#Juke_Vox vol.23

いつもお世話になっております。

Juke Vox Vol.23にゲストDJとして出演いたしました成人男性と申します。
普段は女性声優のラジオを聞いたりアニメや漫画を読んで最高の萌えに出会うために日々奮闘しております。

このnoteはJuke Vox Vol.23で流した曲を振り返りつつ、曲にこめた思いなどを綴っていきます。
当日の再現を録ってmix cloudにアップロードしておりますので、そちらも合わせてお楽しみいただけますと幸いです。


セットリスト


まずは、
Juke Voxとは。

今回お呼びいただいたパーティー、Juke Voxは「良い声の良い曲で踊る」をコンセプトに男女・新旧問わず声優楽曲が流れるパーティーです(よね?moppさん)
私が思う声優楽曲の面白いところは声優が歌ってさえいれば声優楽曲になるところです。例えばラップだろうがハウスだろうがドラムンベースだろうが、声優が歌唱さえしていれば声優楽曲として包括できる。この懐の広さこそが声優楽曲の面白さであると私は考えています。このニッチでありながら懐が広いという一見矛盾していそうなジャンルの中で腕利きのDJ達が自分の面白いと思う曲、イイと思っている曲をふんだんにかけまくるのがこのパーティーの醍醐味だとこれまた私は勝手に考えています。
そんな素敵なパーティーに呼んでいただいたからには私が面白いと思う曲、イイと思っている曲を流しながらオノレについて知ってもらおうと思いました。実は私は今回がいわゆる”現場デビュー”というやつでした。今まではせこせこと家でmixを録ってはインターネットの海に放出していただけ。今回はお金を払って見に来てくれるお客さんがたくさんいるので、その人たちに楽しんでもらいたい気持ちももちろんありましたが、私はそれ以上にオノレをアッピールしたかったのです。我ながら良くないなと思いつつも肥大化した自己顕示欲を発散せずにはいられませんでした。私がイイと思う曲をたくさんかけて、自分が気持ちよくなり、その副産物として見てくれていたお客さんがたまたま喜んでくれたら嬉しいなと。
私の大好きな「まいことゆうこのラジオK-production!」(以下、賢ラジ)というラジオがあり、それのはじめて番組イベントを終えたパーソナリティの夏吉さんが「私が好きに何かをやって、こんなに喜んでくれる人がいると思っていなかった」という旨の発言をしていました。私と夏吉さんはそもそもの社会的な知名度や魅力に雲泥の差があるため、そこに自分を代入することはできませんが、このバイブスを持って挑みたいなと思いました。

もうひとつ、テーマとしてあったのが「愛」でした。私はラブコメをはじめとする恋愛要素のある作品が好きです。私はキリスト教徒ではありませんが、隣人愛的なものにかなり影響を受けています。私が隣人を愛して、隣人がとのまた隣の人を愛して、そのまたetc…とつながっていけば今よりも素敵な世界になるんじゃないかなと割と真剣に思っています。そして、この愛の対象に指定はありません。人でも動物でも曲でもなんでも。私は誰が何かを愛する気持ちを大切にしていきたい。幸いなことに、この世界にある曲には愛を主題にしたものがたくさんあります。一部例外もありますが、誰かが誰かを愛する気持ちや意志を表明した曲をたくさんかけました。

  1. song of K.E.N.P.R.O. ~社歌~ / KENPRO

前の番手のinuiさんがアニメサイズで終わらせてくれるという甘々なパスをくださったので、いきなりドカンとこの曲をかけました。この曲は声優事務所賢プロダクションの創立30周年を記念して作られた社歌です。賢プロダクション所属声優が出演したイベントKENPROCKの会場限定CDに封入されています。この曲には「起こせ!センセーション!」というフレーズがあるのですが、賢ラジでオープニングトークが終わる際に発せられる掛け声の「起こせ!センセーション!」はこの曲からの引用です。そして、mograさんのHPに記載していただいたプロフィール文もここから引用しました。
楽曲はファンクロック調の骨太なサウンドで情報だけ聞いていればコミックソング感もありますが、それを微塵も感じさせないブラックテイストな優れた楽曲です。私はファンカデリックやパーラメントと言ったP-FUNKが好きで、この曲をP-FUNKと言い切るのは無理がありますが、4親等くらいの親戚感を感じています。
あとで映像を見返したときにダビドルイスくんが映像を出してくれていて本当にびっくりしました。いろんな方がツイートしていましたが、本当にダビくんのVJが良くてそれに救われた場面が多々ありました。ダビくん、「な、なんだこれは…」って言いながら対応してくれてありがとう。

