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落語と浪曲の新作ネタ下ろしイベント『ソーゾーシー』の全国ツアーを今年も開催したい!

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こんにちは。立川吉笑です。

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(2020富山。志の輔師匠へご挨拶に伺いました)

2019年・2020年に引き続き
今年もソーゾーシーツアーを
開催することになりました。

特に去年はコロナ禍での開催となり、
色々と不安なことも多かったのですが、
ツアー関連で感染者が出ることもなく
また皆さまから頂戴した予算のおかげで
各公演とも大きな赤字を出すことなく
無事にツアーを終えることができました。
というか大成功だったと思っています。
本当にありがとうございます!

鹿児島02

(2020ツアー千秋楽、鹿児島。はじめて口上直前)

落語や浪曲は局地的な芸能文化で
どうしても関東中心の活動が多くなる中で、
こうして全国各地に伺い
色々な方に生の演芸を見て頂けることは
とても意義深いことだと思っていて、
ソーゾーシーでは今後も
さらに全国各地のお客様に楽しんで頂けるような
活動を意識して取り組みたい
と思っています。

北海道01


(2020ツアー北海道公演。紅葉がきれいだった)

となると、年に一回の全国ツアーは
今後も継続していくべき
だと思っていて、
こうして今年もツアーやらせてもらうことに、
ついては公演の売り上げだけでは確保できない
交通費・宿泊費などを補填するための
クラウドファンディング

実施することになりました。

なんでそんなに経費がかかるのかは
去年の投稿を見てもらえば分かると思います。
引き続きコロナ禍が猛威をふるっているので、
諸々の前提条件は去年と変わらで、
今年もほとんどの会場が
客席数50%以下となります。

静岡12

(2020ツアーは各会場とも客席数50%開催でした)

新作ネタ下ろし公演は
独特の緊張感や高揚感があるもので、それを
全国のお客様と共有したいと思っています!

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(初めての山形、想像以上な賑わいでした!)

そんなツアーに先立って、
我らがちゃお師匠が
メッセージを寄せてくれました!

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ソーゾーシー秋の全国ツアーが
2021年も開催されます。
これも主催者・スタッフの方々、
そしてなによりお客様のおかげです。
どうもありがとうございます。
そして、よろしくお願い致します。

今年で3度目のネタおろしツアー。
昨年はお客様と仲間に神輿に乗せてもらい、
瀧川鯉八の真打昇進披露を兼ねて頂きました。

沖縄01


こんなご時世に全国でお祝いしてもらえたこと、
熱を帯びた万雷の拍手、高座からの美しい景色は
生涯忘れることはないだろうし
忘れたくないものです。
噺家とお客様が同じ思いを共有し、
お互いがお互いを愛すると、
あんなにも素晴らしい瞬間が待っていました。
コロナが世界にもたらしたものは
ネガティブなことばかりですが、
あの時だけは
思い切り幸福を抱きしめることができました。
あの時、ぼくの人生は
間違いなく輝いていました。

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改めて、お礼申し上げます。
ありがとうございました。

真打昇進は
ゴールではなくスタートだと云われますが、
実際我々はとっくの昔にスタートしています。
スタートダッシュに成功する者がいれば、
スピードに乗り切れない者、転倒する者、
すぐ立ち上がる者、しばらく蹲っている者、
そのまま立ち止まってしまう者、
他人と競う者、自分と競う者、
自分に勝つ者負ける者。
勝ちっぱなしの者、敗れ去る者。
昨年経験してみて感じたことは、
真打昇進というのは
やはりひとつのゴールであると。
でもそのレースは予選だった。
走り切れた者だけが
決勝のレースの資格を手にする。
決勝レースは猛者ばかりです。
そして、今度はゴールがありません。
まるで霧の中を走っているよう。
あくまで1位を目指すも良し。
2位の生き方を選んでも良し。
面白い走り方で観客の笑いを誘ってもいい。
ゴールなき創作のレースは孤独との戦いです。
若い頃のようなタイムは
もう出ないかもしれない。
気付かないうちに逆走してるかもしれない。
でもいつかまた
昨年のツアーのような感激を味わいたい。
そして、応援しててよかったと
思ってもらえるような歓びを
お客様にプレゼントしたい。
そのためにこれからも
精一杯走り続けたいと思います。

