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間取りの考え方

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アラフォー女性建築士が家の間取りを考えるときどうやって考えているか、間取りを作る条件から完成間取りまで書いた記事をまとめています。
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#間取の考え方

間取りの考え方~番外編:過去の間取りも見て~!3階建て編

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 noteを始めた当初から土曜日に更新してきた『間取りの考え方』が年内か年明けには100記事を超える予定です。 間取りを書いていない記事もあるので100記事=100間取りではないのだけれど、仕事や趣味、ネタ用など様々な間取りを書いてきました。 普段あまりダッシュボードはチェックしないのですが、たまにダッシュボードをチェックするとやたらとビューだけが爆伸びしてる時があります。 書いた私が言うのもなんです

間取りの考え方~ちょっとしたこだわり部分

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週の『間取りの考え方』は間取りでは分かりにくいけれどちょっとした事にこだわりたいという話です。 間取りで分かりにくければそもそもこのシリーズとしてどうなの??とも思いましたがパースも使って説明したいと思います。 間取り図間取り図は至って普通の4LDK。 むしろよく納まっている間取りです。(自分で言うのだけれど) 全体の床面積を抑えつつ、しっかり4LDKをはめようと思うと何よりも減らさないといけな

間取りの考え方~ほぼ同居型の二世帯住宅の家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週の『間取りの考え方』は この記事と この記事の間取りと同じ敷地で書いた3つ目の間取り図です。 かなり前に書いた間取りなので忘れたのですが、確かお客様がいてご要望で書いた間取りだったと思います。 間取り図3つ目の間取り図は2つ目の間取の変形版に近いです。 水まわりとウッドデッキの関係や、キッチンの位置は似ています。 大きく違うのは二世帯住宅として利用できる間取りにしたところです。 以前二世

mugu 水色荘図案店さんとのコラボ企画後〜対談

今週の間取りの考え方は先週の続きで この敷地に違う間取りを紹介する予定でしたが間に合わなかったので・・・ 第二弾『間取りの考え方~コラボ企画』を一緒にやってくださったmugu 水色荘図案店 さんにコラボ企画を終えて色々お伺いしましたので第一弾と同じく対談形式をお送りしたいと思います。 コラボ企画の内容はこちらからまとめて読めます。 以下は同じ内容ですが mugu 水色荘図案店 でも対談記事UPされていますので合わせてごらんください。 コラボ企画を終えてS→ Sawa

間取りの考え方〜どうにもならない時もある〜お客様間取り

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週は先日お打ち合わせしたお客様の間取りでどうにもならなかった事があるので記事にできればと思います。 以前にも間口の狭い狭小住宅の3階建の間取りについて書きました。 今回はここでも出てきたアスペクト比(塔状比)や構造に関する話から 「敷地条件が悪いと思いの外、建物に余分なコストがかかる」というお話です。 お客様の要望と敷地条件敷地条件 間口3.64m奥行き約17mほどの細長い敷地です。 今回の

間取の考え方~『分けて』暮らしやすい家~納まり編~

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週は先週の予告通り現在mugu 水色荘図案店さんとコラボ企画中の記事の続きを書いていこうと思います。 前回までの流れはこちらのまとめからどうぞ。 少し内容としてはマニアックになってしまったのですが、同業者の方は一つの意見として温かく見守っていただき、その他の方は一応建築の仕事ちゃんとしてるやん!ぐらいに見ていただけたらありがたいです(笑) mugu 水色荘図案店さんからの提案と回答インテリア編①で

間取の考え方~コラボ企画第二弾まとめ『分けて』暮らしやすい家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 前回のナミ構造設計さんとのコラボ記事に引き続き先週から第二弾がスタートしました。 第一弾はこちらにまとめています。 第二弾はmugu 水色荘図案店さんとです。 コラボに合わせて私から見たmugu 水色荘図案店さんをご紹介します。 同世代女性建築士 mugu 水色荘図案店 さんちょうど同じ時期にnoteを始められたのと同じ女性建築士さんという事で相互フォローしていました。 ちなみに第一弾のナミ構造