2.Togther / ZMAP

2曲目は大月俊倫・伊藤健太郎・置鮎龍太郎・真殿光昭・川上とも子による声優ユニットZMAPの「Together」です。この曲はISHIIさんと犬重さんが企画監修を行った声優レアグルーヴ2に入っていて知りました。この声優レアグルーヴ2にはJuke Voxアンセムのひとつである水野愛日さんの「speed of love」も収録されていたりと持っていて損はないアルバムなので未所持の方はチェックしてみると良いかもしれません。
このユニットは名前からわかる通りSMAPを意識したユニットです。90年代のSMAPのファンキーなグルーヴを踏襲したシンプルに良い曲。謎のスクラッチ音もナイス。サビで男女に分かれてメロが上下に重なり合うのがかなり気持ち良い。

3.プラチナ・ソウル / カレン・シュタットフェルト (小清水亜美)

コードギアス 反逆のルルーシュのキャラクターソングから。見てないアニメの曲を流してごめんね……。コードギアスのキャラソンで同じく小清水亜美さんが歌う「One More Chance」の方がクラブユースなサウンドで人気かと思いますが、私はこっちもかなり好きです。アニメは見ていませんが。ブラックテイストな曲をもう少しやりたくて選びました。「好きなことなんでもできる あなたとふたりで共犯者になる」という歌詞の危うさが本当に好きです。アニメを見ていないので真の意味は理解していませんが。

4.New Funk / Ayuru Ohashi

大橋歩夕さんの楽曲。キックがめちゃくちゃ鋭くて私は大好きです。譜割というかボーカルのリズムが若干後ろ目な上に「Green / Clean」「Pink / Link」「Blue / Truth」「Red / Set」など簡易的なものでありながらも随所で韻を踏んでおり、かなり踊れる仕上がりの曲だと私は思っています。みなさんどうでした?MOGRAのブースって立つまで知らなかったんですけど、VJの明かりがまぶしくて客席が全く見えないんですね。なので、ウケてるのかどうかわからなかったんですけど、今回はオノレをアッピールするのが目的なので逆に振り切れた感じもありました。
この曲は次の曲に繋ぐためにサビ終わりに2サビの後ろ4小節を足す謎editしました。2サビ終わりから入るホーンが気持ちよくて、その流れで次の曲に繋ぎたかった。

5.call me today / 駒形友梨

そんな次の曲は駒形友梨さんの曲。彼女は私が声優楽曲を聞くようになったきっかけでもあり、大きな思い入れがあるのですが、それを綴る場はここではないかなと思うので割愛します。でもちょっとだけ言うと、彼女のソロラジオの電話コーナーに私が出演した際にその流れでこの特別な人と電話をかける曲を繋いでくれた感動を思い出しながらCDJのスタートボタンを押しました。
サビが「特別な日でもなんでもないのにほころんでる 心につっかえた塊さえ溶けてくみたい」なのですが、特別な日ではないし、すぐに忘れてしまうような一日だけど、この人にとっては確実に幸福な時間。そんな思い出と呼ぶにはささやかすぎて思い出せるように忘れることもできない日々に幸福を感じることができるって究極の愛のひとつだよなと思いました。駒形さんの曲には日々の幸せについて歌った曲がたくさんあるので私は本当に好きです。全部名盤なので未聴の方は是非。

6.ワタシイロ / 伊藤美来

call me todayで気持ちよくなっていたら縦フェーダーを上げた状態でCUEを押してしまいまさかのフライングみっく(フライングドックにみたいに言うな)
call me todayからのワタシイロの繋ぎは個人的にかなり気に入っています。初期伊藤美来っぽい穏やかなポップな印象。1Aの「ほんの少しだけど今日はなんでだろう特別に思えたりして」で前の曲からの特別繋ぎでもあったりします。
サビの「溢れ出す色とりどりの世界 飛び込んでもっとキラキラ光れ」は私からのjuke voxへの気持ちだったりします。私はこのパーティーに遊びに行った翌日にDDJ-400を買ってここにいるから。このパーティーに来て世界が色とりどりの世界なんだって気づいたっていうね。

