2023エリザベス女王杯　枠順確定後

2023エリザベス女王杯　枠順確定後（金曜日）
※当日に大きく印を変えることがよくある。

1枠1番　ブレイディヴェーグ(鞍上：C.ルメール)  推定1人気
・セオリー的に出遅れ癖のある馬に最内は微妙。
・必ず前に行きたい馬(かつそれなりの成績を残している馬)が内枠〜中枠に固まっているわけでもなく、序盤はまず安全にリズムを作って内で足をためることに専念しそう。
・直近レースはどれも確実な末脚を使っており、馬のパフォーマンスは期待できる。
・ジェラルディーナやサリエラの1段前につけて追い比べするレース展開が理想の勝ち方かもしれない？でも前にはそれなりに力のある馬を置いて走りたいと思う。
・鞍上がルメールでずっと乗ってきているので馬の特性は理解している。ブロックによる前が壁のケースは仕方ないと割り切るしかない。
・1週前、当週追い切りでも前進気勢がかなり見られる(タイムにも出ている)ため、これこそ「当日のパドック・返し馬での気配次第」な馬。

2枠2番　ルージュエヴァイユ(鞍上：松山弘平)  推定7人気
・当初ジャパンカップ出走の択もあり、東京でのパフォーマンスは光る。しかし陣営はエリザベス女王杯を選択したため、より勝ちに執着していると思う。
・エプソムC、府中牝馬Sでの走りを見る限り、馬が器用になって充実してきたかもしれない。しかし左回りをずっと続けてきただけに、右回りでの不安は多少ある。
・枠順からの周りのメンバーを見るに、松山は前走のような後方からでは届かないと考えるだろうし、テン乗りである以上はスタートが鍵だと思っていると思う。
・少なからず距離不安はあるので、足を溜めつつもハーパーやディヴィーナ、ゴールドエクリプス、マリアエレーナ、アートハウスと同列レベルにはいたい。

2枠3番　ハーパー(鞍上：川田将雅)  推定2人気
・クラシック戦での経験値、馬の器用さは抜けているため、有力候補。特に前走の秋華賞での道中は有力馬に外から被され圧をかけられるも我慢し続けながら先行、最終直線でもまずまず伸びていたため地力が高いことを証明している。
・スタートは上手で馬込みも慣れており、馬群を縫う力もあるため、枠による恩恵は大きいと思う。後方からの勝負を行うより、中団〜やや先行で長く足を使い粘り切る競馬をすると思う。
・今回はどちらかというとブロックする側ではなくブロックされる側もしくは目標にされる側なので、位置をしっかり取れるかが鍵。上澄みの有無も含めて当日の馬体重やパドックに注目したい。

3枠4番　ローゼライト(鞍上：和田竜二) 推定15番人気
・スタートが上手。二の足は微妙。2〜4番手あたりで追走できる力は常にある。今回のメンバーで必ず前に行って勝負する馬はこれ。
・ディヴィーナやアートハウス等が必ず前に行くとは限らない。そうなると単騎逃げができる可能性が割とある。ローゼライトが良い着順を残すには、騎手的には道中落ち着くラップタイムがあるかつ単独1番手か2番手、万が一の逃げ2頭程度での大逃げと考えるかもしれない。
・戦績からも、重賞では明らかに能力が足りないのは事実なのでそこは考慮したい。

3枠5番　イズジョーノキセキ(鞍上：岩田康誠) 推定14人気
・基本的に展開待ちの馬。最後の脚は常に一定以上ある馬なので常に怖い印象。
・あくまで印象だが、「明らかに強い馬で目標にしやすい馬が1頭でもいる、かつ枠は内側である場合」の時、特に考慮しなければいけない。

4枠6番　ディヴィーナ(鞍上：M.デムーロ) 推定4人気
・2023ヴィクトリアマイルから目覚ましいパフォーマンスにより一気に成績を伸ばしてきた。近4走ではレースごとに柔軟な対応ができているため、充実期を迎えてきたと言って良い。
・安直ではあるが、「右回りの成績が不安」「余りに突然の距離延長」は当然考慮材料で、当日のディヴィーナのレース展開が読めない(オッズにも現れている)。
・スタートを決めたら逃げもしくは2番手、普通なら中団で差し競馬、と考えていると思うが、G1レースでは相手関係的にも通用するかどうかが完全に馬次第になるため、近3走よりさらなる鞍上の完璧なエスコートが必須だと思う。

4枠7番　ジェラルディーナ(鞍上：R.ムーア) 推定3人気
・なぜ近走不審なのか？という疑問がずっとあるが、個人的には1周まわって単純にG1およびG2(G1レベルの相手)では通用しなくなってきた、という結論になっている。
・基本的には後方からの競馬になるが、今回の追い切りや騎手がムーアだということを考えると、出遅れても位置が取れる可能性がいつもよりあると思う。
・今回のG1レースは近2〜3走と比較しても格段にレベルが落ちていると考えているため、確実にチャンスがある。言い換えれば、今回で掲示板にも入れない場合は流石に次走以降は期待できない。
・去年のエリ女阪神2200と今年のエリ女京都2200ではレースの質が違うが、差し脚はあり差しが効きやすい京都ではさらに向く可能性。馬場状態や傾向も加味して決めたいが、現状少なくとも▲以上の印を打って問題ないと考えている。

