2023 ジャパンカップ 素人なりに騎手心理と馬の気持ちの面から考える


 今年で一番見応えがあり楽しみなレースであるジャパンカップもあと数日。
各メディア・インフルエンサーなどが各々で展開や実力の横比較、血統、馬体、調教面などから各自で本命、対抗などを決定している。
 とは言っても本命はあの世界最強馬なのはどこもほぼ共通。対抗は各自の信じる強い馬を置いている。

三冠牝馬の実力と勢いを信じる者。
現役最強逃げ馬の底力を信じる者。
二冠のキレ抜群の末脚を信じる者。
前走からの逆襲の末脚を信じる者。

 自分も含めて色んな予想があり、連日連夜活発に議論されており、一競馬ファンとして見ていてとても楽しい。もはやこれで満足している部分もある。
 今時、youtubeを覗けば情報など無秩序に転がっている。競馬始めたての時はこれらを駆使して予想し、当日観戦するだけでかなり楽しい。しかし、現在の自分はそうではない。散らばった情報のかき集めだけの予想では、面白くない。自分自身で何か一つでも信じるものを持ちたい。
 だが、大前提として、予想する以上は当てたい。前述の各種予想方法とは違った視点も取り入れて総合的に考えたい。ジャパンカップをより楽しく観戦するために。

 今回は、競馬歴3年のド素人である自分が最近よく考えている「騎手心理」「馬の気持ち」という視点から、自分本位に、誰からの意見も取り入れることなく勝手に思っていることを記事にする。
 騎手心理も、馬の気持ちも、昔からよく言われていることは重々承知の上でなお、なかなかメディア上では見つけられないことから書き記すことにした。今回は自分が思う想定の上位5番人気までの馬に限定する。
 また、この記事では自分が勝手に思っているだけなので何を書いても基本的に許されるものとする。

【騎手心理】
 騎手心理とは言っても自分は騎手でも競馬関係者でもなんでもないただの一般人。何がわかるのか、と言われると何もわからない。なのでド素人でもわかることしか書かない。
 まず、騎手心理を語る上で自分自身で信じていることがある。

「強い馬の隣はこの上ない好枠」

 である。これを前提に考えていきたい。

 今回は、圧倒的な世界最強馬に加え当年三冠牝馬、去年二冠牝馬にダービー馬、G1・3勝馬が出走し、当然互いが意識し合う。どの馬の後ろにつけて折り合いをつけよう、どの位置でマーク、ブロックしよう、どこで息を入れさせよう、どこで捲っていこうなどキリがない。ありきたりだが、その面で予想しやすいのは、枠順を絡めたスタートから1コーナーまでの位置どり。結局のところ、誰かの馬がレースを壊さない限りはここが決まると大体最終コーナーまで隊列は大きく変わらない。
 やはり今回は、前述で取り上げた馬たちが、1番〜3番、5番、17番という割と極端な枠順であることが鍵となる。1〜3番、5番という並びでは、互いが意識しやすい。近々のレースを見るに、この馬たちだけで隊列を決めるなら、「3—2,1,5——17」というのが現実的か。
・3は1と2の様子を窺いながら前に出していきたい。
・2と1は互いに牽制しながら3か1(2)の後ろで追走したい。ハイペースになるなら1は2に前を譲ることもすぐ行う。
・5はそれを見るように後ろで追走したい。しかしハイペースになりそうなら後ろに下げる選択肢も簡単に取る。
 この3つは、互いが近い枠にいることから非常に再現性が高いと思っている。
 17は、1頭だけ大きく離れているため、スタートが重要ではあるが多少の遅れであれば問題にはならない。スタートがあまり上手ではないが17番という枠であれば他馬からの影響も受けにくいし、最大の持ち味は最終直線でのキレ味勝負で、後方待機でも構わないほどの能力も持ち合わせているためだ。もしスタートが決まれば中団少し後ろまで出していき、中枠の差し馬〜先行集団に照準を合わせて足を溜めることのできる位置どりを行っても良いだろう。馬と喧嘩せず柔軟な対応ができる鞍上の技術が求められる。
 また、騎手心理としては天皇賞・秋での2のパフォーマンスはどうしても脳裏によぎる。あのペースで先行して突き抜けるのだから、追いかけても地獄、追いかけられ続けても地獄。

 各々が”勝つ“ために、騎手は
3がやることは、単独1〜2番手で道中どこかでは息を入れるタイミングを作り、最終直線で長く良い足を使い続けること。
1がやることは、2の動きを常にマークしプレッシャーを与え続け意識させ、最終直線で目標を捉えきること。
5がやることは、1,2の牽制のし合いでできた隙を虎視眈々と見計らい、最終直線後ろから一瞬の足を使って少しの間でも前に出ること。
17がやることは、中団or後方で溜められた足と、自身の持つ追い比べた時の負けん気の強さと根性でキレ味抜群の足を使うこと。できれば馬群を縫う形でトップスピードが理想。

2がやることは、上記の馬たちのそれぞれやりたいことを理想的にさせないこと。

を念頭に、当日のレース展開から柔軟な対応を行い戦うことになるだろう。

 また、中枠の馬たちに騎乗する騎手心理も大切なファクターだが、長くなるので自分の心の中に留めておく。(ジャパンカップにおける中枠は非常に騎手が難しい枠であり、スタートからを決め中団、好位につけること以上を細かく考えると想定していない展開に対応しにくいと思っているため)

【馬の気持ち】
 牧場関係者でもない自分に馬の気持ちの何がわかるのか、という自虐から始まるが、意外と競馬をやる人ならみんな気にしてると思う。「どこか勝ちきれない」「一番前に出るとソラを使う」「接触があってから、どこか本気で走っているようには見えない」
そんな感覚。自分は結構大事だと思っている。
 今回のジャパンカップではどうか?と問うと、一個人としては
・1の前走のラスト1〜2F、足の使い所が早めで最後勝ちを確信して手綱を多少緩めてたとはいえ先頭に立ってから最後迫られすぎではないか?
・3の前走ラスト1F、1着馬に差し切られてから少しだけスピードが落ちてないか?当馬の勝ち方がどれも圧勝なことから、抜け出されてからの気持ちの維持の仕方が問題なのではないか?天皇賞・春での自身の出来事が何か原因の一つになっていないか?
・5の前走、ほぼ初めて挟まれながらの競馬で力んだこともあり最終直線息切れ、最後も馬同士が離れてからも割と走りづらそうにしていたように見えた。気持ちが切れていないか?
と疑問が湧いた。馬の気持ちの面では2,17は特に疑問に思ったことはなかった。個人的には1についても特に大きな疑問が浮かんでいるわけではないため、評価を下げてはいない。
 馬の気持ちというファクターに関しては、数値でもデータでも出るものではなく、個人の見え方一つなので本当に自分本位な感想となることをここに申し添えて終了とさせていただくとする。

【最後に】
 自分の最終予想としては

◎2   イクイノックス
○17 スターズオンアース

のみとさせていただく。

ジャパンカップ、当日は馬券を握りしめながら正座し、この歴史的な一戦を楽しみたいと思う。


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