投資に向いてる人

こんにちは。

「一発逆転する方法」などの釣りタイトルにするか迷いましたが、まじめに悩んでいる人に見て欲しいのでやめました。一発逆転など(普通は)この世にはないと思った方が良いです。そんな事考えてたらだめです。魔です。

今後おそらく一生手を出す事のない分野なので記事を書くべきか迷いましたが、数少ない真剣に取り組んだ分野なので、参考になる事があればと思い、たまに世間話くらいの感覚で出していこうと思います。

また、先に断っておきますが今回は長めの文章にもかかわらず大変稚拙な文章になります。こんな下手くそな文章を読んでくださってありがとうございます。


今回の記事ではテクニカルの手法とか必勝法とかそういうものではなく、実際やっていて生活にどう影響したか、そして投資経験の重要さなどをできるだけ伝えられれば良いなと思い解説します。ネガティブに捉えられるような内容も含みますが、投資とは何か知る事や、投資を始める事自体を良くない事とは思っていません。投資の勉強をしていなければ色んな事を見落としたままだったり、リスクの考え方などがもっと浅いまま不明瞭な人生を送っていただろうと思っています。ただし極端に向いていないタイプの人がいるかもしれないという事と、リスクバランスのバグってると思われがちな博打人生を送ってるような僕が今後絶対にしないと決めている理由が伝われば良いなと思います。

ちなみに当時は日本株をメインで扱っており、基本的にまずファンダメンタルで危険な銘柄を避けた上で有望銘柄を監視し、移動平均線等で見て良い動きの銘柄があれば独自のルールで短期的なトレードが行うというパターンでおもに取引を行っていました。取引開始時に狙う売買の期間はデイ、スイング、数カ月単位とバラバラでした。

目次

(1)投資を専業でしていて困った事 きつい事

(2)投資は結局ギャンブルなのかどうか 個人的見解

おまけ

(3)投資という「中身を知らなければ世の中の大部分が分からないのに、その上で続けるかどうかは別だと思うような厄介なもの」を推すべきなのかどうかの話

(4)投資を経験して変わった事




(1)投資をしていて困った事 きつい事

(1)-①努力が成果に繋がらない 

投資を始めて1年程はゲーム感覚で適当に売買を行い数千円の損益を繰り返し、2年目から本格的に投資をモノにするぞと決め信用取引を始めました。新聞やニュースをチェックします。沢山本を読みます。テクニカル分析を勉強します。徐々に朝も夜も国内・世界経済の動きを考える時間が増えてきます。世の中の小さな動きの全てについて、動いている額や誰が得するのかを先行で考えてしまう脳になってきます。

そして順風満帆に勝ちを重ね徐々に資金が増えて行きます。ところがどこかで予想だにしていなかった新たな失敗をし、勝った分を損失します。その繰り返しで、適当にゲーム感覚でやっていた頃と預金総額がほとんど変わらない状態が続きます。塞ぎようのない程の穴があるのです。義務教育時代の勉強量からは想像できない程、いや例えるならば体育会系部活の如く日誌をつけ、同じ失敗は二度と起こすまいと日夜誓い、...これ、そろそろ、心臓に悪いんでね?という鉄の塊のような慎重さを心の中に飼い、毎朝8:59定位置で一呼吸。そこから約5時間、血眼で液晶画面を凝視し、ひたすらに右手が出番を待ち手汗をかいている...

なのに上手くいかず徐々に心が折れて行きます。

既にこの時点で僕は「やめた方が良い部類」でした。明らかにセンスがないし、最初は広く見れていても、のめり込むほどにミクロな見方になってくるからです。投資では有名な投資家の方や、掲示板の人々を見ていて、単なる頭の回転の速さとか記憶力だとかじゃなく、「投資のセンス」としか言いようのないモノが勝敗を決めると思いました。(あと、成功して有名になっている多くの投資家は共通して普段は慎重で謙虚で調子に乗らず、ここぞと言う時には普通の人が手が震えるような大胆なことをやってのける人が多い気がします)

株や為替と言うもの自体が遥か昔からあるシステムなのに未だに新しい視点での成功法を謳われる本が新しく発売されるのはそういう事だと思います。正解が努力じゃ手に入らないからこそいつまでもそういった本が売れてしまうのです。勝つとは「安く買って高く売る」こと。全員が全員ただそれを目的に戦っているのです。

「敵が何グループもあり、全員が戦い方が違う」中で絶対勝利法なんてわかる人がいれば天才です。でもたまにその流れが予想できる天才がいるようです。

若干話が反れましたが、そうして凡人が血眼で取り組んでいても運任せにやった方が上手く行ったりして、徐々に固くルールを守ったり冷静に慎重に取引する事を真剣にやってる事自体が馬鹿らしく思えてきます。「努力など無駄」と過去の努力(すなわち己)の否定をし始め、経験則からはじき出した独自のルールから大きく外れた賭け(ギャンブル)を勢いでしてしまったり、”インターネット上の掲示板内で同じ銘柄を取引している参加者の煽り書き込みを読む”という愚行に及んでしまいます。ついには何の根拠もない他人の意見に喰らいついて信じてしまったり...

一度軸からブレてしまったら資金繰りに収拾が付かずてんやわんや、そしてシンプルに筋道を立てたトレードを行う事に集中できなってきます。自暴自棄になってきます。むちゃくちゃになってきます。この続きは大体イメージで補完してください。ここまで来たらバッドエンドになる可能性は高いでしょう。今既に同じルートを辿って抜けれなくなってしまっている方は言うまでもなく次回手持ちがなくなったタイミングで一旦抜けた方が良いです。それは逃げなんかではなく賢者の選択と言えるでしょう。「あとちょっと、もうちょっとだけ...」なんて思ってしまっている貴方。当初からそうでしたか?違うでしょう。完全にマネーゲームに翻弄されてしまっていませんか?