06四人楽屋

そして、2021年5月に
春風亭昇々師匠が誕生しました。
30日間の披露目興行を終えて、
彼も決勝レースのスタートを切ったばかり。
堂々たる走りで
予選を勝ち上がったきたライバルです。
タイム、面白いフォーム、人気、
どれをとってもハイレベル。
そんな男をアンカーに、太福・吉笑・鯉八で
今年もリレーのチームを組めることを
幸せに思っています。

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マドンナ玉川みね子の気を誰が惹けるかの
勝負もありますが、
ソーゾーシー秋のネタおろしツアーで
活躍できるよう日々トレーニングに励みます。
今年もご声援よろしくお願い致します!

瀧川鯉八

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〽︎鯉八師匠、素敵な文章をありがとう〜
ということで、ここから私・玉川太福が

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(沖縄・桜坂劇場の近所には猫がたくさんいました)

肝心のツアー日程を発表します。
(節がついてると思って読んでください笑)

9月18日(土):千葉公演@松戸市民劇場
9月20日(月祝):宮城公演@エルパーク仙台
9月23日(木祝):鹿児島公演@みなみホール
9月26日(日):愛知公演@中電ホール
9月27日(月):大阪公演@ZAZA HOUSE
10月2日(土):兵庫公演@神戸新開地・喜楽館
10月3日(日):広島公演@福山駅前シネマモード
10月10日(日):北海道公演@共済ホール
10月23日(土):新潟公演@りゅーとぴあ能楽堂
10月24日(日):山形公演@山形生涯学習センター
10月31日(日):沖縄公演@桜坂劇場
11月13日(土):富山公演@高岡生涯学習センター
11月20日(土):京都公演@京都教育文化センター
11月21日(土):(仮)SHOSHOドキドキじゃんぐる
12月3日(金):静岡公演@サールナートホール
12月6日〜8日(月〜水):東京公演@ユーロライブ
12月18日(土):高知公演@弁天座
12月25日(土):福岡公演@パピヨン24ガスホール

山形12

初日は今年真打昇進された昇々師匠の
地元・松戸
から!
〽︎みんなでお祝い致しましょう〜

初めて伺うのは宮城と高知
〽︎お会いできる日が楽しみです〜

去年に続いてお世話になる主催者様が
ずら〜っと並ぶ中で、
ソーゾーシーによる自主公演は
千葉に宮城に東京、そして千秋楽の福岡。
〽︎運営に不手際あるかもだけど多目に見てね〜

11月21日の
(仮)SHOSHOドキドキじゃんぐるは
昇々師匠以外、
〽︎誰も何をやるのか知りません〜〜〜

富山15

去年、無事にコロナ禍でも
全公演を実施できたから
そのノウハウを活かして、
各地とも感染対策バッチリでの
開催を目指します。
そしてもちろん
全国各地の皆様に楽しんで頂けるよう
去年同様、公演配信もやるつもりです!

〽︎ちょうど時間となりました〜
 この続きは予算の話、
 吉笑さんからお願いします〜〜

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クラウドファンディングで集まった資金は、

すべて活動のために使わせて頂きます。

富山10

(移動のチケットが多すぎて混乱中。)

①交通費・宿泊費
●電車
東京⇄仙台、東京→名古屋、名古屋→新大阪、
新大阪→東京、東京→新神戸、新神戸→福山、
福山→東京、東京→新潟、新潟→山形、
山形→東京⇄山形、東京⇆富山、
東京⇄京都、東京⇄静岡

