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【講義四日目No.1】クラリティの概要

クラリティはとても奥が深いので、ダイヤモンドが好きな方はルーペを購入して沢山見るのも面白いかも知れません。

(筆者も言われたように)数をこなせばこなすほどダイヤモンドを見る目が肥えていき、特にこのクラリティが理解できて参ります。

インクルージョンはダイヤモンドに限らず天然石である証しですから、自分が購入する(した)石はインクルージョンでさえ可愛く見えてくるのではないでしょうか。世界に二つとして、同じ場所に同じ種類のインクルージョンはないのですから。

また、このクラリティのグレードだけを考えると例えばSIクラスは上から数えて半分より下なので、あまりきれいではないようにも思えますが、各グレードの範囲は等間隔ではありません。

その辺りもおよそ上記図面の間隔の通りとなっています。(図面はGIAの鑑定書にあるCLARITY SCALEを基に作成しております)

つまり、VVSよりSIクラスの方がグレードの範囲は広く、これはインクルージョンの多さからさまざまなパターンがある為です。

逆を言えば、VVSクラスともなると「10倍拡大でも発見が困難」ということから解るように、本当に微小な世界であることが伺えます。

ダイヤモンドのバイヤークラスではなく、そのバイヤーに売る側の立場となる専門業者や、鑑定機関ともなると30倍などの専用顕微鏡で評価します。


■次回の講義は下記よりお進みください。

【講義四日目No.2】クラリティの価値の本質

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