7.大スキ! / 天海春香 (CV.中村繪里子)

何かと話題の広末涼子の名曲、「大スキ!」の天海春香カヴァーバージョン。例の報道が出る前からこの流れを考えていたので、報道が出てからはかなりヒヤつきました。
上述の通り、今回のテーマのひとつには「愛」があります。愛を伝える方法はたくさんあり、例えば些細な変化に気付くだとか、何か物を贈るとか。数ある中でいちばんオーソドックスであり、簡単であり、難しいのが言葉で伝える方法ではないでしょうか。この曲はバカのひとつ覚えみたいに「大好き」と歌い上げます。あまりにも情緒がなく、幼さを感じますが、純真さも同様に感じます。安直ではありますが、この曲のことが、このパーティーのことが、目の前にいたひとのことが、このnoteを読んでくれているあなたのことが大スキ!なんだよと思いながらかけました。ここの繋ぎもかなり気に入っています。
moppさんのツイートが本当に最悪だったこと以外は良かったと思います。

8.この町の丘から / 堀江由衣

声優の浅野真澄作詞曲。浅野真澄って作詞もやっているんですね。知りませんでした。
堀江由衣さんのファンシーな歌声と強い4つ打ちのキックが同居する楽曲で、このアンバランスさが声優楽曲の面白みのひとつだなと感じています。
ぽこびーがノリノリでブースに来てくれて嬉しかったです。フロアが見えなからウケんのかの不安を少しだけ纏っていたんですけど、ぽこびーとかほんだくんとかやましくんとかが来てくれて心強かった。

9.ゴルシでラップ -It's むりむり-×Slicker's Blues / ゴールドシップ (CV. 上田 瞳)×SMAP

なぜだかわからないんですけど、どうしてもかけたい曲のひとつでした。どうしてもかけたいんだけどビートが弱すぎて困ってしまい、キーとBPMが一緒なSMAPの「Slicker's Blues」のイントロ8小節をマッシュアップしました。繋ぎもあえてビートのみの8小節を余分にかけることにより、なんかこいつ今までのラインとは違うことをやろうとしているな…と注意を惹く目的がありました。ちゃんとできていたのかな?
ラップが終わった後半のメロパートに謎の中毒性を感じたのと、私のことを多少知ってくれているひとであれば意外な選曲だなと面白がってくれるのかな?とも思っていました。

10.Insomnia / デュアル Prototype (種田梨沙)

前の曲をフルがけして、ここから一気にBPMを90まで落としました。見てないアニメの曲を流してごめんね。
静岡の友達にえまちゃんとという人がいて、彼が所属する「スキナコエ」というパーティーが先日ありました。私は彼のDJが本当に好きなので楽しみにしていたのですが、バス70分遅延で見ることができず……。
その時に彼が「insomnia」を流していて、これは成人男性が来るって言ってたから流したんだよと言っていてお返しの意味も込めてかけました。
裏の意味もありますが、本当にイイキョクだなと改めて思いました。アンビエントっぽい雰囲気のシンセとメロに近い音域で揺れるシンセ、リズムも取りやすく、なにより種田梨沙さんの歌声がたまらない。
ピッチの揺れを完全に抑えることにより歌声のクセを排除し、種田梨沙のいちばん素朴な歌声が聞けるのが本当にありがたいな。
あまり他の方が流している印象がないので、折を見てまた使っていきたいなと思っています。

↑えまちゃんのスキナコエ再現mix。最高。

11.ないものねだり / 坂本真綾

坂本真綾さんの新譜からceroの荒内提供曲。私はceroの大ファンなのでこの組み合わせが発表されたときに本当に大声を出しそうになりました。ceroと組む声優なら早見沙織なのかな?と思っていたので、予想外ではないものの、坂本真綾なんだ…って。それと髙城提供じゃないんだ!とも思いました。インタビューで荒内さんのソロアルバム「Sisei」を聞いて荒内さんにお願いしたと言っていて納得。。。
新譜も何曲かかけたかったので、今回かけられて本当に良かった。
この曲は何よりもストリングスの印象が強いです。ストリングスのアタックのタイミングでリズムが取れるくらいには印象が強い。荒内さんのこのタイプの曲を聞く機会が最近あまりないので聞いていて本当に嬉しくなりました。MVもかなりナイスな仕上がり。