●飛行機
東京⇆鹿児島、東京⇆北海道、東京⇆沖縄、
東京⇆高知、東京⇆福岡

●宿泊費
鹿児島、名古屋、大阪、神戸、
新潟、沖縄、高知、福岡

合計・・・247万5150円


②チラシなどの印刷物

●デザイン代
●印刷代
合計・・・10万円

①、②に決済手数料を加えた
「約283万円」がまずは会を開催するために
最低限必要な金額です

そして去年と同じく
客席数を50%以下に制限する公演がほとんどで、
その分のマイナスを補填するために
追加で最大380万円ほどが必要となります。

京都14

なので去年と同じ規模の
大きな資金を調達する必要が出てきました。
どうぞお力添えのほどよろしくお願い致します。

そして今回も
手数料を7%ほど削減するために
noteとBASEとTwitterを組み合わせた
擬似クラウドファンディングの仕組み

運営していきます。
(ソーゾーシーの大発明!)

沖縄11

(沖縄の街で、おちゃめなみね子師匠。)

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そういった理由で、
去年と同じような料金とリターンで
今年も募集させて頂くことになりました。

【応援コース(1万円)】

・ツアー制作日誌の閲覧権
8月1日〜12月26日まで、
4人が毎日日記を書きます。
去年は最終的に13万文字くらいなので
単行本一冊くらいの読み物になりました。
あまり表には出さない想いが溢れていたりして、
楽しんで読める日誌だと思います!

【メインコース(2万5千円)】

・ツアー制作日誌の閲覧権
・今回のツアーにまつわる配信

→全公演の模様を撮影・配信する予定です
→おまけ動画的にトーク配信などをアップします

去年から少しだけ安くできましたが、
メインコースは2万5千円になりました。
「安くない金額」というのは
僕たちも重々承知の上ですが、
去年実際にやってみて
手前味噌ながらこれは娯楽として
楽しいことを発信できているんじゃないかと
胸を張れるようになりました。
今年もボリュームいっぱいのオモシロを
お届けできるように頑張ります!

【タニマチコース(4万円)】30名様

・メインコースの内容に加えて
「お礼の動画」
「特典トーク映像」

などがつく
猛烈に後押ししてくださる方向けのコースです。

と言いつつ、基本的には
メインコースで楽しめると思うので、
くれぐれも
猛烈に後押ししてくださる方向け
です!

【ちゃおコース(9万円)】15名様

・メインコースの内容に加えて
「あなた1人に向けたお礼の動画」
「手書きのお礼状」

などがつく
ソーゾーシーを
激烈に後押ししてくださる方向け
のコースです!

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ここまでお読みくださりありがとうございます。

初年度の時のように本当は
5千円〜上限5万円くらいの価格帯で
実施できればと思っているのですが、
今年もコロナ禍の影響をモロに受ける状態なのと
ツアーの規模が
初年度の3倍以上に大きくなったこともあって、
またしても皆さまへのご負担が
大きい企画となりました。

それでもやっぱり
「支援して良かった!」と思って頂けるような
楽しさが詰まったものを
今年もお届けしたいと思っています。

単純な計算で、
支援者が今の倍に増えたら、
価格帯は半額にできます。

各地を回らせてもらいながら
ソーゾーシーの面白さや可能性を
実際に観て頂いて
「応援したい!」「また見たい!」
と思ってくださるお客様を
どれだけ増やすことができるか、

それが僕たちのやるべきことだと思っています。

ご無理のない範囲で
ご支援のほど、どうかよろしくお願い致します。

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それでは最後に昇々兄さんからの
メッセージとなります。

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今年5月、私昇々は真打に昇進した。

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落語家として一人前、いざ船出のとき。
これまで二つ目という
先人たちが乗り伝えてきた大船に乗っていたが、
ついに一人で出港だ。
朝目覚めて胸に手を当てる
「心細さもあるが嫌じゃない。」

