牛女新作コント103月

こんにちは

自分がお笑いはじめる前からM-1はありましたけど、それが始まる前からお笑い的なことは好きだったので、自分にとってのお笑いはそういうコンテストではない、という思いがあります。

G-1グランプリってまだやってるのかもう終わったのかも知らないくらい全然ニュースが入ってこないですが、そういうコンテスト群のなかで圧倒的に影響力を持つM-1が「人生変えてくれ(で合ってましたよね)」と全く同じコンセプトでやってる以上、Gに崖を意味させるのは無理があるかもしれません。M-1は決勝とか行ったら本当に人生変わりますし…でも変わるのは人生であってその人自身ではないわけで、だから自分にとってはコンテストより、自分がお笑いをやっていることの方が重要だと思ってます。多分他の人にとってもそうだと思います。

なので自分がお笑いをやること自体を再考しなければならないとき、M-1とかキングオブコントとかを目処にする必要はないと思います。むしろそういうみんなが参加する、誰かの人生が必ず変わるでかいコンテストを無視することって、就職とか進学をせずにお笑いをしようと決めた過去の自分に近づけるんじゃないでしょうか?そういう理にかなったことをしないことの楽しさとか開放感ってけっこう気持ちいいし、そんなふうに人生より自分を優先させる人の方が面白い気がします。
だから気が進まないならそういうコンテスト出るのやめてもっと自分にとって楽しいことすればいいんじゃないですかね、俺は出ますけど。でも俺はおととしくらいまで出てなかったし

以下牛女新作コント10本ライブの感想です

1.トイレ
最近便所のネタ多いですね、先月もふたつあったし今月もふたつありました。新しく作ったやつを次々と見せるやつなので全体の感じとかは特に考えてないので…自分にも影響のあった最近のお笑いニュースを元につくりました。

2.休憩
俺が面白い格好をして面白いポーズをとるだけのやつですが、一応その登場人物の実際の話をお笑い仕立てにしています。なので元の知識を共有してなければ分からないんですが、面白い格好してるだけで面白いのでそれでいいはず。ただ変な格好してるだけじゃなくてちゃんと考えた上でそれをやってます!という奥行きを感じさせるだけでも見た人の感想は変わってくると思いますし…

3.自治体
イメージ通りの物を用意できずに悲しかったコントです。当日周りのお店結構探したけどなかった。当日探してんじゃねーよ事前に用意しとけと思うかもしれませんし、実際牛女新作コント10本ライブは当日急いで小道具用意するみたいなことも多いんですが、今回のに関しては当日用意しなきゃいけない事情があり、まあコンビニにあるから大丈夫!と思ってなかったので悲しかったです。自分のイメージ通りにできたらもっと面白くなったはず…という気持ちです

4.居酒屋
あんまり下品じゃないやつも作っとかねーとなと思うと、なんでそんな周りの顔色伺って自縄自縛しなきゃいけないんだ好きにさせろ、という気持ちになり思考が止まってしまうんですが、実際ずっと糞を模した粘土で騒ぐネタやるよりそういうのもあった方がいいじゃないですか?だから思考を止めつつもなんとか必死で考えて作ったやつです。結果として政治的なフレーズが頻出する内容になりましたが、テレビでできる/できないという基準は設けていないので大丈夫です。下品ではないので

5.死
練習してる時やたら面白かったため、お客さんとの温度差がありそうと感じてたけど実際そうでした。温度差ある感じだなと思ってたら意外とついてきてくれる時も最近は結構あったんですが、これに関してはそんなことはなく…そもそも設定自体ふつうにおもしろいはずだとは思うんですけど、その言葉自体あまり普及してなかったのかもしれません。楽屋でジジイ芸人が使いすぎて、現代用語の基礎知識に載ってる感じで使ってました。僕らがもっと広めてからネタにする、マッチポンプお笑いをするべきだったかも

6.セックスしないと出られない部屋
なんか聞いたことあるけど結局なんなんだろと思って調べたら、ボーイズラブ系のやつでよく使われる設定らしいです。でも俺がよく知らなかったようにみんなもそんな常識備えてないかと思って男女の設定にしました。ただ恋愛の設定だからと言って男コンビの片方が女になるのは…という話は牛女の会話のどっかでしてます。牛女の会話はほぼ全て同じ画面なので、もう一度聞こうと思った内容を再度見つけることができないらしいです。日本クレールのやぶJラジオも同じはずですが、もう一度聞こうと思うことがないのかもしれません。

7.百人一首
ガサガサ、という音僕は聞いたことないですが、耳のいい人とかは結構わかるんじゃないかな、と思いました。

8.差別
政治ぽいコントはこれまでいくつかありましたが、右翼が出てくるのはあんまりないかもしれません。ちょっと前だと、それがあまり“フリ”にならないかもなと思っていたかもしれませんが、今はよりはっきり右翼の有害さ・頭の悪さが明確なので“設定”として機能すると思い、作った、のではないかと思います

9.手洗い
トイレの水道のセンサーが反応しないやつ、もう何人もお笑いの設定にしてるかなと思ってひと工夫しようと思ったらかなり工夫されて気持ち悪すぎる内容になりました。作ってるときにこれは“メディア”に対応した内容なのでは…とか一旦考えていやそういう動機は不純だと自分の中だけでバックラッシュを起こして気持ち悪いのが完成するパターン最近多いかも

10.なぞの手紙
最初にオチがあって、そこまでの道筋のためのクイズもせっかくだし真剣に考えなきゃと思ったら、クイズ大会がやりたくてオチだけお笑い風にとってつけたみたいな感じになりました。かつては自分の主催ライブであってもネタの中でお客さんの方を向く、呼びかけるみたいなのは、みんな俺のこと嫌いだったらどうしよう…という怖さがあったんですが、最近はかなりオープンになったと思います。

牛女の90分で横浜まで自転車で往復した次の日ライブ3つ、その次ライブ2つというのが脳に深刻なダメージを与えたらしくてボーっとしてしばらく文章とか書けませんでした。次は4/26方南会館でやるのでよろしく🎍


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