5枠8番　シンリョクカ(鞍上：木幡初也) 推定12人気
・阪神JF以来のコンビ復活。個人的にずっと木幡に戻して欲しかったので注目。府中牝馬S→エリ女ローテは鉄板で、陣営も秋華賞をやめて選択したので問題なし。
・不可解なのは前走の府中牝馬Sで、道中手応えもあり最終直線伸びるはずが、大失速により10着。オークスまで堅実な走りを続けていたし、夏を越してプラス20kgの前走も太りすぎなわけもあまりない。追いくらべた瞬間に失速したものを見ると、馬の気持ちが切れている可能性も少しあり。
・府中牝馬S凡走からの次走好走例は堅実に脚を使えたかどうか？だと思っているので、慎重に検討したい。

5枠9番　アートハウス(鞍上：坂井瑠星) 推定8人気
・8ヶ月の休み明け。ありきたりではあるが休み明けは走っていることを知っておきたい。
・先行して最後に末脚が使えるタイプなので適性はあると考えている。
・スタートが上手で二の足も十分。追い切りもタイム含め上々で一定のパフォーマンスはしてくれると期待。
・先行馬が得意な坂井にとっては手が合うし、川田の追い方にだんだん似てきたし直近レースでの成績も上げている坂井なら一発あって全くおかしくない。

6枠10番　ククナ(鞍上：浜中俊)  推定13人気
・東京コースと福島コースで良い成績を残しているのが全てと思っており、それなりのパワーを要する競馬場では格段に力が落ちる。京都競馬場では必要以上のパワーよりは素軽さが必要だと思っているので◯
・毎回テン乗りであるデメリットを常に受けているため、今回も変わらず展開待ちとなりそう。
・出脚は近走を見るにあるので、騎手のペース読みとイン突気が鍵となりそう。

6枠11番　ライラック(鞍上：戸崎圭太) 推定5人気
・前走でライラックの評価がだいぶ変わった。去年のエリ女では正直言って展開と馬場がハマった、と言わざるを得ないほど。前走ではスタート上々で先行できたが、宝塚記念以前は枠や馬格の差もあり位置が取れなかった。
・比較的外枠かつ周りに確実な有力馬、馬格が違いすぎる馬がいない場合は一定以上のパフォーマンスを続けてきた馬だと分かった。また、牝馬限定戦においてしっかりスタート出た場合は勝ち負けできる。今回人気するだろうが軽視できない。
・時計がかかる馬場の方がいいのは明白。当日に注目。

7枠12番　ゴールドエクリプス(鞍上：岩田望来) 推定9人気
・確実な末脚を持っているし先行もできる。ドゥラメンテ産駒というだけで無視できない存在。
・調教のタイムには目を見張るものがある。常に調教で走る馬ではあるが、全体的なラップがとても良い。加速もスムーズ。
・おそらくある程度の前受けを想定しているので、枠順と周りの馬次第だったが、どちらかというと良くない枠。ある程度の展開利は必要。

7枠13番　サリエラ(鞍上：T.マーカンド) 想定6人気
・前走新潟記念は序盤の追走で結構な脚を使ったにもかかわらず着順の見た目は悪いが3着までと差のない競馬。ちゃんとした頭数の内枠は初めて、馬格も足りないにもかかわらず一定のパフォーマンスがあった。
・前走から馬体重は増えないので、少なくとも内枠はあまり好ましくないと思っていたが外枠のため個人的には好都合。
・マーカンドの騎乗スタイルは記憶だと積極的に先行するイメージなのでサリエラのスタイルと合うかはわからない。マーカンドの今週からの騎乗にも注目したい。

8枠14番　マリアエレーナ(鞍上：三浦皇成) 想定10人気
・前走オールカマーは外枠から追走し最終直線も伸びてハナ差4着と非常に強い競馬。堅実な走りをするため大崩れはない。
・調教からも間違いなくメイチ。狙って先行していた馬が控えても問題なく崩れないのは加点要素で、あとは捕まえられるかの問題。
・三浦の継続起用(エリ女とのセット起用なのかは知らないが)のため、騎手のエスコートもより重要となる。
・当日の気配がより重要となるため、馬体重やパドックなどの注意がより必要となる馬。

8枠15番　ビッグリボン(鞍上：西村淳也) 想定11人気
・前走の不利は能力を測れないレベルだったため度外視となる。前々走では貫禄の走りであることからも人気以上に走ることは期待できる。
・調教タイムから、積極的な前受けを想定しているように思うため、この枠は少なからず不利と出る。
・末脚は毎回良いものを見せるため、馬に任せた序盤から差し競馬に移行することも当然考えているはず。当日の気配次第となりそう。


金曜日18：00時点での印(明確には決めない)
◯ジェラルディーナ、アートハウス、ライラック、マリアエレーナ
✔︎ブレイディヴェーグ、ハーパー