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スタートアップの知財を支援してます

 noteに手を付けたのに、その後少しいろいろなことがあり過ぎまして、結局放置していました。

 昨年の5月から特許業務法人iPLAB Startupsという特許事務所に勤務しております。名前からして、如何にもスタートアップの知財に関係しそうな仕事をしているように見えますが、まさにそのとおりです。スタートアップの知財支援をがっつり行っています。

 ただ一言でスタートアップと言っても、まだ起業して間もない(起業前のケースも?)pre-seedの段階から、もうすぐEXIT見えてきたかなーという会社、post-IPOでまだまだ成長しているメガベンチャー等々(もうスタートアップではないかも)、実にバラエティに富むクライアントポートフォリオとなっています。ラウンドが全然違うとやり方も全然違うので大変です。

スタートアップの知財支援

 スタートアップの知財支援をしている、と一言で書いても具体的に何をしているのか。そもそもスタートアップの知財支援とは何なのか、なぜやるのか。自分自身も今の仕事を始めるまでは、全くピンと来ていませんでした。じゃあなんで始めたのかというと、それはかなり複雑かつ人生の荒波に揉まれ流された結果、ということもあるのですが、ざっくり言うと単に新しいことやりたい、これからの弁理士としての新たなキャリア像を見つけたい、というものでした。

 今の事務所に流れ着いた理由は追々書くとして、とりあえず当時の自分としては「なんかよう分からんけどやってみるか、面白そうだし」という、今思い返せば、もう少し熟考してからキャリアを選んでも良かったのでは(一応セーフティネットは作ったけども)というような、いい加減な決断でした。

 というのも1年前の自分の頭のなかは

・スタートアップに知財なんか意味あるの?
・スタートアップが特許取る余裕なんかあるの?(人的・時間的に)
・お金持ってないしスタートアップ1本じゃ食っていけないんじゃないの?

 というような、知財業界からすれば一般的な固定観念であり、自分の知財のキャリアが、

1.大企業クライアントの中堅~大手事務所
2.クライアント知財部出向

ということもあり、自分の知っている知財の世界は「書いてナンボ、出してナンボ」という、業界の王道しか知らずに生きてしました。なので今回、このスタートアップの世界に足を突っ込むではなく全身で飛び込むことは、かなり不安でした。鎧を着込んで深海に飛び込む感じです。

 そして現在、ほぼほぼ1年くらいスタートアップの世界を駆け走って来ました。まだ正直このスタートアップの世界のスピード感についていけてるかというと・・・確固たる自信はありません。ただ、今はっきりと言えることは下の3つ。

弁理士はもっとこの業界に飛び込んでいくべき!

スタートアップこそ知財が大事!金?なんとかなる!

 そして

これが本来あるべき知財の王道である!

ということです。ってか3番目については、むしろ本来多くの弁理士が果たすべき仕事ってこれでは・・・?というくらい、自分の中でも価値観が一度ぶっ壊れてまた新しいカタチに変貌しました。常識って壊れる。でも壊さないと前に進めない、と今日の朝ドラの戸田恵梨香も言っていました。

このnoteの目的

 つまるところ、直上で叫んだ3つのことをいろんなトピックで書いていきたいと思います。ノウハウも出し惜しみしません。出し惜しみしたところで得をするのは、起業家や投資家ではなく知財をやっている人間だけであり、アンフェアだからと考えています。本なんて書かないよ!書くかもしれないけど。

 そして、このnoteに共感していただける方、実践していただける方が少しでもいれば、嬉しさこの限りなしです。スタートアップを経営している方、投資家の方はもちろん、知財業界の方にもこちら側においでくだされば、この上なしでございます。

 あと、備忘録的な内容もちょいちょい書くと思います。メモです。例えば、インドでスタートアップ枠(早期審査+庁費用が80%オフ!)で出願するためには、登記簿の設立年月日の書いてあるページと、損益計算書の売上が記載されているページを、それぞれ翻訳して公証+アポスティーユして現地代理人に投げる+Form28出す、という何じゃそりゃという情報もあったりしますが。。。少しでもいろんな人のお役に立てれば。

 なお、このnoteに記載した内容は、特記しない限りは、特許業務法人iPLAB Startupsの意見・表明を代理するものではなく、あくまで記載した本人の意見・表明にすぎないことを予め申し上げます。また、記載内容に客観的な誤りがあれば、どしどしご指摘いただけると幸いです。

というわけで

 偉そうに書いていますが、私もまだスタートアップの生態系に飛び込んでまだ1年足らずのミジンコのような存在です。ミジンコですが、ギブできるものはどんどんギブしていくという方針で、有益な情報をつぶやいていきたいと思います。

 note難しいけど面白いですね。よろしくお願いいたします。

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