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新聞スクラップに込められた思い

今日ほど「捨てなくてよかったー」と思ったことはありませんでした。

実は、熊本市長時代のあることで取材を受けることになり、当時の記憶を紐解く必要がありました。最初は過去の記事等をネット検索していたのですが、「そういえば、新聞スクラップがあったよな~」と思い出し、早速その頃の2冊を見てみることに。

すると、新聞スクラップならではの臨場感に浸ることになりました。その間に起きたことが、一つのテーマだけでなく、いくつも複雑に絡み合うことで、当時の記憶だけでなく、感情の変化までもが甦ってきたかのような不思議な感覚を覚えました。子どもの頃のアルバムを開けたときにも感じられる、あの感覚に近いのかもしれません。

これらのスクラップは、これまで事務所に勤めてくれた人たちが、実に丁寧に作成し続けてくれたものです。新聞を切る直線や角度、のりの付け方から、記事の並べ方に至るまで、整理してくれた人の性格や思いを伺い知ることができ、とても懐かしく感じました。昨年、事務所を移転した際に、一瞬「思い切って捨ててしまおうか」と頭をよぎったのですが、思い止まって本当によかった。

私は断捨離が下手で、タンスには着なくなって何年も経過したような服や、本棚の本も増える一方で、収納に困る始末。妻にもよく教育的指導を受けることになります。でも、今日ばかりは「こんなに大切なものを捨てなくて本当によかった!」とつくづく感じたもの。「アナログ人間で何が悪い!」と、開き直ってみましょうか(笑)

新聞スクラップにしろ、アルバムにしろ、私にとっては貴重な宝物。これからも、大事に大事にしていくつもりです。

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