異なる慣性系を通る光速が変化するローレンツ不変性の破れ

 重力下でしか等方的な慣性系は形成されないと言うのは、以前から説明していますが、根強い慣性系ありきの信仰を暴くアインシュタインが得意な思考実験で、飛翔鏡のような反射(この場合も非対称)でなく透過による時間と光速の変化を今回はやります。

 まず、定点Aの光源~定点Bの観測者へ光を伝搬します。次に、その間を高速に移動する銀河鉄道999を移動させます。

1,A ))))))))))))))))))))))) B

   c=w₀

2,A ))))))))←□□□□□□□□→)))))))) B

    c=w₀    w=√(c²±v²)?    c=w₀

 1と2は、列車という異なる慣性系を通るか通らないかだけの違いでBへ到着する光のスピードが変化するかどうか、慣性系間のみの実験です。これは列車の進行方向↔に関係なくA-B間の光速が同じに変化すれば(列車内を通過している間のみ、光速が等方向に一定に伝搬)は、列車内で異方性がなく(片道光速の異方性は測れる)時間の遅れと光速が等しく変化することが証明され、ローレンツ不変性が破れたことになる。

 相対論は、運動する慣性系内の往復の光の伝搬は一定だからエーテルは有っても無くてもよいとしましたが、結果的に、それぞれの階層で名前をつけたエーテルを必要とします。

しかしその代わりに ダークマター、ダークエネルギー、ヒッグス、仮想粒子などの 空間を埋め尽くす 別の種類のエーテル様物質を必要とする。つまり、相対論では エーテルを否定したはずが、逆に エーテルの種類を 増加させてしまっているのである。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~kcy05t/nirelati.html

 絶対静止座標系を前提にする場合、運動に対してエーテルの影響が光速差にでるはずだが出ないということだが、絶対静止座標系を前提にしない場合、むしろ出ないことがエーテルと言うか媒体の働きとして、異なる慣性系の時間の進み方を変化させると共に、列車の進行方向に関係なく光速も同様に等方的に一定に変化させると考えています。

 これが重力場なら、シャピロ遅延効果といって、太陽とか強い重力場を通るとき、電磁波は波長を縮め、光速が変化して到達時間が変化するのは実証済みです。

 もう一つは一様重力場において、マイケルソン干渉計の水平回転で干渉縞の変化から光速変化に優位性が見られなかった実験に+して、垂直回転(重力場の違い)で干渉縞の変化から光速変化に優位性が見られる実験の動画です。

 それらの慣性系版で、時間が遅れるのに光速は変化しないのかという思考実験です。

 結論からいうと、列車に入った光は、時間の遅れ(もしくは早く)と共に、速度が遅れて(もしくは速く)、2の方の到達時間が遅れます(もしくは早く)。 そもそも時間の進み方が変化して光速が変化しないと言うことはあり得ない(正確には系間の時間の進み方が違ってもクロック同期が取れる)ので、

アインシュタイン(1905)は、(a)と(b1)–(b3)を光伝搬の簡単に検証可能な物理的特性に還元する可能性を認識していませんでした(以下を参照)https://en.wikipedia.org/wiki/Einstein_synchronisation

これは「光速度不変の原理」で縛らなければ、当たり前と言えば当たり前なで、

 思考実験といってますけど、そのような問題は実際に起きていて、たとえば、フライバイするときにチャープ信号という地上局から探査機に信号を送って蓄積していく測距データに差がでています。

 フライバイアノマリーは、光速がすべてのフレームで等方性であり、ドップラー効果によって宇宙探査機の速度を測定するために使用される方法が不変であるという仮定の結果であると仮定されています。[14]測定された一貫性のない異常値:正、ヌル、または負は、この仮定を緩和して簡単に説明されます。フライバイ操作中、観測者の方向のプローブの速度成分Voは、プローブによって送信された無線周波数fの相対変位dfに、ドップラー効果による光c 'の局所速度を掛けたものから導き出されます。Vo=( df / f)c '。Céspedes-Curéの仮説によると、[15]可変重力エネルギー密度場を通過する動きは、空間の屈折率n '、したがって光速c'のわずかな変動を引き起こし、不変量cに基づくドップラーデータの説明されていない補正につながります。これは、地球の基準系でのフライバイ操作の速度またはエネルギー変化の誤った推定につながります。
考慮されていない横方向ドップラー効果-つまり、半径方向の速度がゼロで接線速度がゼロ以外の光源の赤方偏移。[13]しかし、これは測距データの同様の異常を説明することはできません。https://en.wikipedia.org/wiki/Flyby_anomaly

 なぜこのような問題が起きているのかは、慣性系が有って当たり前で、電磁気学の真空中の光速一定と相対性原理が相容れないから、無理やり辻褄合わせのお互い様の強要をしたからです。

マーフィーの法則:「お互い様」を強調するのは、常にわがままを押し通そうとする側である。https://dic.pixiv.net/a/%E3%81%8A%E4%BA%92%E3%81%84%E6%A7%98

 普通に、絶対静止系や慣性系ありきでない相対運動は、

 ±v²(相対速度) = w²(相対する光速) - c²(観測者の光速)

 波動を相対させれば良かっただけの話ですが、特殊相対論はそもそもアインシュタインの思考実験すら説明できません。

 双子のパラドックスでは、光速度を基準にして尚、相変わらず質点が通る世界線の違いで逃げ道ができちゃうので、光路差をなくして、光の波動を異なる慣性系で伝搬する波動相対にしてみました。

世界線(せかいせん、英: world line, 独: Weltlinie)とは、零次元幾何を持つ点粒子の時空上の軌跡を言う。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%B7%9A

 この実験を実際にやってくれる研究所があれば、募集します。 重力波検出の精度があれば、そんなに運動速度上げないでも、有効な結果が得られると思います。



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