2023 マイルCS 枠順確定後

1枠1番 ソウルラッシュ(鞍上:J.モレイラ)想定5人気
・前走59kgの斤量を抱えながらの好位差し切りは力の差を示しており、今回も一定の力の発揮を期待できる。何より前走差し切ったという実績は馬の走る気力、根性を示しており、成功体験として残るもの。
・出足がしっかりしている強い先行馬が周りにいないため、モレイラが長い最初の直線でどの馬を目標にして折り合いをつけるかが問題。エルトンバローズやダノンザキッドを想定していると思うが、明確には決めていないと思う。鞍上のアドリブ力が試される。

1枠2番 ビーアストニッシド(鞍上:和田竜二)想定16人気
・注目したいのが3走前の今回と同舞台であるマイラーズカップ6着。京都の下り坂をうまく使って前残り狙いがハマった6着。流石に相手が強かったが、この時と似たレース展開になると思っている。
・このことから、枠が内側なこともあり押して前に行くことがかなり可能性高い。しかし展開面がかなり向く必要があることや前走大敗、何より鞍上が岩田康誠騎手でないことが痛い。

2枠3番 ダノンスコーピオン(鞍上:団野大成)想定15人気
・前走中京記念は大出遅れで参考外とできるが、それにしても大敗続き。馬の気持ちが切れている可能性も高く、展開面云々ではなく当日の気配に注目する必要がある。
・上がりがなかなか出てこないのも京都においては向かい風。枠を活かした奇策も場合によってはあるか。

2枠4番 エエヤン(鞍上:M.デムーロ)想定10人気
・デムーロがベタ褒めしている当馬。魅力はやはり未勝利〜NZTでの先行突き抜けの強い勝ち方。右回りで見直す必要がある。
・やはり前走のパフォーマンスは見てしまうが、行きたがる気性面をどう折り合いつけて追走するかという問題が直面する。上がりが出せているわけではないが、長い府中の最終直線をしぶとく走っていた印象も受けるので、京都においては軽視できない。が、中山で見直したいというのもまた本音。

3枠5番 ジャスティンカフェ(鞍上:坂井瑠星)想定8人気
・去年のマイルCSではちょっとした進路の差、確実に圏内には足りていた。
・前走の毎日王冠ではいつもより大きい出遅れも、展開がスローでいつもより向かなかった。相変わらずの末脚は健在のため、馬のパフォーマンスは今回も期待できる。
・坂井は先行が得意だが、この馬は先行すると最後に甘くなる。陣営も大きいところを取るなら後ろから、というニュアンスの言葉が過去にあった記憶があるのでここも後ろから競馬すると思う。シュネルマイスターの出も良くはないので、同等のスタートを切ってシュネルマイスターの前、馬群としては後方待機が理想だと思う。最後まで垂れない力のある差し馬の後ろ(セリフォス、ダノンザキッド、レッドモンレーヴあたり)を見る形か?

3枠6番 ダノンザキッド(鞍上:北村友一)想定6人気
・マイルCSは今年で3年連続出馬、過去2年3着2着と阪神マイルへの適性を見せている。また、大阪杯でもしぶとく3着まで来ていることから、確実に阪神マイル〜中距離では見逃せない存在。
・京都競馬場にかわりパワーより素軽さ、瞬発力が必要となる。パワーと根性により最後のひと伸びができるタイプの馬であることから、馬の近走のパフォーマンス、臨戦過程が重要となる。宝塚記念13着は距離適正の差もあると思うが、若干の不利も見受けられ、馬の走ることに対する気持ちが切れていなければまだ走れる。折り合い面と追走力だけが心配。

