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あなたのワールドのアイディアは、どこから?

こんにちは、かわしぃです。

clusterは、CCKによって初心者でも簡単にワールドを作成することができます。しかし、作成の方法がわかっていても、「自分がどんなワールドを作りたいのか」がはっきりしていないと何も手が付かないこともあります。Creators Guide等を参考に、ワールドのアップロードの方法がわかった!それはいいけど…これから何を作ったらいいかわからない、という人向けに今回は私なりの着想の得かたをご紹介します。

人間は知っていることしか作れない

人間は知っていることしかアウトプットできません。万に一つの「ひらめき」も無いことはないですが、多くの場合は自分のあたまの中にあるこれまでの自分自身の記憶や経験があなたの創作の味方になってくれます。

着想ヒント

上で書いた通り、例外を除き私たちは知っていることしか作れません。ではどのようにしてクリエイターは着想を得ているのでしょうか。人によってさまざまな考え方がありますが、私なりの方法を紹介していきます。

記憶の再現

思い出や夢、漫画やゲーム、過去に見たテレビ番組など…楽しかった記憶や嬉しかった記憶の一部をヒントにするととても作りやすいです。バーチャル空間では現実の制限に縛られることはありませんから、CCKをある程度扱えるようになると「あんなこといいな、できたらいいな」がいつのまにか出来るようになっています。例えば、私が2021年10月15日に公開した「深淵を覗くとき…」というワールド。

サムネイル。謎の大穴が見えます。

これはアニメが好きな方にはおおよそ察しがつくかと思いますが、つくしあきひと様原作のアニメ『メイドインアビス』から着想を得たものです。サムネイルに映った大穴からもわかりますね。原作では謎の大穴「アビス」をめぐって命がけの大冒険が繰り広げられます。そんなロマンを味わってみたい、誰しも一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。バーチャルなら、体を危険にさらすことなくそんな体験が得られます。

気球から大穴の中に広がる世界を覗きます

また、ワールドに仕掛けるギミックの使いやすさから考えても、大穴の中を上下するだけというシンプルな形なら他のユーザーにとってもよいと考え、気球をデザインしました。メイドインアビスの世界観を少しお借りしつつ、自分だったらその世界で何を見てみたいか?をちょっとだけ加えてみた、というニュアンスですね。さらに、大穴の深くに街が広がっているのは私の過去作品との関連性を示すものです。訪れた人がそれに気づき、作品間の時間の流れや物語性を感じて貰えたら面白いかな、という試みからの表現です。

VR交流にあると便利なもの

clusterで過ごす時間の中で感じた「こういう部屋(庭、広場、教室、劇場etc…)のがあったら便利なのにな」を作ってみるという方法です。2021年5月27日に公開した私のワールド「冒険者さ~ん」は、clusterで過ごす中で他のクリエイターさんたちとの関りが増えてきて、「気軽に情報交換したり、ゆっくりできる場が欲しいな」と思ったことから作りました。

奥にスクリーン、それを眺められるようにソファを設置

中世ヨーロッパ風の酒場をイメージした内装に、お喋りに役立つスクリーンを置き、それを見ながらゆっくりできるようにソファのオブジェクトを置きました。長く滞在して退屈しないように、壁にはクリックするとBGMが変わるスイッチを設置。音楽を連想させるバイオリンのオブジェクトで表現しています。店内の椅子には乗り物機能で座れるようにしてあります。

たくさんお喋りをする

cluster内には色んな人たちがいます。ワールドクラフトなどの機能の充実によって、これまでワールドを作っていなかった人たちも続々とワールド制作やワールド巡りを楽しめるようになりました。たまたま一緒に居合わせたひととお喋りする中でアイディアが生まれることもあります。ポイントはポジティブで楽しいお話をすることです。普段はテキストチャットのみのかたも、たまにはマイクを入れて、声でお話してみると違ったものが見えてくるかもしれません。

アイディアが思いつかないとき

体調が悪い、気分が上がらない、ということもあるかもしれませんが、ひょっとしたらインプット不足が原因かもしれません。最初に述べた通り、私たちは知っていることしか作れません。家を作るときには建材が、陶器を作るときには土が。料理を作るときには食材が必要であるように、ワールドを作る際にはインスピレーションが必要です。それは知識や経験の中にあります。つまり、知っていることを増やす作業が必要になります。たまには作業を止めて、他のワールドを渡り歩いて刺激を受けたり、本を読んだり映画をみたりするのもいいでしょう。

「考えを借りる」ことを恐れない

創作において、世に出すものは「自ら生んだ完全なオリジナルでなければならない」と感じる方も多いと思います。しかしそれを実現するのはとても難しい場合がほとんどです。まずは知識や経験を頼りに、知っていることをパズルのように組み合わせるイメージで作ってみるとよいかもしれません。組み合わせやアレンジによって生まれたものは立派なオリジナルです。「新しいアイディア」の正体は、「物事の新しい組み合わせ方」なのです。たとえ、既存のアセットを置いただけだとしてでも、数あるアセットの中から選び抜いた時点で立派なオリジナリティが含まれています。自信を持ってください。もしもそれを揶揄するような人間がいれば、私が爆撃します。

まとめ

何かをつくるとき、「私にはセンスがないから…」「絵心がないから…」などと言いがちですが、かわしぃの考える「センス」や「絵心」というのは自分の記憶や体験の量のことです。つまり、センスも絵心も積み上げて増やすことができるということです。やる気があるのに出来ないと決めつけて諦めるのはもったいないことです。たくさんのことから栄養をもらって、あなた自身の創作の活力にしましょう!


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