東部地域局通信 号外(七夕豪雨)(2024.7.7)
静岡県東部地域局では、東部地域の魅力や地域団体の皆様などの活動をより多くの方に知っていただくために、東部地域局通信を発行しています。毎月1回の発行を目指し、東部地域各地の取組を紹介していきます。
※掲載している情報は、2024年7月7日時点のものです。
こんにちは! 静岡県東部地域局です。わたしたちは、県東部地域の14の市町を担当エリアとしており、自然災害などの危機事案への対応、地域振興や伊豆半島地域の観光振興などを担っております。 今年は、昭和49年に発生した七夕豪雨災害から50年になります。改めて地域で起きた災害を知り、風水害に備 えるきっかけにしてもらいたいと思います。
今年は七夕豪雨から50年。
過去の災害を教訓に、日頃の備えを見直そう!
甚大な被害をもたらした七夕豪雨災害
昭和49年(1974年)7月7日から8日にかけて、台風8号 と梅雨前線の影響により、集中豪雨が静岡県をおそいました。 県内の最大24時間降水量は静岡市で508mmを観測し、県内各地で浸水や土砂災害が発生しました。この災害による人 的被害は死者44人、家屋被害は合計81,287棟に達しまし た。各地で河川が氾濫し、大規模な洪水が発生しましたが、 死者・行方不明者のうち8割は土砂災害によるものでした。
七夕豪雨と言えば、静岡市の甚大な被害を思い浮かべる方も多いと思いますが、浸水被害は、西部、 中部、東部の広い地域で大規模に発生していました。
東部地域にも大きな被害が
東部地域では、7日午後11時頃から沼津市付近から雨が強くなり、8日午前8時頃には降雨域が通過し終わりました。この間 の最大1時間降水量は午前5時に三島で61mmを観測しました。被害は沼津市や富士市を中心に広範囲にわたり、床上浸水 などの建物の被害や崖くずれなどが発生しました。沼津市で 死者5人、軽傷者3人、三島市及び富士市で死者各1人の人的被害が発生しました。家屋被害は沼津市で8,153棟、富士市で3,795棟となり、また、東部地域全体では14,947棟に達しました。がけ崩れは491か所で発生しました。
(静岡県「7.7集中豪雨災害誌」(1975年)より)
(担当:野沢)
七夕豪雨を経て
七夕豪雨で、写真のような浸水被害や土砂災害があったことから、再びこのような甚大な被害が起こらないよう、 安全・安心な地域づくりを推進しています。
県では、沼津市西部地域の浸水被害を解消するための抜本的な治水対策として、令和14年度末完成を目指し、沼川新放水路の整備を進めています。
(担当:岡村)
身の回りのリスクを知っていますか?
「わたしの避難計画」をつくろう!
東部地域で起きた災害を知って、災害が起きた時に避難ができるよう、まずはわたしの避難計画を作成しましょう!
「わたしの避難計画」ってなに?
災害が起こった時、早く・安全に避難するために、「いつ」「どこ」に避難するか決めておくことです。
どうやって作るの?
まずは、パソコン・スマートフォンで「わたしの避難計画」作成サイトにアクセス!身の回りの 津波や河川氾濫、土砂災害のリスクを画面で確認しながら、「はい」「いいえ」の簡単な質問に 答えると、短時間で、各自の避難計画が完成します。
↓詳細はこちら
(担当:野沢)