ウチと死のやぁ！

なあ、社会っていうのはな、クソや。

 ウチは元々こんなはずじゃなかったんやで
小さい頃からウチの親は教育熱心で、ウマ娘にしては珍しく塾にまで通ってたんや　ただお母さんは怖かった　テストで満点取れないと耳を少しづつナイフで削いできたんや

ウチの耳がなんで赤いか分かる？トレーナー。　これは血や
全て醜いんや　今のウチの心みたいにな

そして私立の難関中学を受験して合格　嬉しかったけど別の感情が湧き出てしもた
本当にコレがウチの望んでること・ウチの人生を歩めとるんやろか
押し付けられた幸せが本当の幸せなんやろか　そんなことを考えてた

そんな、ありふれた日々が壊れるのは突然やったんや

両親がリストラされたんや
当然学費の高い私立中学に通えるわけもなく、トレセン学園の中等部に転校。

トレセン学園とか名前からして養護学校やんけ.............
幼き頃から精神の隅々にまで刷り込まれた学歴至上思想は根強く、周りにダウン症レベルの学力しかいない学校は本当に苦痛やったんや　

特にウララのよだれを拭く係に任命された時は全てを捨ててコイツを殺そうかと思ったわ。

そんな環境でウチの成績はどんどん伸び悩んでいったんや

いや、環境のせいじゃない。これはウチが悪いんや
いやウチは悪くない！みんなが悪いんや.................みんなが...........................................ウチが................................................................！！！！ううぅぅぅぅぅぅぅぅううう

フウ................ ちょっと取り乱してしまったわ
見苦しいとこをトレーナーに見せてしもた.................

リストラで貧乏になってもなお親はウチを良い大学に行かせようとした
それはウチを思って................... いやエゴか.........？外見......？　もう自分が信じられへん

けど目標の大学には受からんかった　そこからウチの生活は荒れに荒れた

毎日寝ては食っての繰り返し............................高校時代のあのスリムで小柄なウチはもうおらん.....................

食べすぎてデブになっちゃった.................

なあトレーナー、ここにアンタを呼び付けたのはなんでやと思う？

トレーナーは学歴差別をしまくってクラス中で浮いていたウチにも優しくしてくれたやんな？

お願いがあるんや　最後の

ウチと.......................死のやぁ！

おっと逃げるなトレーナー。

人間がウマ娘に力で敵うわけあれへん。

大丈夫やからな............大丈夫。
これを打ったら安らかに天国に行けるんや
上物を仕入れてきたで！

ウチと一緒に終わらせよや.......................

う、うぅ........タマモ..........................クロス

あ、あぁああああああああ...............................！！！！！！！！！

　さあ、ウチも死のかぁ