12.Baton / 明日小路 (CV:村上まなつ)

私は「明日ちゃんのセーラー服」が大好きで……。あの作品で村上まなつさん演じる明日小路を聞いたときに村上まなつは明日小路を演じるために声優になったんだろうな…と思うほどに感動したのでした。そんな作品のEDより「Baton」。この曲のイントロのアコギが好きなんですけど、そこを上手に聞かせることができなかったのが若干の心残りです。
私はアニソンがアニメの内容も背負ってしまっているのが正直あまり得意ではなく、だからアニクラにはあまり遊びに行っていません。アニソンはアニメのために作られた楽曲である場合が多いので、アニソンとアニメを切り離すことはできませんが、楽曲が楽曲以上の意味を背負っていることに良さもあるし悪さもあるなと考えています。
この曲は前述の通り「明日ちゃんのセーラー服」のEDの曲です。物事に対する愛にあふれた優れた作品であるため、今回のテーマともバッチリなのですが、楽曲に楽曲以上の意味を背負わせてしまったことに対する罪悪感は最後まで拭い切れませんでした。それでもイイキョクであることに代わりはないので、覚悟を決めて流しました。

13.Only one yell -八木野土香ソロver.- / 八木野土香 (羊宮妃那)

みなさんはHOOOOPEを聞いていますか?ここは月曜HOOOOPEからの火曜HOOOOPE繋ぎです。木曜の水野朔さんの音源も持っていたのでAメロは羊宮さんでBメロは水野さんで…のようなeditを作ろうかと考えていたのですが、水曜の伊駒さんが曲を持っていないので仲間はずれみたいになるのが嫌なだなと思い、割り切って火曜の羊宮さんのソロバージョンをかけました。
HOOOOPE繋ぎではあるのですが、Batonのアコギのテイストと似たものを持った曲なので意味もありつつ、意味を受け取れない方にも良さを感じていただける繋ぎではないでしょうか。
セレプロは最後の入院のくだりまでは本当に好きでした。早く心から愛せるアイドルアニメコンテンツに出会いたい……。

14.Ordinary / 早見沙織

早見沙織さんの新譜より作詞:早見沙織、作編曲:Tomggg楽曲。今回のアルバムでTomgggを呼んだ経緯として今回の会場であるMOGRA主催のMU2020でTomgggが早見沙織のmistのRemixを流し、それをレーベルの人が見ていたのがきっかけのひとつだとインタビューで読みました。MOGRAに対するビックリスペクトを込めつつ曲を流しました。
この曲、歌詞が本当にスゴイと思います。

君が生きて笑えることが
僕にとって何よりも嬉しくて
外の世界 眩しく感じても
特別じゃなくていい
器用じゃなくてもいい
何気ない日常を重ねていく

Ordinary / 早見沙織 作詞:早見沙織

似たようなことを何度も申し上げておりますが、私はなんでもない日常を肯定する曲に救いを求めている傾向にあります。「生きてるだけで偉い」という無責任な肯定とは違う温かみに触れるたびに泣きそうになります。私の人生にはJuke Voxのような特別な日が必要でそのために日々の生活を頑張っていますが、その日々の生活の積み重ねの上に特別があることを忘れたくないなと思いました。特別を楽しむために何気ない日々を積み重ねてこれからも頑張りんぐ……!

15.きまぐれユモレスク / 箱崎星梨花 (CV.麻倉もも)

これは作家のTomggg繋ぎです。Ordinaryを聞いた瞬間にきまぐれユモレスクと繋げられそう!と思ってツイートしたら、ばっちりyakiyaが覚えていたらしくて、大阪のyori_michiというパーティーに遊びに行ったときに本当にやんの?って言われてかなりヒヤっとしました。
この曲、本当にスゴイです。本当にスゴイ。本当にスゴインゴねぇ……。

16.スウィート・エスケープ・Memorium(towa's Portowal jerry fish mix) / 松木澪菜(CV.安齋由香里)