4枠7番 エルトンバローズ(鞍上:西村淳也)想定3人気
・3歳馬として一気にのし上がってきた当馬。充実そのものと言えるが、単純に3歳で今回9戦目。重賞レースに関しては毎回相当仕上げてきたはずなので、今回までお釣りがあるようには思えない。前走ソングラインとシュネルマイスターなどを振り切っての押し切り勝ちは非常に強いが、こういった成功体験が生きるのは体がさらにできてくる古馬から。ソダシと似た何かを個人的には感じている。今回はなるべく紐の最後までで見送りたい。
・この馬は基本的に不利を受ける立ち位置で競馬をしないため、それがこのメンバーでは1番の強みと出ると思う。毎日王冠で力を示したこともあり、今回は明確に目標にされる。うまく立ち回り最終直線でいかにしぶとく脚を使えるか、鞍上がさらにエスコートできるかにかかっている。コンビ面では何の不安もないため、馬券的に見送りたいがレースの鍵を握る馬のためレース内容にかなり注目したい1頭。

4枠8番 ソーヴァリアント(鞍上:池添謙一)想定9人気
・札幌記念より復調を見せているが、うまく立ち回っている競馬をしていることには間違いない。正直に言うと、札幌記念と富士Sに出てどちらも3着ということに関して素人目線ではどう分析したら良いか検討が全くつかない。
・紆余曲折の末、馬が安定した走りをするようになった精神的な成長が一番だと思うが、そうなると全盛期との比較をしてしまう。チャレンジカップでのパフォーマンスは今の競馬と天と地の差と言わざるを得ないが、確実に“”他馬に関わらず自分の競馬をする“ことに徹底できる強さを感じるので、この馬にデータや展開などほぼ不要。
・上記のことから調教が重要となるがまずまずの模様。鞍上も継続のため、一発あって全く不思議でない。

5枠9番 シュネルマイスター(鞍上:C.ルメール)想定1人気
・前走毎日王冠ではハナ差3着。前走予想時も“”絶対に1着は取れないと思うが、馬券内を外すことはないだろう“と予想しており、他にも詳細省くが何かと個人的に相性が良い馬。
・今回どうかと言えば、“前走より1着かアタマ、ハナ差2着の可能性が高い“と思っている。マイラーズカップでの競馬を再現できるかにかかっている。各種競馬記事と同様のことを思っているため詳細は書かないが、シュネルマイスターにとって京都競馬場での最終コーナー前の下り坂は捲って上がっていくのに最適で、力を温存できラストの末脚がより活きるコース形態となっているため、必然的に評価を上げざるを得ない。
・懸念点は近くにセリフォス×川田がいること。騎手心理的にはどうしても意識してしまうと思う。馬の持ち味もやや似ていることから、中団〜後ろでブロックし、牽制し合う。どちらもトップジョッキーだからそれで前残りされてしまったで終わることは想定しにくいが、それこそ毎日王冠のエルトンバローズにようにしてやられるケースは今回もありえる。内が空きやすくなった京都競馬場ではより警戒したいことから、なるべく前にいたいと考えるはず。スタート次第で展開がどうとでもなりそう。

5枠10番 マテンロウオリオン(鞍上:横山典弘)想定13人気
・前走富士Sで堅実に5着、前々走安田記念では最後方から追い込むも届かずの上がり3位11着。安田記念はタイム指数的にもメンバー的にも今年トップのレースと言えるため着順は気にしなくて良い。
・富士Sはもう少し負けても良いから後ろから上がりを出す競馬でどのくらいになるのか見たかった。マイラーズカップは内を掬ってうまく乗った5着。見せ場あったため、この馬も走るパフォーマンスはまだまだある。
・調教も良好のようで、鞍上も乗り慣れていることから人気の割に期待値が高い馬として見れる。

