍でイベント開催については
本当にどうなるか一寸先は闇状態です。
今日開催できる予定の会が、
明日には中止を余儀なくされるかもしれない。

そんな中で、今回のツアーは
イベント開催の線とは別に
配信系の企画を動かすことにしました。

この数ヶ月、ソーゾーシーでも
様々な配信を行ってきました。
そこで得たものを総動員して、
ライブ演芸だけじゃなくて、
配信でも楽しめるものをお届けする。
そんなライブと配信を組み合わせたツアー
することにしました。
これも大きな変更点です。

当然ながら全公演を丸ごと配信する予定です。

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クラウドファンディングで集まった資金は、
すべてソーゾーシー活動のために使わせて頂きます。

鯉みねクラファン2020

①交通費・宿泊費

●電車
東京⇄福山、東京→名古屋、名古屋→新神戸、新神戸→東京
東京⇄山形、東京⇆富山、東京→鯖江、鯖江→新潟、新潟→東京
東京⇄京都、東京⇄静岡、

●飛行機
東京⇆福岡、東京⇆北海道、東京⇆沖縄、東京⇆鹿児島

●宿泊費
名古屋、新神戸、山形、北海道、福井、沖縄、鹿児島

合計・・・176万2千円

②チラシなどの印刷物

●イラスト代
●デザイン代
●印刷代

合計・・・12万円

①、②に決済手数料を加えた
「約212万円」がまずは会を開催するために
最低限必要な金額です

※手数料が5%ほど削減できるので
今年はこうやって
「noteとBASEとTwitterの組み合わせ」で
擬似クラウドファンディングの仕組みを
採用しました。

第一目標金額は上記のとおり
約212万円になります。

(飛行機やホテルの値段は
実際に予約しないと確定しないので
ざっくりとした予定金額になっています。)

その上で、実はさらに最大で400万円ほど、
予算を集めたいとも考えています。
なので
第二目標金額は600万円ということになります。
・・・ちょっとビックリする金額です。

なんでそんな金額が必要なのかと言うと、
それはコロナ禍によって
全公演とも客席数が50%減となるからです。

ソーシャルディスタンスを保つために
客席数を半分に減らすと、
当然ながら収益も半分になります。
(会場費が安くなることはありません)

その削減分を
主催者様に負担頂くのは申し訳ないので、
まずは50%に目減りした売り上げの中から、
会場費や主催者様の経費を
優先して確保して頂くことにしました。
 (我々の出演料は後回しにするということです)

そしてその代わり
15ヶ所まわる公演以外に
配信系の企画も同時に実行して
そちらの収益で
自分たちの出演料を調達することになりました。

とても分かりづらい説明なので、
このことに関しては
また別の機会に詳しく説明しようと思いますが、

会の模様を配信したり、
ツアードキュメンタリーの配信だったり、
トーク配信だったりと、
配信関連の商品を販売することで、
「50%減らしたチケット分の売上を確保したり」
「そんな配信を行うための制作費にあてよう」
ということです。
ちなみに今年も
エリザベス宮地監督が協力してくださいます。

さすがにありえないと思いますが、
もし目標金額よりも多くの資金が集まった場合も
全てソーゾーシーの活動資金に充てます。

目標金額に足りなかった場合も
何にどれくらいの費用がかかったのかは
報告させて頂きます。

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そんなこともあって、
みなさまには
相当ご負担をお掛けすることになりますが、
去年とはリターンの内容も料金も
大幅に変わることになりました。

【応援コース(1万円)】

・ツアー制作日誌の閲覧権
8月1日〜12月25日まで、4人が毎日日記を書きます。去年は最終的に11万文字くらいの読み物になりましたが、今年は期間が長いので、さらに読み応えたっぷりの日誌になるはずです。

【メインコース(3万円)】

・ツアー制作日誌の閲覧権
・今回のツアーにまつわる配信など「全て」
→全公演の模様を撮影・配信する予定
→公演以外のドキュメント映像
 (去年のツアードキュメンタリーみたいな感じを
 1本の動画にまとめるんじゃなくて、
 細かく何十本もアップする予定です)
→トーク配信
・・・などなど
今回のツアーにまつわる「全て」を閲覧できる
オールインワンのコースです。

例えば各公演の配信は
2000円程度で単発配信もするつもりですが、
15公演あるので
それだけで3万円近い値段になります。

「安くない金額」というのは
僕たちも重々承知の上ですが、
値段以上の娯楽を8月〜12月の5ヶ月間、
提供できればと思っています。

【タニマチコース(5万円)】50名様

・メインコースの内容に加えて
「お礼の動画」
「特典トーク映像」
などがつく
猛烈に後押ししてくださる方向けのコースです。

【ちゃおコース(10万円)】15名様

鯉八シール写真

・メインコースの内容に加えて
「あなた1人に向けたお礼の動画」
「手書きのお礼状」
「おまけとして鯉八シール」
などがつく
鯉八を
「わっしょいわっしょい」するコース
です。

【後ろ幕コース(50万円)】1名様

・鯉八の披露興行で使う
 後ろ幕(高座の後ろに吊るす大きなやつ)
 を作成できる権利です。

 デザインや作成する段取りについては
 個別で相談させて頂きます。

【お出かけソーゾーシーコース(50万円)】1名様

・あなたのためにソーゾーシーフルメンバーで
 演芸会を開催します。(ネタ下ろしではありません)
・ご自宅でも宴会場でも場所はどこでOKです。
・チケット販売をしない「非営利」の形であれば
 ご家族やご友人、地域の方など
 何名様でもいらして頂いて構いません。

