一生分かり合うことのない僕らはずっとずっと美しい。


隣にいた君がずっと遠くに感じたこと、どうしようもなく寂しくて羨ましかった。

カメラのフラッシュが眩しくて目が開けられなかった。
酒瓶で通して見た景色は歪んでいて、酔った。
燻らせた煙草の煙で前が見えなくなった。
いつまでも僕は君に追いつけない。


あの日、君のそばで泣かなかったこと、ずっと後悔している。困らせたかったわけじゃない。ただ好きだっただけだよ。
チョコレートの味は知らないまま、数年経った。もう忘れてしまっているでしょう。私もきっと忘れている。


意味のない羅列。螺旋階段。
意味なんか私だけが持っていたら良くて、
あなたに消費される“すき”はないんだ。生憎ね。一生分かり合うことのない僕らはずっとずっと美しい。
独りは可哀想でも哀れでも全くないこと、
僕らだけの秘密ね。
一瞬でも君の脳内を侵略したい。そうしたら別々でも強く生きていける気がするから。
独りでも一人じゃないよ。
矛盾しちゃった? 矛盾でいいよ。
強い矛と盾を戦わせるのではなく、二つとも装備してしまえば最強でしょう?


私は生きていれば最低限私でいれる。私は私でしかいれないよ。

今日もなんとか。

(2020.10.29)


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