今回流したかった音源のひとつである音声作品です。私は昨年の5月に百合音声作品レーベルSukeraSonoに出会って人生がまたひとつ狂いました。ひとりで狂っていると時々心細くなるので、これを機にみんなにも気が狂って欲しいなと思って流しました。大阪のパーティーyori_michiの今年の2月の回のゲストで浮遊さんという方が出演されました。彼がアクト中にSukeraSonoから発売されているイルミラージュ・ソーダという音声作品を流していたのですが、その流し方が本当に素晴らしくて度肝を抜かれました。イルミラージュ・ソーダという音声作品はノイズやアンビエントのような素養も持っているので一般的な音声作品とは少し違う作品ではあるのを前提にしても、やはり音声作品は大ネタとしての取り扱われることが多いです。しかし、彼はイルミラージュ・ソーダを大ネタとして扱うことなく、他の曲と繋がりを持たせながらかけていました。この音声作品をも音楽として捉えることができる地場を整えながらDJを行っていたことに本当に感銘を受けました。
私もこのようなことをやってみたいと思い、「きまぐれユモレスク」の間奏”好き/嫌い/好き好き/嫌い”でリバーブを飛ばしながらゆっくり違和感なく繋げるようと計画していたのですが、当日のミキサーの調子が悪くBeat Fxがほぼ使えない状態だったので、かなりの違和感を生みながら繋げてしまいました。ここは正直かなり悔しかったです。

この音声作品は前述のSukeraSonoから発売されている【百合体験】澪菜さんは甘やかしたい~隣に住んでるお姉さんに看病される話~【CV:安齋由香里】に付随する音声作品です。今年の4月にSukeraSono発足2周年の記念イベントで来場者と配信購入者限定に配布された音源となっています。本編の内容を断片的に切り出してピアノ主旋律のアンビエント調のトラックに張り付けた異常作品。これを聞くと隣の部屋の澪菜さんの水族館に行く約束をしていたのに風邪をひいてしまって丸一日看病して貰ったあの日を思い出させてくれます。このコラージュを手掛けたのはイルミラージュ・ソーダでお馴染みの北島とわ氏。氏は本当に音声作品を通じて音声・音楽の可能性を拡大しようとしているのではないかと思わせてくれるほどのクリエイティビティを持って活動しているので要チェックな音楽家だと私は思います。
ダビくんが俺この時間何すれば良いの…って困惑していました。本当にごめんね。フロアにいた友達がこれを流しているの時の様子を動画にしてくれていたので確認してみたら妙なざわつきがあってウケました。

17.ラブジェネック / 新見遙佳 (伊藤かな恵)

音声作品を流したあとに何をかけるか本当に迷いました。上田麗奈、釘宮理恵、白鳥由里、駒形友梨あたりでアンビエントへの移行も考えていたのですが、それはそれでお腹いっぱいな感じもありますし、私はアンビエントに対してそこまでの思い入れがないので、なんか違うな…と。BPMを上げていきたいなと思っていたので、当イベント主催のmopp氏のプロモーションmixで知ったこの曲を流しました。自宅で色々考えていた時に試しでかけてみたら親和性がかなりあったので個人的にここの繋ぎは良かったと思っています。澪菜さんに看病をしていただいた風邪の日。ひとりでいたら心細かったと思います。でも、澪菜さんが看病をしてくれて私は元気になれた。あの日、澪菜さんが私のことを好きだったのかどうかはわかりません。もしかしたら、大好きよって告げる1秒前かもしれないし、違うかもしれない。恋かどうかはわからないけれど愛は確かにあった。そんな気持ちをかけて流しました。重すぎる了解。

18.BEAM YOU / 伊藤美来

2度目の伊藤美来。BPM103の曲を130でかけました。この早回しについて感想を多くいただけたのが嬉しかったです。この曲はサビに入るまでキックがありません。このABキックなしサビキックありの緩急を活かすためにAの時にEQでLowを完全に切ってBのタイミングでフィルターで下を削りながらリバーブをかけて少しだけシューゲイズテイストを出し、サビで全部のEQを12時まで戻してリバーブを切って踊れる雰囲気を出したかったのですが、ここでもリバーブの調子が悪く上手くいきませんでした。それでも過剰に緩急をつけたいという目論見は達成できたのであの場でできることはできたのかなと思います。早回し/遅回しに関しては個々人の思想によるところだと思うのですが、私は早回し/遅回し肯定派なのでこれからも要所要所でやっていきたいと思っています。