※交通費は別途頂戴します。

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ここまでお読みくださりありがとうございます。

皆さまへのご負担も大きい企画となりますが、
「支援して良かった!」と思って頂けるような
楽しさが詰まったものを
お届けしたいと思っています。

メインコースが3万円と
かなり高い設定になっていますが、
8月1日から12月24日まで
この期間のソーゾーシーの全てが届くと
考えて頂ければと思います。
各公演の模様は当然として、
去年のツアードキュメンタリーのような
裏側の映像など、
圧倒的な情報量をお届けする所存です。

ご無理のない範囲で
ご支援のほど、どうかよろしくお願い致します。

それでは最後に鯉八兄さんからの
メッセージとなります。

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鯉八202001

コロナ以前と以後で
日本も世界も変わってしまって。
物理的なことだけじゃなくて、
人の価値観や考え方も変わって。
みんな同じように変わったわけではなくて、
それぞれが
今まで以上に多様な考え方を持つようになって。
どれも正解で、正解じゃないというか。
そもそも正解なんて誰にもわからなくて。
当たり前が当たり前じゃなくなって。
みんなが迷ってる時代に
突入してしまったように感じます。
のんきに落語や浪曲をやっていたかったけれど、
そうもいかなくなって。
お客さんもぼくらも、
みんなそれぞれ生活も苦しくなって、
将来の不安も感じていて。

個人的なことを言えば、
ぼくの真打昇進披露興行も
秋に延期になりました。
正直秋に行われるかどうかも不透明です。
世の中が慌ただしくなったら
なくなるかもしれません。
今度は延期はないと思います。
中止だと思います。
人生はこれからも続いていくし、
噺家としてこれからが大切なことは
頭では理解はしていますが、
5月に披露目ができなかったことは
正直ショックでした。
先輩が当たり前にやってきたこと、
これから後輩も当たり前にやること、
ぼくだけができなくなった、
秋もできなくなるかもしれないこと、
それを思うと涙がこぼれてしまいます。
秋に無事にやることができるのかと、
つい考えてしまうのです。
自分でコントロールできないことに悩むことほど
無駄なことはないのですが、
つい考えてしまうのです。
そんな気持ちで過ごすのは辛いものです。

真打になるまでに
世の中に出て活躍したかったけれど
それは叶いませんでした。
せめて披露目興行をきっかけにして、
最後のチャンスだと思って、
満席のみなさんの前で今までやってきたことを
精一杯ぶつけてやろうと思っていました。
そんなこと考えてたことが
馬鹿みたいに思えてくるのです。

鯉八202002

ぼくの新作落語は世の中にはまだ需要がなくて、
誰も知らなくて、
それでも誰かに届いてほしくて、
笑ってもらいたくて、
これしかできないから必死にやってきました。

でも今はそれを乗り越えて頑張っていくんだ、
という気持ちにもなれなくて。
そんな自分でもいいや、とも思えなくて。
思考停止な状況が3月からずっと続いています。

ぼくにはソーゾーシーの仲間がいて、
ありがたいことに
秋のツアーも披露目も兼ねてくれて。
寄席の披露目と時期も被ってしまうのに、
それでもやってくれると動いてくれて。
みんなも
不安な毎日を過ごしてるかもしれないし、
それを受け入れて
未来に期待してる人もいるかもしれないし、
それは個々で違うのかもしれないけど、
でも一緒にやってくれると言ってくれて。

いつも仲間に恵まれてきました。
ぼくは誰かに何かを与えてこられただろうか。
いつも享受するばかりで
生きてきたような気がします。
人間は変われないものだと思っているから、
ぼくはこれからも
貰うばかりの生き方かもしれないけど、
せめてぼくの落語で人気になって、
お客さんをたくさん呼べるような
芸人になることでしか
お返しできないようか気がして。
でもやっぱり何にも考えてなくて、
新しいネタばかり考えています。

ソーゾーシーで全国ツアーをすることで、
ぼくたちは来てくれたお客さんに、
配信を観てくれたお客さんに、
何か明日への活力になるような
芸ができるだろうか。
それは意味があるのか、ないのか。
可能なのか、不可能なのか。
それはよくわからないし、
そんなものそもそも求めてなくて、
ただ気軽に楽しみたいだけかもしれないし、
やっぱりよくわかりません。

でもぼくたちは落語と浪曲を届けたいし、
それはぼくたちのためでもあるし、
ただそれだけのような気がするんです。
ただやりたいだけ。
それでお客さんが喜んでくれたらハッピーで、
おいしいビールが飲めて。
落語も浪曲もお客さんが生きていくことに
何ひとつ役立つわけではないけれど、
それでも必要だという人がいてくれるのであれば
嬉しいです。

昇々、太福、みね子、吉笑、鯉八で
みなさまの元に飛んでいきます。
みんなで笑って幸せの涙を流したいです。
どうかよろしくお願いいたします。

瀧川鯉八

///

本当にツアーをやっていいのか、
応援してくださっている方々に
これだけの負担をお願いしていいのか、
自問自答してきました。
それはこれからも続くのだろうと思います。

それでも長い落語家人生の中で一度きりの
「真打昇進披露」という晴れの場を
プレゼントしたいなぁと思いました。

くれぐれもご無理のない範囲で
どうぞよろしくお願い致します。
ここまでお読みくださりありがとうございます。

玉川太福・春風亭昇々・立川吉笑

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