間取の考え方~バルコニーを中心に2階LDKの家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週の『間取りの考え方』は! 前々回にも書いたのですが、過去に書いた自分の間取り図にツッコんでみようと思います。 この間取りと同じぐらいの時期に書いた間取図なのですが、今週は今の私ならこうするなと添削もしながら修正した間取図もお見せしようと思いますのでよろしかったらお付き合いください。 数年前の間取り図~バルコニーを中心に2階LDKの家結構広い角地に建つ家でどうしてあえて2階リビングにしたのかは全く

間取りの考え方~二世帯住宅を考える

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週は、『二世帯住宅』について考えようと思います。 ここ最近ちょこちょこ、ご依頼の頂く『二世帯住宅』 『二世帯住宅』とは文字通り二つの世帯が同じ屋根の下で住まう住宅の事です。 二つの世帯とは主に親世帯、子世帯が多いですね。 また一概に『二世帯住宅』と言っても様々です。 二世帯住宅のパターン完全独立型 玄関から始まり、住宅設備も全て2個以上。 完全に2戸の住宅がただ引っ付いた二世帯住宅です。 こ

間取りの考え方~変形地の独立キッチンの家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週は過去に書いた間取りの整理をしていたらまだ記事にしていない間取りが結構あったので少しづつ思い出しながら書いていこうと思います。 変形地建築する土地の場合、四角の形に近い方が整形地でそれ以外になると変形地と呼んでいsます。 特に三角形のような斜め部分の多い土地は変形地と呼んでいます。 今回はこんな敷地です。 変形地で間取りを考える時は出来るだけ、デットスペースを駐車スペースにして建物は四角の形に

間取の考え方~低層地域の家(斜線検討で考え中)

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今日は今考えている間取りについて書いていきます。 低層地域詳しくは建築用語集に書いていますが、家を建てようとしている敷地が何の用途地域かによって色々な制限がかかってきます。 住居系の中でも制限が特に厳しい『低層地域』 第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域があります。 この地域の何が厳しいかってまずは斜線制限なのです。 今回間取りを検討している地域が第一種低層住居専用地域で斜線制限が厳しく

間取りの考え方~店舗改装『美容室』

アラフォー女性建築士の『さわ』です 主に関西で住宅を設計しています。 『間取りの考え方』を購読していただいている方は明けましておめでとうございます。 今年もこの『間取りの考え方』をどうぞよろしくお願い致します。 今年は有料記事にもチャレンジしていき、内容を充実したものにできるように考えていこうと思っています。 誰かの家づくりの役に立てればいいな、見ておもしろいと思ってもらえればいいなと思って続けておりますので、よかったらマガジンのフォローとスキをよろしくお願い致します。

間取の考え方~スキップフロアのある家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今年最後の『間取りの考え方』です。 何を書こうか悩んで過去の間取りを引っ張り出してきました。 間取りを考える時に自分の中のブームが来るのですが、今のブームが『スキップフロア』です。 バリアフリーもいいのですが、段差で空間を区切るのが好きで最近よく書いています。 そんな段差を駆使した間取りが過去にあったのでその間取りを元に『間取りの考え方』を書いていきます。 間取り図3LDKの間取り図です。 2階

間取の考え方~収納の大きさ

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 間取を書いていると当たり前に書いている寸法が果たして使いやすいのかふと思う事があります。 そのひとつが収納です。 というわけで、今週の土曜日恒例『間取りの考え方』は『収納の大きさ』について書いていきます。 一間の収納1間とは約1820。 畳一枚の長手方向と同じなので、1畳分のサイズの収納を表すときに 『一間の収納』 と言います。 押入れだと、幅1820mm、奥行き910mm(どちらも壁芯)は一人用