今の貴方は愚かで浅はかな脳汁ブシャー根ナッシー草(カモ参加者)自分見失い中トレーダーです。

「なくなるまで使う」「尻に火がつかない限りスイッチ入らない」タイプの人、一番危険なタイプです。

(1)-②身体的負担

○全身の筋肉が落ちる・・・微動だにせず液晶画面を見ていたらそりゃそうなります。デスクワークメインのサラリーマンですら、トレーダーたちの動く量のMIN値は下らないと推測されます。トレード以外の時間に筋トレやランニングをしないと本当に胸筋等あまり意識した事が無い部分が薄くなってきて肋骨がでっぱって痛くなってきます。

○猫背になる・腰痛が出る・・・体勢によります。トレードに限らず、画面を見続ける作業は適切な環境で行いましょう。これは割と取り返しのつかない事態になってきますので、要注意。


(1)-③旅行など日中の遊びを心から楽しめなくなる

これが一番きつかったです。

売買を開始する際は、大体あらかじめ手仕舞いのタイミングをある程度定めた上で開始します。その間に「○%以上落ちたら撤退する」、また「±○%の上下では一喜一憂しない」などの独自のルールを各自が(大概)機械的に守っています。

(1)-④こんなリスキーな事日常生活と並行してずっとはしたくない

心臓がもちません。

(1)-⑤大勝ちした時の額を時給換算し、現実世界の自分が労働して稼ぐことのできる所得額が馬鹿らしく思えて働く意欲が無くなる

人によりますが投資を経験した後では意地汚くなってしまう人が多いように思いました。


(2)投資は結局ギャンブルなのか

「大部分は間違い、けど本質的には正解」だと考えます。 

当前ですがチャートの動きは神のみぞ知る、です。有名な投資家ですら負けます。勝って勝って「投資は必ず成功法があります」と謳って本まで出している有名人ががある日借金大王になる世界です。かつては伝説の相場師と呼ばれた人が自殺、または資金繰りができず行方知れず、晩年はアパートで孤独死、なんて話もよくあるほど、続ける限り一生綱渡りの世界です。

持論ですが「投資はギャンブルでは無い」と言う人は大抵詐欺師気質です。勝ってる時には幾らでも大きく出られます。経験上こういう人は状況によってコロコロ意見が変わるし、手のひら返しもためらいなく息を吐くようにやってしまえるタイプが多いです。勿論負けた時も落ち込みなんて見せません。とんちの効いた言い訳をしてくれます。例えこのタイプでしつこく煽ってくる人がいてももしあなたが投資をする人であれば「投資に絶対は無い」という事は決して忘れないでください。また、他人とは本命のシナリオを共有し過ぎない事をおすすめします。もし誰かの言葉に影響されて選択を変えてしまい大失敗しても人のせいにできないですからね。


(3)投資をすべき理由

投資を始めて気付いた超重要な事、それは「新聞やニュースの大部分って経済の話をしてるんだな」と言う事。

投資をした事の無い大人の多くはよく知りもせず「投資なんかギャンブルだアブナイ」ボヤきます。さらに会社勤めをしている人が投資で稼いでいるとしても隠します。それくらい、投資って「あやしい」「いやしい」「全うじゃない」という風潮ですよね。でも実際経験して辞めてから、この風潮は、投資関連のインチキビジネスが横行してるせいで人々にこういう価値観が生まれてるんだなと思いました。だって実際ニュースも新聞も投資の話なんですよ。上手く説明できないですがこの世は綺麗事じゃないと感じました。

インチキビジネスとか詐欺をたくらむ人種のせいで世間に矛盾したクリーン精神の押し付けみたいなものが根付いてしまっているように思います。


(4)投資を経験して成長した価値観

(4)-①この世のあらゆる事に対して許せる事が多くなった
世の中のニュースなどに対して漠然と「なんでなの?!」「これおかしくない?!」「ちゃんと考えたらこうはならないでしょ...」と思うことはありませんか?
僕は結構ありました。それこそこの世には個人利益ばかり重視して世の中の事などどうでも良いと考えている人ばかりが出世して、まだまだ手の打ちようがあるものが放ったらかしにされまくってるのではないか...と
大体の「こうすれば良いだけなのにしないのはおかしい」には裏があります。専門家が説明しても一般人が理解できないから省略されているだけで、マスコーミは専門家ではなく一般人なので表面上のやりとりの視聴率とれそうな部分を切り抜いて歪曲します。(あなたは彼ら(報道機関)のように自分の利益しか考えず全体の尊厳を落とす輩にノせられ、矛盾を見過ごす馬鹿でないことを祈ります。)
世の中の人々が自分以下の馬鹿ばっかり、なわけがないのです。

でさっきも書いた通り世の中の細かい一挙手一投足が動きがお金の動きに見えてきます。
そうすると大体のよく解らなくてもやもやしてた部分がスッキリします。
何より色んな事に納得がいくようになると「お金ってとても大事だな」と気づくはずで、そうすると自分のいつでも大まかな最適解が見え始めます。
自分の中の経済を回す要素が確立してくると、己の本当に貫くべき部分と、無駄に尖って損してるだけの部分の違いなどにも気づく事ができるかと思います。
(独りよがり指数が減り、色々な事に折り合いがつけやすくなりました。)

(ただし残念なことに性根が腐っている人間がこういうことに詳しくなるとご想像の通り悪い方向にパワーアップするだけです。イチャモンにやけに説得力が増し教祖的になりかねません。)

(4)-②外的なアクションに心が強くなる

メンタルが嫌でも鍛えられ、少しの事では心が動かなくなります。


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