19.世界は恋に落ちている -アカペラアレンジver.- / うたごえはミルフィーユ

ハニーワークスのマスタピースを声優アカペラグループ”うたごえはミルフィーユ”がカヴァーしたバージョンです。私は評判高いボイスドラマを1秒も聞いていないですが、「ガーネット」をモータウン調にアカペラアレンジしているのを見てファンになりました。当日は裏でうたミルのイベントが行われており、チケットも持っていたのですが、、、ですが、、、、、、。まあ良いでしょう。アニメ化おめでとうございます。
入りのタイミングの拍を間違えたのですが、なんとか軌道修正できました。できてたよね…?
この曲は1サビ終わりで2サビ終わりに飛ばしました。前にカルトという近寄りがたい名前の友人が同じ母音であればそこまで違和感なく飛ばすことができると言っていました。言っている意味はわかったので、事前にやってみたら多少の違和感はあるもの、これでも十分大丈夫だと判断しました。俺はどうしても落ちサビ前の「好きです」が聞きたかった。
この曲をかけたときにpokobさんが「お前は本当に胆力がスゴいな」と言ってくれてなんかとても嬉しかったです。

20.恋愛脳 -キサラ (CV:会沢紗弥) ver.-  / キサラ (会沢紗弥)

世界は恋に落ちているを最後までかけたので、ここからはもう一度仕切り直しです。何個か展開は用意していたのですが、隣のVJのダビくんが会沢紗弥のオタクということもあり、今回は恋愛脳ルートに行きました。ちなみに安野希世乃ルートとアイドルマスターシャイニーカラーズルートとニセコイルートがありました。
君に不安定したいと思えるほどの恋がしたいンゴねえ……。

21.おとぎ話のヒロインは / 陽日葵ゅか

R-18系の音声作品をメインに活動している陽日葵ゅかさんの本人名義の曲。未熟な変光星のひとりと言えば伝わるでしょうか。彼女の音声作品はどれも素晴らしく、情緒のあるエロティシズムを醸せる実力のある声優です。彼女のようにアニメをメインにせずに活動している声優もたくさんいて、この曲のように優れた曲を持っているひとがいることを伝えたかったのと、正直ひとりでは音声作品をメインで活動している声優の楽曲を探すのに限界があるので、この曲を機に仲間ができたら嬉しいなと思いました。ちなみにこの曲は未熟な変光星でお馴染みレジスタンス和歌山氏が提供しています。
不特定多数の人から様々な感情を向けられる立場である声優が”みんなのヒロインの前に君だけの乙女なんです”と高らかに歌う覚悟を私は信じたいです。恋、していくぞ。

22.オービタル / 駒形友梨

私は駒形友梨さんが昨年末までbayfmで放送していた”駒形友梨のbayb×3”の大ファンでした。この番組の最初数か月だけオープニング中にこの「オービタル」のイントロがループがかかっていたので、それを踏襲してかけました。大阪の先輩のdaramiyaが反応してくれて嬉しかった。私は異常者ではないです。
リファレンス元はおそらくずっと真夜中でいいのに。でしょうか。AOR調のイメージが強い彼女の中では異質を放つ曲であり、「クロックワイズ」や「Lonely Blueが終わる頃には」に比べるとあまりかかっているイメージがありません。アップテンポの駒形友梨も知ってほしく今回は流しました。これは信念の話です。


23.Open Tuning / .lady.

2010年から2015年まで文化放送超A&Gで放送していた番組『A&G NEXT GENERATION Lady Go!!』のパーソナリティによるユニット.lady.の曲です。
毎週毎曜日、放送をちゃんと聞いていたわけではないのですが、時間があえばちょくちょく聞いていたのが懐かしいです。なので当時ガッツリ聞いていた人ほどの思い入れはないのですが、この曲を聞いて喜んでくれるひとは一定数いるだろうなと思い、流しました。今回のDJで唯一のサービス曲です。リマインド要請があるとしたらここかなと思いひそかに練習していたのはここだけの話でお願いいたします。
この曲は1サビに入るまえにラスサビに飛ばしました。綺麗に飛ばすなら「ひらけ」のタイミングで飛ばすのがベストですが、今回は飛ばしたことを主張するために1サビに入るタイミングの「ひらけ」を聞いてからラスサビの「ひらけ」前に飛ばす「ひらけ」2段階仕様にしました。これは果たしてお客さんにとって嬉しいことなのかはわかりませんが、私は確実に嬉しいのでこんな感じにしました。

