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柔道男子66kg級 日本代表内定選手決定戦 阿部対丸山 ②

①の続きでここからはキーポイントとなった組手の解説をしていきます。

阿部選手は終始スタートから決着が着くまで、丸山選手に釣り手(襟を持つ手)を待たせない事を徹底していた。

そして持ち換えそう、持ち直そうとして引き手を使う瞬間に自分が引き手を深く持ち、自分の組手を完成させる。この一点を徹底してやり切っていた。

丸山選手は持てない事に焦りや苛立ち少なからずあったのではないか。「持てさえすれば」そういう気持ちが試合スタートからずっとあったかもしれない。

現に最後投げられたシーンで丸山選手は阿部選手の引き手を持つように誘き寄せるような動きをしている。そして阿部選手は持ったり離したりをするような動きから、持つ瞬間に技をかけ始めてあの決着へと動いていく。

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