これで司法試験は怖くない!
司法試験を目指そうと思っている方の中には,
司法試験を何かとてつもなく恐ろしいものと感じているのではないでしょうか?
その恐怖の原因は,司法試験を「知らないから」です。
人間知らないものが一番怖いものです。
ということで,
・司法試験が怖いという人も,
・司法試験なんて興味ねーよという人も
司法試験とは何ぞやということを知って帰ってください。
司法試験には〇割の人が合格している!?
司法試験などという難しそうな資格試験に合格するなんて難易度MAXという気がしますよね。
そんな司法試験ですが,ちょっと直近のデータを見てみましょう。
2020年に司法試験を受験した受験者数は,3,703人です。
そして,その年に司法試験に合格した合格者数は,1450人です。
なんと,受験者の4割近い39.2%もの人が合格している試験なのです。
「意外と高い!?」と思った方も多いのではないでしょうか。
そうなんです。意外と高いのです。
ちなみに…
2019年は,33.6%(受験者数は4,466人・合格者数は1,502人)
2018年は,29.1%(受験者数は5,238人・合格者数は1,525人)
合格者数に大きな変化がありませんが年々,受験者が減ってきている関係で合格率も高くなってきてることが分かります。
司法試験は年々「買い手市場」となっているともいえるかもしれません。
クリアすべき試験内容とは!?
ひとつの高い山のように思える司法試験も,ひとつひとつの試験科目の集合体です。1科目をクリアするごとに合格は近づいてくるのです。
まずは,司法試験がどのような試験で構成されているのかを説明しましょう。
司法試験とは以下のような試験群で構成させています。
◆短答式試験(合計175点)
憲法 50点
民法 75点
刑法 50点
◆論文式試験(合計800点)
公法系(憲法・行政法) 200点
民事系(民法・会社法・民訴法) 300点
刑事系(刑法・刑訴法) 200点
選択科目 100点
「短答式」試験とは,いわゆるマークシート方式で,正解だと思う選択肢番号を塗りつぶすアレです。
問題数は憲法・刑法は20問程度,民法は36問程度です。
試験時間は,憲法・刑法は50分,民法は75分ですので,あっという間に終わります。
答案用紙はこんな感じで公表されています。
「論文式」試験は,1科目につき「1ページ23行×8ページ」の答案に解答を論述していくスタイルです。
公法系と刑事系科目についてはいずれも問題1問につき2時間(計4時間)の制限時間です。
民事系については,問題1問について2時間(計6時間)です。
選択科目については,いずれの科目を選択しても2問で計3時間の制限時間で解いていきます。
論文式についても答案用紙のスタイルは公表されています。
選択科目ランキングは1位:労働法,2位:経済法
2020年の選択科目として受験科目として人気が高い科目をランキングにしてみました。
選択科目の人気2020!
1位:労働法 481人 33.17%
2位:経済法 269人 18.55%
3位:倒産法 204人 14.07%
4位:知的財産法 200人 13.79%
5位:国際関係法(私法系) 140人 9.66%
6位:租税法 97人 6.69%
7位:環境法 46人 3.17%
8位:国際関係法(公法系) 13人 0.90%
選択科目は労働法が圧倒的に人気ですね。かく言う私も労働法を選択しましたが,選択科目はほとんどの受験生は十分対策できずに本番を迎えるのではないでしょうか?
合格最低ラインに注意!
短答式・論文式いずれも最低ラインに達していない科目が1科目でもあった場合にはそれだけで一発不合格となってしまいます。
短答式の最低ラインは,各科目の満点の40%点です。
論文式の最低ラインは,各科目の満点の25%点です。
司法試験は極端に得意科目を作る必要はないですが,極端に不得意科目を作ってはいけない試験だということがわかりますね。
最後まで読んでいただきてありがとうございました。
司法試験の概要はこのような感じです。
次回は司法試験に最短合格するための生活全般について書きたいと思います。
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