怠惰であれば、何もかも守れない。


なにか物語を、詩を紡いでみたかった。


AM2:46 いつの間にか明日が今日になっていた。自分の呼吸の音すらはっきりと聞こえるほど静かで、もうこの世界には自分一人しか残されていないように思えて、少し肌寒い。静けさが気になるが、テレビのリモコンを取りに立つのも面倒だった。メッセージのやりとりはずっと君のターンのまま。スマホを握りしめて、文字の、情報の海を漂っていることだけに安心した。

君じゃなければ誰でもよかった。 
すっかり色落ちした髪とかけたネイル。
眠いのに寝たくなくて、だからといってネイルを塗りなおす気にもならなかった。


つまんないね。


僕の大事なもの、どこにいってしまったんだろう。
透明は、愛しいは、何処。
怠惰であれば、何もかも守れない。
なんにもなくなっちゃった。きもい。


いつか忘れた。



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