港に行くと大雨。
しかしそんな中にもかかわらず
沢山の仲間たち、お客さんが駆けつけていた。
素晴らしい堂々とした出港を見せよう。
今日この時のために、
難破しない頑丈な船を作ろうともがいた。
「みんな10年間ありがとう!
 出来上がった船でいざ出港だ!」

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しかし、目の前にあるのはいかだであった・・・
仕方なし、今年4月末、
恐れていたコロナ渦(うず)に飲み込まれて、
作っていた船がバラバラになった。
そのせいで出港の時期も幾分か遅れた。
しかしいつまでも先延ばしにはできない。
急ごしらえのいかだでの出港。
新品の旗が逆に物悲しい。
「行ってきます」
「頑張れよ」
仲間やお客さんは優しい。
暖かく船出を祝ってくれた。
こんな状況では最高の船出だ。
改めて人ととの繋がり、
実際の集まりや場の素晴らしさを胸に船を出す。

しかし人の暖かささと裏腹に、
雨足が冷たく激しく海原を打つ。
「こんな中不運だったね。」
「かわいそうだね」
という声もチラホラ。
(与えられた状況でやるだけだよ)と、
声には出さない。

船を漕ぐ。
ギーギーギー
寂しげな、頼りない音がした・・・
もう振り返らない。
振り返ると戻りたくなるから。
徐々に港が小さく・・・
振り向いても見えないくらい・・・
そして雨は止まない。

とうとう独りだ。
(腹減ったな。
 港ならすぐなんでも食べられたのにな。)
沈んでしまいそうな気持ちを振り払うように
必死で船を漕ぎ続ける。
やはり雨は止まない。

止まない雨はないと誰かが言った。
でも今は土砂降り。辛い。
「辛いよー」と天に叫んでみる。
天は返事をしない。そして、
これが返事だよと言わんばかりに雨足が強まる。

すると、天の代わりか?
逆方向、海の底から音がした。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「?なんだ?」
音がだんだん大きくなる。
否!近づいてくる??
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
「何だ?」
ざっばーーーーーん!!!
「うわあああ!クジラか?」
クジラ(?)の上にいかだが乗りあげる。
身動きが取れない。
「ど、どうしたんだ?」

どうしていいか分からず、
いかだにしがみついていた。
しばらくすると、
ギーーーパカっとクジラ頭上真ん中が開いた。
鯉八「(ひょいっ)ちゃお!
   なーに死んだイクラみてえな
   目してんだよ!」
太福「なんじゃいそのイカダ。
   俺の浪曲の浪にも耐えられそうにねぇな」
吉笑「兄さんそれじゃ
   僕の計算上半日で沈みますよ」
みね子「べべべんべん!」

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なんということでしょう!
ソーゾーシーのみんなが来てくれたのです!
やたぜ!思わず涙が溢れる!
いかだで進むのも大事、
でもこっちはこっちで楽しい!
楽しさがガソリン、
推進力を生むんだもの!
鯉八「お前さん、目が溺れてるぜ!」

そんなことないやい!
でもでもさ、こんな大嵐の中、
どっちに進めばいいかわかんないよ?
太福「なら水中を進めばいいだろうが」
なるほどやるぅ!なんでも考えようだ!
てか、え?これ潜水艦?
吉笑「僕の創造力を舐めないでください」
吉笑くん作ったの?すごいね!
みね子「べべんべん!」
ねーー!

とりあえずみんなで踊ろう
わっしょいわっしょい。
さあ、今年もやっちゃいましょう!
進んじゃいましょう!
こんな陽気なメンバーがお送りする
ソーゾーシーツアー2021!
潜水艦のように心が沈むこともある、
でも沈んだ分だけ急上昇!
理屈抜きで
熱く楽しいツアーになりそうな予感。
潜水艦かなり大きめで作りましたんで、
皆様のご乗船お待ちしてまーす!
早く乗船しないと潜っちゃう!
べべべんべん!

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今年もどうぞよろしくお願い致します!

ソーゾーシー

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