6枠11番 セリフォス(鞍上:川田将雅)想定2人気
・前走安田記念はほぼ初めてと言っていい先行での押し切り勝ちを狙ったが、ソングラインに差し切られている。が、シュネルマイスターの猛追を凌いでいるため、この馬がやはりマイルのトップにいると確認できた。
・調教面も良好で、個人的に調教タイムが出過ぎているものは軽視したいと思っているが、この馬に関しては軽視できなかった。しかし当日のパドック等で気配には注目して最終的な評価は決めたいと最も感じる一頭。
・レース面ではやはりシュネルマイスターをどう見るか?ということになると思う。今回は外にしっかりと強い先行馬がいないことから開始直後から極端に被されることもない。内の様子を見ながら馬と対話して上手にスタートし軌道に乗せるという川田の持ち味は今回も活かされそう。
・セリフォスの気性面からも、やはり強い馬を前において落ち着かせたい道中の位置どりに注目したい。

6枠12番 レッドモンレーヴ(鞍上:横山和生)想定7人気
・毎回強いレースを見せて馬券内にも入るのにあまり人気しない。特に前走富士Sはナミュール(モレイラ)の完璧なレース(好騎乗)がなかったら完勝していたレース。
・今がまさに充実期と言え、京都競馬場に変わってもこの馬の良さは変わらず良く活かされると思う。
・後方からの競馬となると思うが、切れ味は人気馬と引けを取らない。出遅れさえなければ一発ある。
・レース面ではセリフォスを常に見ていたい。切れ味を活かすならセリフォス相手であろうとセリフォスの後ろで、シュネルマイスターの前が理想か。枠も含め強い馬の近くにいる、というのは目に見えないアドバンテージとなる。

7枠13番 セルバーグ(鞍上:松山弘平)想定14人気
・中京記念では重い印を打ってお世話になった馬。また、関屋記念では流石にお釣りなしで実際垂れて行った。今回は3ヶ月の休み明けでどうか?というところ。
・陣営は逃げる宣言をほぼしているものだが、実際好走がそれしかないことから理解できる。

7枠14番 バスラットレオン(鞍上:鮫島克駿)想定12人気
・マイルCSで予想する人が全員わからないと思う、バスラットレオンを出してきた陣営の意図。
・逃げを積極的に行うと思うが、個人的にはスタートでヨれないか心配。
・隣のセルバーグも逃げることから、スタート出ればそこから前に出るところだけはスムーズにいくと思う。馬の今の力次第であまり買い材料はない。

8枠15番 イルーシヴパンサー(鞍上:岩田望来)想定11人気
・前走富士Sでは前目につけてうまく乗っての4着。何より垂れなかったことが好材料。
・目指したかったのはやはり京都金杯でのイン突き。しかし枠が8枠のため見込みがかなり薄い。前に出して位置を取るとやはり末脚が活きづらいし、道中後ろ追走すると単純な切れ味勝負となりシュネルマイスターをはじめとした実力馬には引けを取る。
・前目につけなくても良いが中団にはいたいところで、最終直線は前が空きやすい京都競馬場で展開待ちをするしかない。前走の競馬はここで必ず活きるはず。

8枠16番 ナミュール(鞍上:R.ムーア)想定5人気
・散々言われていることだが、休み明けは走る馬。実際その通りで、馬の精神面的なものが結果によく出るのだと思う。
・ナミュールに関してはスタートで不利を受けたり周りの馬格のある馬に挟まれて進路が無くなったりしなければ好走できるものと思っている。VMも安田記念も、運が悪かったと言えばそれで終わりではあるが、やはり強い精神面、肉体面を持っているとそういった不利を受ける回数も少なくなる。その面で言うと大外枠はナミュールにとってはマイナス材料にはならないと思っている。リズムよくスタート出していき、中団でじっと構えることができるのであれば、休み明けではない今回で好走は期待できる。実際、東京新聞杯では8枠15番にも関わらずしぶとく追走し1着馬とアタマ差。大外ぶん回ししなければ1着もあり得る。鞍上もそれを手助けしてくれるであろう。

11/19朝7時時点での印 ※直前で大きく変わることがあります。
◎9シュネルマイスター
○12レッドモンレーヴ
✔︎1,5,10,11,16

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