24.あやふわアスタリスク (for 七海みなみ) / 七海みなみ (長谷川育美)

この曲は「弱キャラ友崎くん」のエンディング楽曲であるDIALOGUE+ の「あやふわアスタリスク」をアニメキャラを担当している長谷川育美さんがキャラ名義でカヴァーしたバージョンになっており、原曲とは歌詞が少し違います。
DIALOGUE+ ファンのひと、ごめんね。
OPENRECで配信している”長谷川育美・川井田夏海のなんにもしたくありません”という最高のラジオ番組があり、私はそれの大ファンなのでどうしても長谷川育美歌唱曲が流したかったのです。順で行けば結束バンドの曲を流すと思いますが、宗教上の理由で結束バンドが流せないため、ウマ娘と推し武道で迷った結果。この曲になりました。アニメED用のテレビサイズした用意されていないため時間調整にも使えるだろうなと思った裏の意味があります。”なんあり”は純に面白いラジオ番組なのでみんなにも聞いて欲しいです。後世に語り継がれるべき作品だと私は思っています。
あやふわアスタリスクはサビのドロップが嬉しいですよね。本当に嬉しい。以上です。


25.カン違いSummer Days (川口夏海 Ver.) / 川口夏海 (川井田夏海)


長谷川育美の曲を流したということで最後は川井田夏海歌唱曲で締めました。
この曲はKONAMIのときめきアイドル projectというコンテンツの曲です。正直私はこのコンテンツのことを知らずに流したのでウケるのかどうかわかっていませんでしたが、ダビくんがめちゃくちゃに喜んでいて本当に安心しました。
改めて思いましたが俺の隣にいてくれたのがダビくんで本当に救われました。この場で改めてお礼を言わせてください。ありがとうございました。
この曲、元48Gのオタクとして血が騒がすにいられません。疾走感(本当に嫌いな言葉)がある4つ打ちギターポップ。夏の入道雲のように壮大なストリングス。”僕が飲みかけのラムネ開けると「私も」って横取りする君は少女のままさ”や”入道雲、遠くでひとり泣くのだろう”や”アスファルト、蜃気楼僕らの関係が揺れてる”のような君と僕の関係性を端的に表すラインや情景を心象に重ねるラインは秋元康を感じずにはいられません。
この日は6月中旬でありながら雨ひとつ降らない快晴でした。そんな日に夏の曲で締められて本当に良かったと思います。

長文失礼いたしました。
流した曲について私情を含めながら書いたのは野暮な感じもしますが、技術がない私が気持ちしか用意することができなかったので、良しとすることにしました。
改めて、今回ご来場いただいたみなさま、配信を見てくださったみなさまありがとうございました。
静岡勢とか名古屋のにぼしくんとか遠方から遥々と来てくれた上にお褒めの言葉まで頂戴できて嬉しかったです。
配信で見てくれて大阪の方々には「異常者っぽくて良かった」とか「キモくて良かった」と仰っていただきました。や、もっと言い方あるだろ。

Juke Voxは次回の開催が決定していて9/2(土)だそうです。
次回は周年回という非常におめでたい回ですし、今回同様楽しいパーティーになると思いますので、是非遊びにいってみてください。
私は2回連続ゲストのお誘いがきても良いように準備をしながら当日まで待とうと思います。
続報は主催のmoppさんのTwitterをフォローしてお待ちください。

というわけで本当にありがとうございました。
私は声優楽曲とJ-POPでDJができますのでご興味があるかたは是非お声がけください。
もし次Juke Voxに出る機会があったらmoppさんに「お前は本当に最高のDJや!おれのことはモッピーと呼んでくれ!」ガバッと抱いてもらえるようなDJをしたいです。

最後まで読んでくれありがとう(尾崎世界観)
ここまでのお相手は成人男性でした。

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