見出し画像

劈開性

漢字だけ見ると
変な癖の呼び名みたい(笑)

石の特徴などでよく登場するワード
劈開性(へきかいせい)
英語だと cleavageクリベージ

久しぶりに初心に戻って
ジュエリー絡みのネタを投稿しようかな、と。
変な癖の話ではありません(笑)

巨大な石の建造物などを作る現場の映像や、
彫刻家が石の作品を作る様子の映像などを
美術館で見かけることがあります。

大きな石に楔(くさび)を差し込んで、
衝撃を加えると、スパッと綺麗に
石がカットされるクリービングの様子は
何度見ても見事だなぁと思います。

こんな感じで、スパッと欠けるというか
剥がれるというか、鋭利な感じで割れる
石の性質が劈開性です。

ところで、ダイヤモンドは
モース硬度が10という数値なので、
さぞかし頑丈な石だと思われている方も
少なくないような気がします。

確かに表面に傷が付かないので
硬い石ではありますが、実は
この劈開性が高い石なので、
一定方向からある程度の衝撃が加わると
スパッと欠ける可能性があるのです。
日常でも何かにガンッとぶつけたりすると
あっという間に欠けたりしますので
優しく扱ってあげて下さい☆

人間でもこんな方がいそう?ですね(笑)
完全無欠そうでいて、実はある角度からの
衝撃にめっきり弱いというか、
一点に衝撃が加わるとスパッと崩れそうな人。
人間らしくて個人的には嫌いじゃないですけど。

ついでにダイヤモンドの特徴をもう一つ。
ダイヤモンドは燃えると消えます。
800度で炭化が始まり、
1000度以上で熱し続けると、空気中の
酸素と結合して二酸化炭素になるらしいです。
と言うことで、正確に言えば
見えなくなってしまうので
消えたようになるということです。

これはダイヤモンドが木炭と同じ
炭素からできているからなのであって、
炭素以外の成分で構成されている宝石、
例えばルビーやサファイヤなどは
燃えても消えて無くなることはないらしい。

そうですよね、宝石ではありませんが
石をガンガンに火にくべて
お鍋とかお水の中に入れ、ジュッと
一気に温度を上げるような光景も
見たことがありますが、石が溶けたり
消えたりするイメージはないですね。
溶岩とかがドロっとはするけど
消えないですよね。
と考えるとダイヤモンドが消えるのは
石なのに特殊な特徴なのかもしれません。

話を戻します。
私は石留めが苦手です。
小さなメレーでも、目の前に登場すると
心臓がバクバクします(笑)
昔のことですが、見事にダイヤモンドを
この性質を利用して割ったことあり(笑)
小さなメレーなのに見事な割れ方でした。
劈開性を身をもって体感というか。。。( ;  ; )

現在では、幸いにも自身が作る作品は
石を使うことが少なく、石留めをするとしても
カボッションカットの覆輪留めがほとんどで、
スペシャルに高価な石という訳ではないので
比較的マイペースに作業を進めることができてます。
なのに、あの時の感覚はしっかりと残っており
メレーも含め、ダイヤモンドの取り扱いは
したくないというのが本音です(笑)

ということで、劈開性とはなんぞや、でした。
ご興味を持たれた方はご参考になさって下さい☆

ここから先は

0字
日常でフと思ったこと、思わず投稿したくなったこと、など。

雑記

500円

思いつくままに。

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!