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間取りの考え方

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アラフォー女性建築士が家の間取りを考えるときどうやって考えているか、間取りを作る条件から完成間取りまで書いた記事をまとめています。
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#間取り図

間取りの考え方~玄関回りの間取り(1)

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 先日インスタグラムで流れてきた記事に 『家づくり、やっぱりいらなかった』の中にあったのが 『ただいま手洗い』でした。 『ただいま手洗い』とは玄関付近に設置された洗面台です。 帰ってきてすぐに手洗いできるから『ただいま手洗い』です。 そのインスタグラムで書いていた理由は使わないからとか、動線上邪魔だった、オプションにしてまでいらなかったといったところでした。 私は個人的にほしいけれど(笑) 我が家の

間取りの考え方~狭小平屋住宅(1)

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 以前こちらの記事で 『狭小住宅の平屋』もありだなと考えていました。 と言いますのも我が家も夫婦二人暮らし(最近猫がふえました!) 最近は夫婦に限らずとも、同性カップルで家づくりされる方もいたり、子育てが終わって二人暮らしに戻るというご夫婦もいます。 『家』そのものがコンパクトに考える時代が来ているのかもと思うことが増えてきました。 我が家でも夫に 『最低どれぐらいの部屋数・面積あれば家として満足

間取りの考え方~外観の考え方

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 間取り図を考える時、 外観から考える?? 外観と間取り図を一緒に考える?? 間取り図を優先で考える?? どのパターンでも考えます。 間取り図優先で考える場合は敷地条件が厳しい狭小住宅などは外観を考える余裕がないというのが正直な気持ちです。 またお客様のご要望が間取り図優先の場合も間取り図を優先して考えます。 外観から考える場合は参考にしたい外観があるときです。 外観を優先しすぎて間取り図が上手く

間取りの考え方~内側に開けた家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週の間取りは過去に書いた間取りを少し修正した間取り図です。 内側に開けた間取り都市部で家づくりをしていると隣地三方は建物に囲まれていて、窓を大きく取れるのは道路側だけという敷地も多いです。 しかし道路側に大きな採光窓をとってしまうと、道路側の視線も気になります。 そんな時、敷地に余裕があるなら中庭を作って内側に開けた間取りにできたらいいなと思い書いた間取りがこちらです。 約4.5帖ほどのデッキス

間取りの考え方〜今年のふり返り

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 毎週土曜日に更新してきた『間取りの考え方』が今回で98本目です。 キリ良く100本にはできませんでしたが、今年の『今年の間取りの考え方』をふり返ってみようと思います。 年間アクセスランキング1位:変形地の独立キッチンの家 なんでこの間取りが?! って自分で思う間取りなのですが、どこで見られているのか謎ですが今年一番ビューが伸びた記事です。 間取りは今見てもどうしてこうなった?!と自分でダメ出ししてい

間取りの考え方~自宅サロン兼用の間取り

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週、実は途中まで別の間取りについて書いていたのですが・・・ 書いている途中に気づいたのです・・・ 『この間取りについて書いたことがある!!』 はぁ~相変わらず『間取りの考え方』の間取りを整理できていません💧 もうすぐ、100記事までカウントダウンに入っているのでそろそろちゃんと整理しないといけませんねと思いながら・・・ 本日は別の間取りについて書きます。 過去のお客様間取り過去に間取り作成のイベン

間取りの考え方~番外編~過去の間取りも見て~!2階建て編

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 先週はビューが少ない過去の間取りを改めておすすめだから見て~!という記事の3階建て編を書きました。 1つの記事で全部が納まらなかったので今週は2階建て編です。 『2階建て住宅』おすすめ見直し4選2階建ての間取りは3階建てよりも土地に余裕がある分『暮らしやすさ』を重視して書いているものが多く、過去に書いた間取りでも今も参考になるものは多いはず(?)です。 ウッドデッキでつながる家事動線 この間取り

間取りの考え方~ゆったり3LDK+ヌック和室の家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 最近パソコンデータ整理もかねて間取りのデーターを整理中なのですが、 以前に書いた記事の間取りと同じ敷地で書いた間取りがでてきたので今週はその間取りについて書きたいと思います。 以前書いた記事の間取りがこちら↓です。 販売用に普通の間取りを書いていると変わった間取りを書いてと言われるのですが、その変わった間取りがこちらの記事に書いた間取りです。 そして今回ご紹介する間取りがスタンダードプランとして書

間取りの考え方〜どうにもならない時もある〜お客様間取り

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週は先日お打ち合わせしたお客様の間取りでどうにもならなかった事があるので記事にできればと思います。 以前にも間口の狭い狭小住宅の3階建の間取りについて書きました。 今回はここでも出てきたアスペクト比(塔状比)や構造に関する話から 「敷地条件が悪いと思いの外、建物に余分なコストがかかる」というお話です。 お客様の要望と敷地条件敷地条件 間口3.64m奥行き約17mほどの細長い敷地です。 今回の

間取の考え方~『分けて』暮らしやすい家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週はコラボ企画第二弾です。 前回の探り探りで第一弾コラボ企画を一緒にやってくれたナミ構造設計との記事はこちらにまとめています。 そして今回は『mugu 水色荘図案店』とコラボさせていただきます。 muguさんも同世代女性建築士さんです。 さて今回はどんなコラボになるのか是非数週にわたって楽しんでいただければと思います。 『分けて』暮らしやすい家第二弾の最初は「間取り編」 コラボ企画のベースになる間

間取りの考え方~変形地の独立キッチンの家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週は過去に書いた間取りの整理をしていたらまだ記事にしていない間取りが結構あったので少しづつ思い出しながら書いていこうと思います。 変形地建築する土地の場合、四角の形に近い方が整形地でそれ以外になると変形地と呼んでいsます。 特に三角形のような斜め部分の多い土地は変形地と呼んでいます。 今回はこんな敷地です。 変形地で間取りを考える時は出来るだけ、デットスペースを駐車スペースにして建物は四角の形に

間取りの考え方~人気間取り

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 『間取りの考え方』を毎週土曜日に更新してきて(お休み期間を除く)先週の記事でちょうど80記事になりました。 いつも読んでくださってありがとうございます。 それでふと今まで書いた記事で一番見られている間取りは何だろうと気になりました。 というのも、記事によってはビューが桁違いに多いものもあり私の記事は一体どこで見られているのだろうと先日コラボ企画をしているナミさんと話していたら・・・ noteの記事はG

間取りの考え方~平屋の大きな屋根の家~ 3.「内装、階高編」

アラフォー女性建築士の「さわ」です。 主に関西で住宅を設計しています。 「間取りの考え方」コラボ企画として一つの間取りをもとにナミ構造設計さんと記事をリレーしています。 最初の間取り記事はこちらです。 この間取りを構造チェックしていただいた記事がこちらです。 今週はこちらの構造チェック記事をもとに記事を書いていきます。 構造チェックの感想大きく分けて構造チェックは耐力壁量と梁のかけ方について書いてもらいました。 耐力壁量 まずは耐力壁をチェックしてもらいました。

間取りの考え方~平屋の大きな屋根の家「コラボ企画まとめ」

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 先週からコラボ企画として一つの間取りをベースにナミ構造設計さんとリレー記事を書いています。  私が先週『間取りの考え方』で紹介した間取りを 構造設計を専門にされているナミ構造設計さんがこちらの記事で構造チェックしてくれています。 木造在来工法で考えた間取りの壁のバランス(耐力壁) と 梁のかけ方、それによる梁せいの予想 を 一般の方でも分かりやすいようにイラストも使って説明してくださっています。