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間取りの見方~寸法・モジュール・単位

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

家づくりの参考になるようにと間取りの考え方の記事を書き出してもうすぐ3年です。
2024年6月1日時点で111本の間取りの記事をUPしました。
(縁起のいいぞろ目~!)

建築士の仕事をしている人、間取りに普段かかわってきている人なら当たり前に図面を読み取れますが、実際に家づくりをされる一般の方はなかなか間取り図は見慣れているものではありません。
そこで約3年目の今更ですが、図面の見方という記事も書いていこうと思います。

今回は間取り図を読み解くなかで最初に重要になる、寸法や単位、モジュール さらに畳数や坪についてお話します。

寸法 単位 モジュール

間取りを書く時の寸法はミリ単位で書いています。
なかなか一般の方には馴染みがないですよね?
一般的に物のサイズや空間の距離で使う単位はセンチが多いですよね。

設計でミリ単位を使う理由はカンマか点かの誤解をしない為だとか…

しかし工事現場では今も尺貫法を使います。
尺貫とは尺が長さ、貫が質量で日本の昔ながらの単位です。

実はこれが間取りのモジュールに関係しています。
モジュールって!?間取りでいうと一マスの事と考えてください。

木造住宅のモジュールは910で表します。
これは先ほどの尺貫法の単位『1間=1,820ミリ』の半分の寸法です。

もうそろそろ頭パニックじゃないですか??ついてきてますか??
大丈夫です!やっと馴染むのある寸法が出てきますのでもう少しお付き合いください。

この1間=1,820を長手方向、その半分の910を短手方向で囲った四角が

畳一枚のサイズです!
これが部屋を数える時の1畳です。

そして、1間=1,820 ✖️ 1間=1,820が1坪です。
敷地や建物を大きさを表す時に使います。
不動産関係の人たちがよく使う単位です。

木造住宅のモジュール寸法

絵にすると分かりやすいでしょうか?

910モジュールだけじゃない

ところが1モジュールの単位が変わる時があります。
よくあるのが、900やmモジュールと言われるの1,000です。

当然ですが、モジュールが変わると1畳の面積も変わります。

ということは…同じ6畳でもモジュール寸法によって若干大きさが変わってくるというわけです。

しかし、坪単位はモジュールが変わっても変換する数値は変わりません。

家づくりをする時にモジュール寸法が何か?なぜその寸法なのかなどを気にして間取り図を見てみてください。

まとめ

ここまで書いている私でもややこし!!!!と思います。
単位統一して!ってなりますよね。

現場で今だに尺貫法を使うのは木材の材料がその寸法になっているから等それぞれに変えられない理由はあるんですけど・・・

しかも間取り図もさまざまでマンションの間取り図は平米表記してることが多くないですか?
1戸何平米と。
なのに一戸建てになると坪表記になっている事が多いかと(最近はややこしいので平米表記が増えていますが)

これはお客様になる一般の方もきっと分かりにくいのだろうなと思って今回記事にしてみました。
どうだったかな??と思った時にでも読み直してもらえると嬉しいです。

今週もありがとうございました。
来週もよろしくお願い致します。

左巴建築設計事務所 さわ。

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