4月の新版画美術展に行きたい。

「旅路の風景─北斎、広重、吉田博、川瀬巴水─」という個展が東京都富士美術館にて4月2日から開催されるようです。

少し前にエリザベス・キース氏の『藍と白』という作品を目にしてから新版画というものに興味を持っています。美術の知識が無いので、どう好きなのか、などと言語化できないのが悔しいのですが…

『藍と白』を見たときは藍の濃淡の分け方がとても鮮やかなのが印象的だったのと、影の入りかたがとても素敵で、水彩的な優しさと綺麗な色に目を奪われました。

版画って小学校の時に白黒でやったきりだったので、カラーがあることも知らなかったんですよね。お恥ずかしい限りですが…

で、ちょっとでも勉強できればな~と思った所、近所の本屋さんで『新版画作品集』(西山純子著)が売っていたので決断的に購入しました。

そんなわけでちまちま読み進めています。

中でも気になったのは吉田博氏の『雲表 日本南アルプス集』という作品です。

山の頂上から眺める雲海には、夜明けのような空の青と太陽の赤が混ざりあって、刻一刻とグラデーションが変化していく。雲の形や厚さにも左右されて変化する色彩の移り変わりようがとても素敵だと思いました。今回の個展で展示されるかは分かりませんが、あったらいいな~などと期待しています。