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【十二国記 感想】①〜

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十二国記シリーズ全部読んだ上で、感じたこと考えたことを書いています。特に天ついて、考え出したら止まりません。
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#白銀の壚玄の月

【十二国記 感想】 「白銀の壚 玄の月】に描かれたもの

#読書の秋2020 のための改稿 ネタバレあり 18年待ち続けた「十二国記」最新刊。発売から半年ほどたってやっと書けたものだ。それからさらに半年ほど過ぎて読み返してみると、興奮が醒めやらぬ感じでテンション高めだ。続き物の感想の一記事なので、別の前書きがあったがそれは削った。そのため始まりは少し唐突な感じになったが、書いた当時の気配を消さぬよう、最小限の手直しだけした。 十二国記「白銀の壚 玄の月」に描かれたもの 物語の縦糸と横糸まず、縦糸。これはもう、泰麒と李斎が戴国及

【十二国記 感想】⑤ 「白銀の壚 玄の月】に描かれたもの

ネタバレあります  粘着質な性格の故、天にばかり気を取られています。大局観はないんか?と、自分に言いたい。  そこで、タイトルに挙げた本書をどう感じたか書いておこうと思います。これだけ楽しませてもらって、それが筋というものです。  発刊からそろそろ半年、今さらかもしれませんが自分自身の言葉で、自分の感じたことを書きます。 物語の縦糸と横糸 まず、縦糸。これはもう、泰麒と李斎が戴国及び驍宗を救う道のり。  これがなければ始まりません。初読では、4巻目の残りページの厚さが5