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カカというねこ🐈‍⬛②

前々回に食欲がおちてきた老猫の話をしましたが あれから彼は少し食欲を取り戻しました。痩せてきたものの 食卓に来る元気や部屋の中を歩いたりすることが増えました。そして2週間経ち日常がもどる、と思っていた矢先、急にまた食べなくなりました。前回、次は受診しよう、と決めていたので迷わず病院へ連れて行きました。するとDr.から「これ、肝臓癌ですね」と。ものすごくびっくりして 思わず「え?」と聞き直していました。エコーもかけると すでに癌じゃない肝臓の部分が少ない、との事。本当に衝撃を受けました。病気かも、と思ったりしてましたが、癌って…。心の整理がつきません。夫とふたり泣きそうになりながら帰宅しました。カカは元気なかったので 身体が楽になる対症療法の注射をしてもらいました。

帰宅してあらためて夫と治療について話しましたが、病院嫌いの老猫にとって癌の詳しい検査や治療は不要であろう、と同じ意見でした。対症療法の注射のための通院もストレスになるであろう。服薬も全力で吐き出し、今回の受診も怖くて大失禁したくらいですから。あきらめるのはつらいけれども 彼の穏やかな日々を優先する事に決めました。

その数日後、私たちだけ受診してDr.に 癌の検査や治療はしなくてよい事、対症療法の注射などもしない事を伝えました。Dr.から「力になれず」と頭を下げられると、急に悲しい気持ちになります。また泣きそうになりながら病院をあとにしました。

あとは彼の残り少ないであろう日々を好きなものを食べてもらえたら、と 引き続き甘やかしています。この数日 とても体調がいいのか 活気あります。夫は奇跡じゃないの?と。このまま細々と食べて生きていて欲しい、と思うのでありました。

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