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子供がやっちゃいけないプレーって何? (ぶんサル回想録)

人間の喜怒哀楽という普遍的な感情がスタジアムにはある。
サッカースタジアムは一級の美術館でもあり、歌声がこだまする音楽堂でもある。
1世紀を経った現在でも原型を変えることないフットボールの"現場"で渦巻く臨場感こそが「娯楽」そのものである。

推しのチームがどんなに負けが混んでたとしても、たまらなく心躍るプレーを求め、チームの勝利を信じてサポーターはスタジアムに出かけ続ける。
その個々のストーリーの積み重ねによってスタジアムは独自の趣が出るんだと思う。

冒頭から熱いスタジアム論をぶっ込んだのは、調布でやるフットサルコートは味スタの奥にあり、毎回巨大なスタジアムを横目で見ながはコートへと向かっているからかな。
先週なんかは外壁がライトアップされていて、夜闇の中に強烈に放たれるエメラルドグリーンは、デヴィ夫人の指に輝く宝石のようでとても綺麗でした。

とてもセクシャルなカラーでした



僕たちがいつもプレーしてるコートは、ちょうどホームチーム側ゴール裏の1番熱いエリアに最も近い外の敷地なので、太鼓の音や声援がよく聞こえます。
この前は、瞬間沸騰したドエラい歓声が聞こえたので休憩中にググってみたら、天皇杯でヴェルディがジュビロを仕留めた決勝点だったということがありました。

サポーターにとっては歓喜の劇場のすぐ側で緩くフットサルやってる俺たち。
日常と非日常の空間が絶妙に入り混じるちょっと贅沢な環境。
こういう風景がナチュラルに積み重ねられると、"文化"っていうものの厚みになるんだろうなと。遠い目をしながらふと思いました。

真っ暗な背後が味スタになります




前振りが長くなりましたが、味スタの側でやるぶんサルに付加価値が生まれつつあります。

ブランディングとしてやる前から狙っていた"夜な夜な大人と子供が一緒になって楽しくボールを蹴る"が思ってた以上に覚醒されてきました。

コレがほんとメチャ楽しいです。

子供が目を輝かせて楽しむのは過去にもやったので狙い通りなのですが、大人も子供の無限のエネルギーをビンビンに感じてメチャ楽しいです。
その相乗効果でぶんサルにしか出せない雰囲気が出来きてきたなと。先週大雨の中で、みんなでガハハと笑いながらプレーしてそう思いました。

ローカルなネットワークもできつつあり、これからも小学生と町クラブの中学生が増える予定です。
フットサルやってるJKたちも来るかもしれない的な予定です。


子供がやっちゃいけないプレーって?

先週ぶんサルに来てくれた子供の親からこんなこと言われました。

「普段クラブではやっちゃいけないプレーをここでは積極的に取り組んでて、ほんとに楽しそう」

この褒め言葉は大変嬉しかったんでが"やっちゃいけないプレー"に引っ掛かっちゃいました。
フットボールにやっちゃいけないプレーってあるのか?ましてや子供に。
その子のプレーを思い返すと、ドリブルの仕掛けかな?くらいしか思いつかなかったですが、ドリブルの仕掛けの何が悪い?です。

なんというか大日本帝国から続く情操教育の残りカスが、奥歯に引っかかる思いがしました。

場末のフットサルだろうが重要な公式戦であろうが、ミスを恐れず積極的にトライすることは悪いこではない。その挑戦が楽しさの源だと思います。実際僕が選手だったときはこのメンタリティでやってたし。

厳密にはルールと勝敗が存在するから試合でやっちゃいけないプレーはありますが、もしクラブではやっちゃいけないプレーが、パスを選択せず個人で仕掛けるドリブルであれば、ぶんサルでは全然オッケーです。
むしろ大人が「勝負!勝負!」と大声張り上げ子供にてトライさせます。だって大人をブチ抜けたらかっこいいし、自信にもなるし。抜けなかったとしても、次はどう抜いてやろうと考えるわけで、それが遊びってもんだと思うし。

いつの間にか「プレー=やらされてる」に変換され、「プレー=遊び」を忘れちゃった。みたいな気付かぬうちにスプーンですくえる猿の脳みそ並みにイマジネーションが収縮しちゃった子供は多いのだろうか?
心と頭を繋ぐ回路が遮断され気味で、意外性のかけられもなく自己主張を怖がる子供は多いのだろうか?

これはただことじゃない。保守党の反乱。芸術革命。人民運動。そんなテンションに近いアタックで大事な部分を取り戻したいと、ささくれた心の解凍を求めている親子さんがいたら、是非ぶんサルに来て遊びましょう!

ジョンレノンは世界に向けてこう歌ってました。

「イマジンしてごらん 型にハマってないかい」

まぁ、これはウソですけど。

とはいえ、もしも子供&学生が急増しちゃったら、今いるおじさんの走力では立ち行かなくなります。ぶんサルは大人の力も必要としています。

調布は都内から少し遠いですが、ここでしか出せないグルーヴの楽しさはを一回味わってみませんか。
昔、五木ひろしが安室奈美恵をカバーしたようにトライミーしませんか。

アムロちゃんはこう歌ってます。

「あなたをみてる、私を信じて。
もっとトライミー。違う明日の夢をあげる」

興味のある方は是非一緒にボール蹴りましょう!
 




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