HEY SA!かよ!(前編)

ご無沙汰してしまいました。お元気ですか。

唐突ですが、好きな本を紹介していいですか。

埼玉で活動するNPO法人、ハンズオン埼玉の西川正さんが、保育園保護者、PTA、自治会、そしてボランティア団体などを通じて、これまでどんなふうに暮らす町と主体的にお付き合いしてきたか、他地区の事例とともに紹介している本。

今、なにかと「お客様」と「サービス提供者」とに分かれてしまいがち。お客様になってしまうと、何か困ったことが起きた時、当事者性が薄れてしまい、サービス提供者へのクレームに繋がったりする。

私はこの雰囲気が窮屈だなぁと感じている。
なんでも誰かのせいだと一見楽だけど、自分のために利益になることにはならなかったり(できていたことが全面禁止になっちゃったりね)、巡り巡って自分の首を絞めている。本当はみんなで考えれば解決するかもしれないのに。

私はとある街で子育て支援をしている中で、子育て中の方が、「たまたまその町にいるだけ」「(仕事の拠点として)寝に帰るだけの場所」から、人と人が繋がるように、子どもにまつわるコミュニティに少しずつ関わっていけるような企画を練っていた。
ちょっとしたイベントを企画して、派生する作業を親同士のお喋りのきっかけにしたり、ご近所の公園は一緒に遊びに行っては、違う世代との交流の一歩目にしたり…といった、地味で地道なものなのだけど。
子育て環境や社会課題を、自分ごととして感じていくように、種まきを意識して運営していた。

ところで、私は活動している地区とは離れた場所に住んでいる。それなのになぜそんな種まきをしていたかと言うと、ゆくゆく自分の居住地の子育て環境にボランティアとして関わりたいと思っていたのと、子育て支援職をパートではなく、ガッツリ常勤職として求人してたのがこの団体だったから(子どもの教育費を稼ぐ必要があった)、の2点が理由だった。明快!

数年が経過し…。
稼がねばならない金銭的な理由が落ち着き(めでたく子どもの学費を払い終えた)、仕事の方もだいぶノウハウ吸収し、今は1つのひろばを全面的に任せて貰えるように。
さあそろそろ私の活動する場所を、居住地に戻していきたいな、と考えて
「注力する先をシフトします(常勤職をやめます)」
「後任を見つける必要もあるだろうから、1年ちょっとの猶予をとって、来年の年度末辞めます」
と、昨年の冬には上司に伝えていた。
そもそも、正社員ではなく期限付き社員になっていたのも、ずっと働き続けるつもりはないからで、上の人もそれを承知で雇ってくれていたはず。

しかし、あらゆる法人が新卒や新年度の常勤保育士を募集し始める夏になっても、私の後任をリクルートする気配がない。
ま、まさか私が辞めるのやめるの待ち…??

でもこれは私の人生。地元を1から耕すことを考えると、アラフィフな私には時間がないのだ。
今考えてみればここで上司に話をすれば良かった。

そして今秋。
私「来年度のひろば、どなたが引き継ぐんでしょうか。そろそろ引き継ぎ始めないと…」
上司「他の事業の兼ね合いも含めて話し合って、閉めることにした」
私「ファッ!?!?」
閉鎖、HEY SA!ですか!!!!

続く。


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