中高生でも分かる粒子の加速

 前に粒子の合体をやったけど、今回は粒子の加速です。

 問題は、静止する質量(m₁ = 1)、光速度(c = 1)、の粒子1に、同じエネルギーの光子2で加速したときの合成質量(M)と粒子速度(v)がどうなるかだ。

1、粒子の加速

 まずは、粒子1の重力質量M₁は、

E₁ = M₁c² = m₀w₀² = 1  (1).

 w₀:粒子1の波動スピード

 粒子1の静止質量(m₀)と同じエネルギー粒子2との合体後のエネルギーは、

E = M₁c²+p₂c = Mc² = (c/w)mw² = M(v²+w²) = 2  (2).

 w:合体粒子の波動スピード、

γ = c/w = m/M:光の運動量の等価原理

※合体前の運動エネルギーが全部、合体後の運動エネルギーになるとして、

 Mw² = m₀c² = 1、w = √(m₀c²/M) = c/√2、v = c/√2  (3).

 物質粒子の合体との違いは、静止エネルギーが両方にあるか片方だけかの違いだけで、重力質量との関係(100gの肉と100gの野菜を足すと200g)で計算すると相対論の四元運動量の式は無用です。

2、運動エネルギーは1/2?

 E = m₉c²=m₉(w²±v²)、は運動エネルギー m₉v² と内部エネルギー m₉w² の合成だが運動エネルギーは (1/2)m₀v² じゃないの?

 横軸を運動速度v、縦軸を運動量 mv の変化量 0~v の積の半分の三角形の積は1/2になるのは、内部エネルギーの変化を無視した近似なんです。

運動エネルギー(pc)を加えて加速の場合
 E =m₀c²+pc =m₉c²=m₉(w² ± v²) =(c/w₋)m₁w²=γm₁w² ≒ m₀c²+m₀v²/2
 (m₀:静止質量、m₉:重力質量、m₁:慣性質量)
 静止する観測者から見た場合
  E=m₀c²+pc=m₉c²=m₉(w₋²+v₋²)=(c/w₋)m₁w₋²=γ₋m₁w₋²、m₁=γ₋m₉
 運動する物体から見た場合
  E=m₀c²=m₉c²=m₁c²
自由落下による加速の場合
 E=m₀c²=m₉(w² ± v²)=γm₁w² ≒ m₀c²+m₀v²/2
 無限遠から見た場合
  E=m₀c²=m₉(w₋²+v₋²)=(c/w₋)m₁w₋²=γ₋m₁w₋²、m₁=γ₋m₉=γ₋m₀
 落下する物体から見た場合
  E=m₀c²=m₉c²=m₁c²

速度が十分に小さい場合や局所慣性系の視点から見た場合、質量の変化は無視できるため、運動エネルギーの近似表現として「(1/2)mv²」が使用されます。

ルートの近似公式(一次近似): x が十分 0 に近いとき√(1+x)−−−−− は 1+x/2 で近似できる。
https://mathtrain.jp/genenikou

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