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自然分娩が当たり前だと思ってた

私は妊活をスタートして、半年でムスメを授かった。
妊娠がわかった時は、それはもう嬉しくって。
順調にお腹の中で大きくなってくれて
性別もわかって。(勝手に男の子だと思ってた←)

初めてのNSTの日を迎えた。 

NSTとは胎児のの心拍数とその応答性によって
胎児の状態を判断するもので、
自然分娩の時にも用いられる。

個室に連れられ、NSTが始まった。
 
内心は
【赤ちゃんの心臓の音が聞こえる~♪】
【楽しみ~♪】って思っていた。

だけど、看護師さん達がザワザワ
部屋を行ったり来たり、
何人もの看護師さんが交代で来て、
NSTを動かしたり、止めたり・・・

先生も来て、NSTを止め、違う部屋へ通された。

【なになに。不安。赤ちゃんに何かあったのかな?】

パパパも一緒に産院へ来ていたので話を聞くことに。

胎児不整脈

という診断結果だった。

私は冷静な顔をしていたのかもしれないけど
内心はパニックで何が何だかわからなくて
先生の話なんて全然聞けてなかったと思う。

心臓が悪いってこと?
健康に産んであげることが出来ないってこと? 
一瞬にして不安な気持ちや申し訳なさや
自分の事を責める気持ちでいっぱいになり

涙が出た。

  

冷静を取り戻し、パパパが話してくれた。
トントントントンって
心拍数が一定のリズムであるんだけど、
ムスメの場合は
トントントントトントントンみたいな感じで
急に心拍が下がるんだよ(ex,147→75)

心臓も綺麗だし、ただ発達が少し遅いだけで
生まれて来た時には発達してる可能性もあるし、
お腹の中で発達が進んで成長すれば
出産する時には不整脈なくなってるかもよ◎
何も問題はないよ!と。

パパパが冷静に聞いてくれたおかげで
両親にもちゃんと話をすることができた。  

ひとりだったらむりだったかもしれない。
パパパには感謝だ。

38wの検診で不整脈が消えてなかったら
帝王切開になる。
自然分娩も出来なくはないが
NSTをして胎児の状態を確認することができないから
うちではできないと言われた。

まだ26歳。なるべくなら自然分娩を望んだ。

私が通っていた産院は個人のところで
規模が小さかった。(めっちゃ良い先生◎)
大きな病院へ行けば機器も揃っているから
自然分娩も可能になるかも!と言われ
紹介状を書いてくれた。

もし不安だったら帝王切開にはなるけど
いつでも戻ってきて良いからね!
と先生が声をかけてくれた。

ありがとう。の気持ちでいっぱいだった。


翌日早朝から母と市立の病院へ。
ここでも帝王切開になります。と言われ
赤ちゃんが無事に生まれるなら
帝王切開にする覚悟は出来ていた。

手術日も決め、術前検査も終え、
終わったのは18時。
大きなお腹で腰は痛い、待ち時間は長いで
正直ヘトヘトだった。

最後に診察室に呼ばれると
まさかの事態が発生していた。

小児科が受け入れを拒否しました。

え?????

明日、国立の病院を紹介します。

え?????

なんと、小児科に心臓の専門科が居ないため
断ってきたそうだ。

市立の産科の先生も良い人で
小児科に色々と掛け合ってくれたそうで、、、
文句は言えないけど、
早く言ってほしかった。疲れた。

 次の日国立の病院へ。
ここでも不整脈は消えてなく、
帝王切開になると言われた。

38w入ってるからね~、、、

今日の昼12時半から手術しよう!!
今日、手術日だし手術室空いてるから!!

?!?!?!?!?!

ってことで12時54分に

ムスメの元気な産声が響き渡りました。

パッパっと決めてくれる先生で
逆に有り難かったかも。
身構えなかったし。笑

自分がまさか帝王切開を経験するとは
思ってなかったし、
ある意味病院をたらい回しにされた気分にもなり
複雑な気持ちのまま手術室に入ったけど
ムスメに会えたことですべて吹っ飛びました。

自分のお腹の傷口を見る度に
ここから生まれてきたんだ~って感じられる。

今はムスメが傷口を触ってくれる。
「ここから生まれてきたんだよ」って伝えてる。

何が起こるかわからない出産。
ほんとに十人十色だよ。

1ヵ月検診の時には不整脈も消えていた。

あんなに泣いた自分に伝えてあげたい。 
ムスメはとっても元気で、よく食べて、よく寝て、
よく遊んで、男勝りな子だよって。




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